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第1章 後編
23.ヴォーナの魔法
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店へ向かう間、フフランとヴォーナは思い出話に花を咲かせた。
ふたりが出会ったのは十年以上前のことで、国境の傍の町だったこと。
当時まだ二十歳だったヴォーナは、一昨日の誕生日で三十三歳になったこと。
相変わらず旅を続けていること。
旅の途中で一度だけ再会し、一か月一緒に旅をしたこと。
カフェに着いてテラスの席にコーヒーとケーキが運ばれてくるまで、楽しい話は続いた。
「うーんっ。確かにうまいコーヒーだ! 人が淹れてくれたっていうのも良い!」
ヴォーナは熱々のコーヒーを、まるで水のようにグイッと一気に飲んだ。そのままの勢いで、チーズケーキを半分以上バクッと食べる。おいしそうに豪快に食べるところもフフランと似ているな、とロティアは思った。
「しばらく携帯食料だったから、こういうものが数段うまく感じるよ。体に染みるなあ」
「一か所に留まれない性分だから、仕方ないな」とフフラン。
ヴォーナは呆れたように笑いながら、「まったくだ」と答えた。
「なあ、ヴォーナ。オイラとロティアの話をしても良いか? オイラたちの出会い、けっこう良い話なんたぜ」
「おおっ、ぜひ聞かせてくれ」
そこで、ロティアとフフランは代わる代わる話をした。
出会いは三年前。
自分の魔法が嫌いだったロティアと、ロティアの魔法を必要としたフフラン。
フフランの望みを叶えるために邁進した七日間の夜。
ロティアもフフランも、一緒に夜空を飛び回った日々を、今でも鮮明に思い出すことができた。
ヴォーナは「へえ!」とか「うん」とか小さな相槌を打ちながら、嬉しそうな笑顔を浮かべて話を聞いていた。
「ヴォーナの魔法が無かったら、オイラはロティアを慰めることもできなかったんだ」
「そしたらわたしは、フフランの望みを叶えることもできなかったね」
「……そうか。すごく、良い話を聞かせてもらったよ。ありがとう」
「いえ。わたしこそ、ずっとヴォーナさんにお礼を言いたかったんです。ありがとうございます。フフランに素敵な贈り物をしてくれて。ヴォーナさんの魔法はすごいですっ」
ヴォーナは眉間にしわを寄せて「大げさだよ」と笑った。その顔はなぜか悲し気に見える。
その表情に、ひょっとしてヴォーナさんも自分の魔法があまり好きじゃないのかな、とロティアは思った。
それならこの話はもう終わりにしなきゃ。
そう思った時、フフランが声を上げた。
「そんな謙遜するような奴だったか、ヴォーナ」
ヴォーナは右側の口角を上げて、フフランに微笑みかけた。
「……フフランは目ざといな」
「今のはお前がわかりやすかったぞ。どうしたんだよ?」
ヴォーナの笑顔がゆっくりと崩れていく。
氷のように冷たくなった顔でウエイターにコーヒーをもう一杯頼むと、ヴォーナは口を開いた。
「……親父に、うちに来いって言われたんだ」
フフランはくるっと首を傾げ、「親父?」と繰り返す。
「ああ。……魔法特殊技術社に来いって」
ロティアとフフランはハトが豆鉄砲を食ったような顔で、目をパチパチさせた。
「えっ、つ、つまり……」
「社長って、ヴォーナの親父さんなのか!」
フフランの雄たけびは、テラス席に座るお客全員の耳に届いた。全員が一瞬こちらを見る。そして、少女とハトと旅人のおかしな三人組だとわかると、すぐにまた自分たちの会話に戻った。
「……そうなんだよ、それも相性最悪の」
ヴォーナは皮肉っぽい笑顔を浮かべて、ウエイターが運んできたコーヒーを自らテーブルに置いた。
ウエイターが空のコーヒーカップを運んでいくと、フフランがそうっとクチバシを開いた。
「……来いって、どういう意味だ?」
ヴォーナはコーヒーの中にミルクと角砂糖を二つ入れて、スプーンでクルクルと混ぜた。深い茶色がまろやかなクリーム色に染まっていく。しかしその柔らかい色とは対照的に、ヴォーナの顔色は曇っていく。ヴォーナはまたコーヒーをグイッと飲んでから、話し出した。
「……フフランもロティアさんも、あそこに働いてるから知ってると思うけど。あそこは今の社長が一代で作った組織だ。今じゃ国内外でも有名で、依頼もかなりの数が来てるはずだ」
ロティアは「確かに」と口の中でモゴモゴと答えた。
隣国のリジンも、魔法特殊技術社に所属するロティアの評判を聞いて依頼をしてきた一人だ。
「要するに、あの組織を続けるためには、跡取りが必要なんだ。それで白羽の矢がたったのが、一人息子の俺ってわけだ」
ヴォーナは光のない目を伏せ、あごひげを手でサリサリと触った。そういう仕草をすると、見た目よりも年を取っているように見える。
「跡取りになるのが嫌で、ふてくされてるのか?」
