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3章
新たな旅路
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勢いよくエルフの里を出た俺達だが出鼻を挫かれ続け今日で大体2週間が経った。
「なぁ、ジャンヌ、ラース王国にはいつになったら到着するんだ?」
「あのエルフの里からどれくらいの距離にあるのかは知らないけど、もうすぐじゃない?」
はぁ、この返事をこの旅の間に何回聞いただろうか、そろそろ信憑性も低くなってきたぞ。
「ルベライト、街は見えるか?」
『いえ、街の影も見えません。結界でも張っているのでしょうか…あっ、また魔物です、我が主』
ルベライトにも街が見えないらしい。
それに、この辺りの魔物の出現頻度は高いように思う。
これも何かの影響だろうか?
「面倒な事を考えても何も起こらないな。よし、ちょっとだけ八つ当たりに行ってくる。」
「気を付けてね!」
「分かってるよ!」
この辺りの魔物はランクも高いが神々の祝福持ちの俺にとっては些細な事だ。
さて、魔物の群れの近くに来たがどうするか………よし、新魔法【隕石】で行くか。
「【空よ陸よ、天空より飛来せし岩を以って我が道を妨げし愚か者に破滅の鉄槌を隕石】」
ーグォォウドガンッ
わぁお、高ランクモンスター達が消し飛んだ…
討伐部位がただの灰となってしまった。
ジャンヌ達にまた怒られるんだろうな…
≪称号・破壊魔を取得しました。≫
何その不本意な称号!?
効果はまた後で調べておこう。
***
そして、馬車へ帰ると
「ブレイド!威力を加減するように何回も言ってるでしょ!この旅で何回言ってると思ってるの!?食料も無くなってきてるんだからちょっとは考えてよ!」
「そうですよ、ジャンヌさんの言う通りです!ブレイドさんはもう少し考えて行動してくださいです!」
隕石が見えていたようで予想通り怒られてしまった。
いつもはもっと大人しいナタリーにまで言われては謝るほかなかった。
でも仕方ないじゃないか魔力量が多いと威力も上がるからさ…
そういえばヴェルにま放課後の魔物討伐でこんな風によく怒られてたなぁ。
もう、あれから1ヶ月くらいか…早いなぁ。
「ブレイド!聞いてるの!?」
「ブレイドさん!ちゃんと聞いてくださいです!」
「あぁぁぁ!もう分かってるって、次はちゃんとやるから!」
これでこの話は終わった。
少なくとも俺はそう思っていた。
「次っていつなの?」
ジャンヌがこう言うまでは。
次って言ったら今度魔物が出て来た時だろ?
「ブレイドのそれは信用できない。前もそう言ってた。」
ここで今度って言うと俺はまた忘れて怒られてしまうだろう。
ならば…
「今から行ってくる。」
これが正しい答えのはずだ。
そして、俺はジャンヌ達の返事を待たずに道路の横にある森へと入って行った。
森へ入るとすぐにオークが現れた。
「オークはデカイ豚だから食料だよな?」
俺はひとりごとを言いつつ剣で オークの首をはねる。
大きめの個体だからこの1体だけで許してもらえるだろう。
俺は倒したオークをアイテムボックスに入れ、足早にジャンヌ達の待つ馬車へと帰った。
「ほら、ちゃわと狩ってきたぞ。」
「やればできるじゃない!ブレイド!」
「流石です!ブレイドさんなら出来ると思ってたです!
どうして2人して俺のことを出来ない子扱いするのだろうか?
一応15+8歳はあるんだけど…
そんなことを考えている俺のことを完全にスルーしてジャンヌはオークの肉を焼いていく。
ナタリーは反応するべきか悩んでいたが結局スルーして、ジャンヌの方へ行ってしまった。
因みに火をおこすのはエルフの里で貰った魔法道具を使いました。
オークの肉は美味しかったです。
***
食事を終えてから俺達はずっと馬車を進めたがまだ街には辿り着かない。
「なぁ、ルベライト、これって絶対に結界張ってあるよな?」
『ええ、恐らくそうかと…』
「今夜の野営は俺の担当だから少し周りを調べてくる。その時はこの前作った通信用の魔法道具・伝令使の腕輪とお前をここに置いていく。伝令使の腕輪の使い方は話したい相手とその内容を頭の中で考えるとその相手と話ができる。但し、相手もこれを付けてないと意味がない。」
『では、今のところは我が主、ジャンヌさん、ナタリーさんのみということですね?』
「いや、ルベライトとアンターク分もあるぞ。」
『本当ですか!ありがとうございます、我が主!』
よし、魔法道具も渡したしこれで怒られることは減るだろう。
それに早く街に着かないと旅が進まない。
_____________________
ありがとうございます。
春休み、宿題が参考書約70ページを数学で出されなかなか終わらせることが出来ず!更新が滞ってしまいました。申し訳ありません。
それでも更新を待ち続けてくださった皆様には感謝の念が耐えません。
さて、本日は作者である私自身の入学式でございます。
ブレイド…いえ、一条君の様にならないよう気を付けて運転していきたいと思います。
学校がどの様になるかがまだ分かりませんが投稿は続けて頂きますので、まだまだよろしくお願いします。
最後になりましたが、お気に入り登録350件突破ありがとうございます!
