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2章

実技試験です

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筆記試験が終わって昼ご飯を食べるために、家へ【瞬間移動テレポート】で帰ってきている俺は屋敷のみんなに筆記試験がどうだったのかと聞かれすぎてそろそろ疲れてきた。

「それではそろそろ実技試験の時間ですので行って参ります。」
「あぁ、お前なら大丈夫だと思うが気を付けてな。」
「いってらっしゃいませ、ブレイド様。」
「お気をつけて、使用人一同ブレイド様の合格を願っております。」
「あら、でしょ?セバス。」
俺が言うと、父さん、エレーナ、セバス、母さんが口々に言ってくる。
今から試験だってのにいつもと変わらなうちは。

そんなこんなありながら、試験15分前になった頃に俺は学園に【瞬間移動テレポート】で移動した。
「確か実技試験の会場は体育館だったよな。」
やはり体育館もデカイ。
そりゃ、初等部から高等部までいればその位にはなるか。
…そんなことをしてる場合ではない、早く中に入らないと!
俺が体育館のメインホール(?)に入って3分程すると、筆記試験とは違う先生が入ってきた。
「全員いてるな!?それでは今より実技試験を始める!」
「「「「「よろしくお願いします!」」」」」
みんなマジメだなぁ。
一応俺も挨拶はしたけどここまでしっかりはしてないな。
これからはちゃんとしていかないとダメかな?ダメだろうな。
それよりも先生、声デカイよ。
「良い返事だ!まずは、剣術測定からだ!今日は学園の剣術教員と冒険者ギルドから何名かに来てもらった!」
えっ?冒険者の先生?………まさか、ね?
「こちらが冒険者の先生だ!よろしくお願いします!」
「みんな~こんにちは~」
軽い調子のこの声は…!
「マギット先生!?」
俺はついつい叫んでしまった。
「あっ、ブレイド君!ここ受験するつもりだったの?」
「つもりも何も僕は今から試験です!」
「じゃあ、私が見てあげるよ!」
それはこの間までずっとやってましたよね?
それに元家庭教師が試験官っていいのか?
「なら君はマギットさんに見てもらいなさい!」
あまり気にしないんだ…
それと先生、声がデカイって…
「じゃあ、前みたいに打ち合いしよっか!」
「…分かりました。」
俺がそう返事をすると、先生は突然嬉しそうに木剣を振りかざしてきた。
「危な!先生!僕じゃなかったら当たってましたよ!」
「大丈夫~当たってないでしょ~」
この人やっぱり話聞いてない…
「いやいや、軽く言ってる場合じゃないですって!」
「そっかな~うん!先生達もある程度ブレイド君の実力分かっただろうし終わろっか!」
あっそうか俺は今入学試験の途中だったんだな。
「それは良いんですけど、先生って試験監督に呼ばれる位ランク高かったんですか?」
「うん!私とアンネは二人ともBランクだよ!だからブレイド君もそれくらいの実力はあると思うよ!」
…嘘だよね?
「それよりもどうしてBランクならほとんどの依頼を受けられるのにあんな依頼を受けてくれたんですか?」
「え~とね、面白そうだったから!」
そんな理由だったんだ…それでも
「ありがとうございました。」
そして俺は生徒の並んでいるところに戻る。
すると…
「えー、188番のブレイド君。どうして君はBランクの冒険者と話しながら打ち合いができるんだ!?」
だから先生、声がデカイって…
「マ、マギットさんには昔剣術を教えてもらったことがありまして、その関係でだと思います。」
流石に家庭教師が試験監督ってはマズいと思ったけど知り合いってのもマズくない?
「そうか!それでも剣術測定の方は合格だ!魔法能力測定も期待しているぞ!」
よかったー、大丈夫だった。
知り合いが監督をしたことで不正行為とか言われたらどうしようかと思ったよ。
そして、合格をもらった俺はというとみんなの実力を知るために試験を見ていた。

______________________

ありがとうございました。
更新の間隔が開いてしまい申し訳ありません。
休みが明けたら週1~3話更新できたらと思います。
そしてブレイドは無事に魔法能力測定も終えられるのか?
これからもよろしくお願いします。  
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