「それじゃあただの子どもじゃないか」
ヴォーナは乾いた笑い声を上げて答える。
「……俺は親父たちのことを、絶対に許せない。だから、継ぐ気はないって、さっき伝えてきたところだったんだ。……俺の魔法なんか大したことないって言われたことがあって。だからロティアさんが褒めてくれても、素直に喜べなくて。ごめんな、ロティアさん。ダメな大人で」
「い、いえ。わたしこそ、そんな時に、すみませんでした」
ロティアは顔の前で手をふりながら答えた。そして、唇をかみしめて黙りこんだ。
特殊すぎる魔法は人を苦しめる。
それはロティアも身をもって知っている。
ロティアはたまたまフフランと出会ったことで、自分の魔法を好きになることができた。
それは、フフランが夜目を持っていて、自分に出会ってくれたおかげだ。
フフランが夜目を持つことができたのは、ヴォーナのおかげだ。
そして、自分の魔法を好きになれたロティアが、自分の魔法を生かして仕事ができるようになったのは、魔法特殊技術社のおかげだ。
つまり、すべてはヴォーナと、ヴォーナの父親である社長に帰結するのだ。
ロティアにとっては、どちらも感謝してもしきれない存在だ。
だからこそ、事情を全て理解しているわけではない自分が、口を挟んで良い話をだとは思えなかった。
フフランをチラッと見ると、難しそうな顔で、ジッとヴォーナを見つめている。
ヴォーナはそんなフフランと目を合わせないようにしているのか、ずっとコーヒーカップを持ったまま、中を覗き込んでいる。
一分以上の間、沈黙が小さなテーブルの周りを取り巻いた。
その沈黙を払いのけたのは、フフランだった。
「……オイラはヴォーナのことも、ヴォーナの魔法も好きだけどなっ」
腹を立てた子供のような声だ。
ロティアが笑いそうになると、先にヴォーナが声を上げて笑い出した。
「ハッハッハッ! なんでそんなに怒るんだよ、フフラン」
「だってお前が、親父さんの言葉ばっかり気にするから! オイラとロティアは、お前の魔法に感謝してるんだぜ。自分にとって嬉しい言葉の方を大事にしてくれよ! 足りないならもっと言ってやる! オイラはヴォーナも、お前の魔法も大好きだ! 大大大好きだ!」
フフランは尾羽をツンッと空に上げて叫ぶと、ヴォーナのお腹にギュッと抱きついた。
「もっと言うか?」
ヴォーナはまた声を上げて笑いながら、首を横に振った。
「もう十分だよ。ごめんな、フフラン」
「ちゃんとわかったか?」
「ちゃんとわかったよ。ありがとう、フフランも、ロティアさんも」
ヴォーナに微笑まれたロティアも、「いえっ」とできる限りの笑顔で答えた。
その後、ヴォーナは魔法についてポツポツと話をしてくれた。
魔法が使えるようになったのは、十歳の時。
自分の目が変化していることに気がついたことが理由だそうだ。
ロティアと同じように、家族は魔法の才能に長けていたため、家に居づらかったこと。
十八の時に家を出て、それからずっと一人で旅をしていること。
自分の魔法で仕事を得られるようになってからは、一度家に帰ったが、家族とはうまく行かなかったこと。
話をしているヴォーナの表情はまるで、「この選択は間違ってない」と自分に言い聞かせているようだった。
それから、二年ほど前から、夜目を与える他に夜目を取り出すこともできるようになった、と教えてくれた。つまり、魔法が変化もしくは進化したということだ。
「使い方としては、俺の魔法で夜目をもらったものの、特にいらなかったって人から取り出すって感じで、元々夜目が利く動物から奪ったりはしてないよ」
「へえ、いらない奴なんていたのか。オイラは重宝してるけどな」
「フフランが珍しい方だぞ。動物は特に習性が変えにくいらしくて、人間を含めた昼行性の動物は、結局夜は眠いから必要ないって奴が多いんだ」
「そうなんですか。ああ、フフランが夜目を返さなくてよかった! そのおかげで会えたんだもんね」
「オイラは昼も夜も、いろんな世界を飛び回りたいと思ってたから、この目は一生ものだ!」
フフランはそう言って、辻風に乗るようにぐるぐると飛び回った。
ふたりが出会ったのは十年以上前のことで、国境の傍の町だったこと。
当時まだ二十歳だったヴォーナは、一昨日の誕生日で三十三歳になったこと。
相変わらず旅を続けていること。
旅の途中で一度だけ再会し、一か月一緒に旅をしたこと。
カフェに着いてテラスの席にコーヒーとケーキが運ばれてくるまで、楽しい話は続いた。
「うーんっ。確かにうまいコーヒーだ! 人が淹れてくれたっていうのも良い!」
ヴォーナは熱々のコーヒーを、まるで水のようにグイッと一気に飲んだ。そのままの勢いで、チーズケーキを半分以上バクッと食べる。おいしそうに豪快に食べるところもフフランと似ているな、とロティアは思った。
「しばらく携帯食料だったから、こういうものが数段うまく感じるよ。体に染みるなあ」