「なぁ、ジャンヌ、ラース王国にはいつになったら到着するんだ?」
「あのエルフの里からどれくらいの距離にあるのかは知らないけど、もうすぐじゃない?」
はぁ、この返事をこの旅の間に何回聞いただろうか、そろそろ信憑性も低くなってきたぞ。
「ルベライト、街は見えるか?」
『いえ、街の影も見えません。結界でも張っているのでしょうか…あっ、また魔物です、我が主』
ルベライトにも街が見えないらしい。
それに、この辺りの魔物の出現頻度は高いように思う。
これも何かの影響だろうか?
「面倒な事を考えても何も起こらないな。よし、ちょっとだけ八つ当たりに行ってくる。」
「気を付けてね!」
「分かってるよ!」
この辺りの魔物はランクも高いが神々の祝福持ちの俺にとっては些細な事だ。
さて、魔物の群れの近くに来たがどうするか………よし、新魔法【隕石】で行くか。
「【空よ陸よ、天空より飛来せし岩を以って我が道を妨げし愚か者に破滅の鉄槌を隕石】」
ーグォォウドガンッ
わぁお、高ランクモンスター達が消し飛んだ…
討伐部位がただの灰となってしまった。
ジャンヌ達にまた怒られるんだろうな…
≪称号・破壊魔を取得しました。≫
何その不本意な称号!?
効果はまた後で調べておこう。
***
そして、馬車へ帰ると
「ブレイド!威力を加減するように何回も言ってるでしょ!この旅で何回言ってると思ってるの!?食料も無くなってきてるんだからちょっとは考えてよ!」
「そうですよ、ジャンヌさんの言う通りです!ブレイドさんはもう少し考えて行動してくださいです!」
隕石が見えていたようで予想通り怒られてしまった。
いつもはもっと大人しいナタリーにまで言われては謝るほかなかった。
でも仕方ないじゃないか魔力量が多いと威力も上がるからさ…
そういえばヴェルにま放課後の魔物討伐でこんな風によく怒られてたなぁ。
もう、あれから1ヶ月くらいか…早いなぁ。
「ブレイド!聞いてるの!?」
「ブレイドさん!ちゃんと聞いてくださいです!」
「あぁぁぁ!もう分かってるって、次はちゃんとやるから!」
これでこの話は終わった。
少なくとも俺はそう思っていた。
「次っていつなの?」
ジャンヌがこう言うまでは。
次って言ったら今度魔物が出て来た時だろ?
「ブレイドのそれは信用できない。前もそう言ってた。」
ここで今度って言うと俺はまた忘れて怒られてしまうだろう。
ならば…
「今から行ってくる。」
これが正しい答えのはずだ。
そして、俺はジャンヌ達の返事を待たずに道路の横にある森へと入って行った。
森へ入るとすぐにオークが現れた。
「オークはデカイ豚だから食料だよな?」
俺はひとりごとを言いつつ剣で オークの首をはねる。
大きめの個体だからこの1体だけで許してもらえるだろう。
俺は倒したオークをアイテムボックスに入れ、足早にジャンヌ達の待つ馬車へと帰った。
「ほら、ちゃわと狩ってきたぞ。」
「やればできるじゃない!ブレイド!」
「流石です!ブレイドさんなら出来ると思ってたです!
どうして2人して俺のことを出来ない子扱いするのだろうか?
一応15+8歳はあるんだけど…
そんなことを考えている俺のことを完全にスルーしてジャンヌはオークの肉を焼いていく。
ナタリーは反応するべきか悩んでいたが結局スルーして、ジャンヌの方へ行ってしまった。
因みに火をおこすのはエルフの里で貰った魔法道具を使いました。
オークの肉は美味しかったです。
***
食事を終えてから俺達はずっと馬車を進めたがまだ街には辿り着かない。
「なぁ、ルベライト、これって絶対に結界張ってあるよな?」
『ええ、恐らくそうかと…』
「今夜の野営は俺の担当だから少し周りを調べてくる。その時はこの前作った通信用の魔法道具・伝令使の腕輪とお前をここに置いていく。伝令使の腕輪の使い方は話したい相手とその内容を頭の中で考えるとその相手と話ができる。但し、相手もこれを付けてないと意味がない。」
『では、今のところは我が主、ジャンヌさん、ナタリーさんのみということですね?』
「いや、ルベライトとアンターク分もあるぞ。」
『本当ですか!ありがとうございます、我が主!』
よし、魔法道具も渡したしこれで怒られることは減るだろう。
それに早く街に着かないと旅が進まない。
_____________________
ありがとうございます。
春休み、宿題が参考書約70ページを数学で出されなかなか終わらせることが出来ず!更新が滞ってしまいました。申し訳ありません。
それでも更新を待ち続けてくださった皆様には感謝の念が耐えません。
さて、本日は作者である私自身の入学式でございます。
ブレイド…いえ、一条君の様にならないよう気を付けて運転していきたいと思います。
学校がどの様になるかがまだ分かりませんが投稿は続けて頂きますので、まだまだよろしくお願いします。
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