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1章 コスで生活

10話 完璧を求めて

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僕は朝食の片付けの後、一人で服屋に向かいました、そこで下着を買おうと思ったんだ、この後は化粧品も買う予定です。
でもそこでかなりの難問にぶち当たっています、なんと下着はただの布のような作りで、とても完ぺきとは言えない物だったんだ。


「他にはないんですか?」

「そう言われましても、ここにある物だけですよ」


ドロワーズなど、使えそうな物もあります、だけど色は灰色や白の布地しかありません、戦うシスターさんはシマシマパンツを履いていますし、ウエイトレスさんはピンクです、ヒラヒラも付けないとだめかもですよ。
更に言うと、ブラジャーは自分で作るしかありません、ワイヤーは勿論ないですし、素材探しからになり、まったくのゼロスタートです。
サングラスは諦め、一部のシーンを元に帽子やかんざしやリボンは買いました。


「これはタバコもないだろうね、偽物を作るとして、布生地を沢山買わないとだよ」


必要な物を買い揃え、ある事を思いつきます、それは裁縫が得意なキャラを使う事です。
ゲームのキャラで確かいました、針と糸を使って戦うキャラで、着物のお針子さんコスです。


「着物は無いけど、それなりのは作れるかも・・・下着も胸はサラシだし、下はふんどし風の布だったから完璧に近い・・・行けるかもだよ」


製作系のキャラコスを揃えれば、ない物も作れるかもしれない、そう思い部屋に戻って早速製作です。
着物とハカマに似せて布を切り縫って行きます、髪は何もしないでそのままのストレートです、右手の甲の部分に針を刺すワタの付いたグローブ、左手はボビン付きグローブです。
これで戦えるのかと疑問だけど、ゲームキャラはこんな物です。


《ステータス》(コスプレ中)
【名前】遠藤竜(エリナ)
【年齢】16歳
【性別】男(女)
【種族】ヒューマン
【職業】コスプレイヤー(お針子)
【レベル】1(10)
【HP】100(500)【MP】50(1000)
【力】100(500)【防御】100(300)
【素早さ】150(200)【魔法抵抗】50(1000)
【魔法】
なし
【スキル】
収納レベルMax
(裁縫レベル5)
(採寸レベル2)
調理レベル3
【ユニークスキル】
コスプレ
永遠の16歳
不眠不休
不思議のダンジョンレベル1
《酒ダンジョン》
【称号】
破滅のランナー
世界を越えたコスプレイヤー
お酒ダンジョン制覇者
魅了の笑顔
恐怖の笑顔
宣伝娘


服装だけにしては低い数値です、それは髪の色や背の高さが原因だと直ぐに分かったんだ、このキャラは背が高く、髪の色が青なんです、でも普通に作るよりは良いと、ブラジャー製作に取り掛かります、布を形に切り分け、針を通してチクチク縫っていきます、ワイヤー部分は無いので形だけですけど、どうしてかゴワゴワしないで完成です。
パンツも同時に種類を作り、下着は出来ました、多彩な色の布が欲しいと思いながら次に移ります、品質の悪かった化粧品の改善です、化粧品は売っていました、だけど買う気にならない品質でしたよ、体に悪い成分が沢山入っています。
あれを使うくらいなら、僕は素のままで行きますよ。


「さてさて、薬となると製薬系のコスだよね・・・ゲームでも漫画でも、何種類か思い当たる、その中で今作れるのはこれかな」


ハカマを着た黒髪のマンガキャラです、後衛薬師さんですね、チクチクサクサクっと服を作って行き、早速着替えて製薬です。
買っておいた植物から成分を抽出して、乾燥させた物を木のお皿でゴリゴリと粉末にしたりと作業をこなし、出来上がった化粧品を試します。


「コスを着てると、難しい作業も何でか簡単で良いや、でもパッチテストは必要だよね」


手の平に塗り1時間待ちます、赤く腫れたり痛みはありません、さすがコスプレの力っと喜び、今出来る中で完璧のコスに着替えます、それはシスターさんやウエイトレスさんではなく、今なってる薬師です、凄腕薬師の乱菊キャラコス、ハカマと着物で長い黒髪の小物のいらないキャラ、下着を履いて着物を着て、化粧をしたら早速ステータス確認です。


