異世界転生～創造神と魔神の使い～

1章

転生

…で、俺は転生したはずだが、どういうわけか、狭い空間に漂っているようなんだが。
あのジジイ、なんかミスったんじゃねぇだろうな。
ーっ!?
突如、世界が収縮しだす。
ひどい頭痛がして、何かに引っ張られるような気が…。
うぁっ、やべ…苦し……死ぬ………っ。
「おぎゃぁぁぁぁぁっ(痛ぇぇぇぇぇっ)」
急に、視界に光が溢れた。
…まさか、これが出産なのか？

見事な産声をあげた俺だが。
あれは、マジで痛かった。
だって、頭蓋骨が凄い勢いで軋むんだぜ？
一瞬、またジジイのとこ帰るのかと思ったわ。
俺は、ぼんやりと視界に映るふくよかな影の手に包まれ、生ぬるい液体につけられた。
おぉ、これが産湯か。…気持ちいな。
「元気な男の子ですね」
ふくよかな人が俺を覗き込んで言ってきた。
(おぉ、ジジイに貰った異能が早速役にたったな。)
そして、俺は母親であろう人に渡され、顔を覗き込まれる。
しかし、顔がはっきりと見えない……そっか、赤ちゃんは視力めっちゃ悪いんだっけ？
「笑っているのかしら、ブレイド、私の可愛い息子。あなたの名前は、ブレイド」
鈴がなるような綺麗な声。
そうか、俺は、ブレイドか。
　　　　　　　
すると、急に睡魔が襲ってきた。
俺は抵抗を試んだが、赤ん坊の生理現象にあっけなく敗北したのだった。

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ありがとうございます。
転生まで、時間がかかってしまい申し訳ありません。