《ステータス》(コスプレ中)
【名前】遠藤竜(エリナ)
【年齢】16歳
【性別】女
【種族】ヒューマン
【職業】コスプレイヤー(凄腕薬師)
【レベル】1(999)
【HP】100(100万)【MP】50(2億)
【力】100(100万)【防御】100(100万)
【素早さ】150(10万)【魔法抵抗】50(2億)
【魔法】
(全属性レベルMax)
【スキル】
収納レベルMax
(製薬レベルMax)
(調合レベルMax)
(栽培レベルMax)
(鑑定レベルMax)
裁縫レベル5
調理レベル3
【ユニークスキル】
コスプレ
永遠の16歳
不眠不休
不思議のダンジョンレベル1
《酒ダンジョン》
【称号】
破滅のランナー
世界を越えたコスプレイヤー
お酒ダンジョン制覇者
魅了の笑顔
恐怖の笑顔
宣伝娘
お酒ダンジョン制覇者
(最強薬師)


レベルは最大の999になり、ステータスはこのコスの最大が表示されました、でもでもそれ以外に驚くことがあります、それは僕の性別です、男性が無くなって女性になっていたんです。
胸が少し出て下も変化してます、骨格も少し違う様で身長も高くなった気がします。
鏡が欲しい、それが今一番欲しい物になりました、他にも髪の色を変える薬やサングラスやタバコは欲しいよ、だけど姿鏡が絶対に1番ですよ。


「身長が高くなるのは僕の夢です、絶対に欲しい、見てみたいよー!」


薬師じゃ鏡は作れないけど、それを作れるキャラコスは分かります、次に作るのは錬金術士に決定しました、赤いコートに軍服、義手は作れないのでゲームに出て来る違うキャラを作ります、それでも問題はあります、布や髪の色をどうするかです、髪染め用の薬に布の染め物、薬師さんが最強になったので、子供たち用の薬を作る計画もついでにたてます。
その為には植物の栽培が必須です、裏庭に畑を作る許可をササピーさんに貰い、クワの代わりに棒で土を耕します、種は無いけど薬師さんのスキルに栽培があって、何故か種が植物から作れました。
完璧なコスはチート過ぎる、そう思いつつも使わせて貰ったんだよ。


「でも、さすがに育つのは直ぐじゃないよね・・・それにササピーさんが僕の身長を見て不思議そうだった、身長の変化はさすがにまずいし、性別も問題だよ」


色々調節を考えないといけません、コスを作る時や特別な自分だけの時間に留め、シスターコスに切り替えます。
だけど裸になった僕は、ちょっと問題に気づいちゃったよ、なんと服を脱いでも体が女性のままだったんだ、男に戻れないとか大問題です。


「まぁ・・・どっちでも良いかな」


このままでもいいやと、戻る方法は後回しです、男性コスを完璧に着ればすぐに戻るでしょう、しばらくは160センチ(くらい)の自分を堪能です。
1時間堪能して、パンツを履き替えると男に元に戻りました、どうやら男物を着れば戻れるようです。


「ストレスが溜まったら使おうかな、ははは・・・はぁ~」


何この絶望感!?男性に戻ると、途端に悲しい感情が押し寄せてきます、きっと背が縮んだと言う現実が心に傷を負わせたんだ。
これは嫌だと、薬師コスを着て女性に戻り、そこからシスターさんにチェンジです、ほんとにきつかったんだよ。


「シスターさんがあまり身長が高くない人で良かった、これ以上だとみんなが変に思うよね」


背も気にしないといけないけど、性別も問題です、別に男じゃなくていいけど今後の課題となりました、男性に戻るのは他のコスを増やしてからになりそうです。
何が起きるか分からない異世界ですからね、孤児院の為にもそれが良いんだ。
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