「一か所に留まれない性分だから、仕方ないな」とフフラン。
ヴォーナは呆れたように笑いながら、「まったくだ」と答えた。
「なあ、ヴォーナ。オイラとロティアの話をしても良いか? オイラたちの出会い、けっこう良い話なんたぜ」
「おおっ、ぜひ聞かせてくれ」
そこで、ロティアとフフランは代わる代わる話をした。
出会いは三年前。
自分の魔法が嫌いだったロティアと、ロティアの魔法を必要としたフフラン。
フフランの望みを叶えるために邁進した七日間の夜。
ロティアもフフランも、一緒に夜空を飛び回った日々を、今でも鮮明に思い出すことができた。
ヴォーナは「へえ!」とか「うん」とか小さな相槌を打ちながら、嬉しそうな笑顔を浮かべて話を聞いていた。
「ヴォーナの魔法が無かったら、オイラはロティアを慰めることもできなかったんだ」
「そしたらわたしは、フフランの望みを叶えることもできなかったね」
「……そうか。すごく、良い話を聞かせてもらったよ。ありがとう」
「いえ。わたしこそ、ずっとヴォーナさんにお礼を言いたかったんです。ありがとうございます。フフランに素敵な贈り物をしてくれて。ヴォーナさんの魔法はすごいですっ」
ヴォーナは眉間にしわを寄せて「大げさだよ」と笑った。その顔はなぜか悲し気に見える。
その表情に、ひょっとしてヴォーナさんも自分の魔法があまり好きじゃないのかな、とロティアは思った。
それならこの話はもう終わりにしなきゃ。
そう思った時、フフランが声を上げた。
「そんな謙遜するような奴だったか、ヴォーナ」
ヴォーナは右側の口角を上げて、フフランに微笑みかけた。
「……フフランは目ざといな」
「今のはお前がわかりやすかったぞ。どうしたんだよ?」
ヴォーナの笑顔がゆっくりと崩れていく。
氷のように冷たくなった顔でウエイターにコーヒーをもう一杯頼むと、ヴォーナは口を開いた。
「……親父に、うちに来いって言われたんだ」
フフランはくるっと首を傾げ、「親父?」と繰り返す。
「ああ。……魔法特殊技術社に来いって」
ロティアとフフランはハトが豆鉄砲を食ったような顔で、目をパチパチさせた。
「えっ、つ、つまり……」
「社長って、ヴォーナの親父さんなのか!」
フフランの雄たけびは、テラス席に座るお客全員の耳に届いた。全員が一瞬こちらを見る。そして、少女とハトと旅人のおかしな三人組だとわかると、すぐにまた自分たちの会話に戻った。
「……そうなんだよ、それも相性最悪の」
ヴォーナは皮肉っぽい笑顔を浮かべて、ウエイターが運んできたコーヒーを自らテーブルに置いた。
ウエイターが空のコーヒーカップを運んでいくと、フフランがそうっとクチバシを開いた。
「……来いって、どういう意味だ?」
ヴォーナはコーヒーの中にミルクと角砂糖を二つ入れて、スプーンでクルクルと混ぜた。深い茶色がまろやかなクリーム色に染まっていく。しかしその柔らかい色とは対照的に、ヴォーナの顔色は曇っていく。ヴォーナはまたコーヒーをグイッと飲んでから、話し出した。
「……フフランもロティアさんも、あそこに働いてるから知ってると思うけど。あそこは今の社長が一代で作った組織だ。今じゃ国内外でも有名で、依頼もかなりの数が来てるはずだ」
ロティアは「確かに」と口の中でモゴモゴと答えた。
隣国のリジンも、魔法特殊技術社に所属するロティアの評判を聞いて依頼をしてきた一人だ。
「要するに、あの組織を続けるためには、跡取りが必要なんだ。それで白羽の矢がたったのが、一人息子の俺ってわけだ」
ヴォーナは光のない目を伏せ、あごひげを手でサリサリと触った。そういう仕草をすると、見た目よりも年を取っているように見える。
「跡取りになるのが嫌で、ふてくされてるのか?」
「それじゃあただの子どもじゃないか」
ヴォーナは乾いた笑い声を上げて答える。
「……俺は親父たちのことを、絶対に許せない。だから、継ぐ気はないって、さっき伝えてきたところだったんだ。……俺の魔法なんか大したことないって言われたことがあって。だからロティアさんが褒めてくれても、素直に喜べなくて。ごめんな、ロティアさん。ダメな大人で」
「い、いえ。わたしこそ、そんな時に、すみませんでした」
ロティアは顔の前で手をふりながら答えた。そして、唇をかみしめて黙りこんだ。
特殊すぎる魔法は人を苦しめる。
それはロティアも身をもって知っている。
ロティアはたまたまフフランと出会ったことで、自分の魔法を好きになることができた。
それは、フフランが夜目を持っていて、自分に出会ってくれたおかげだ。
フフランが夜目を持つことができたのは、ヴォーナのおかげだ。
そして、自分の魔法を好きになれたロティアが、自分の魔法を生かして仕事ができるようになったのは、魔法特殊技術社のおかげだ。
つまり、すべてはヴォーナと、ヴォーナの父親である社長に帰結するのだ。
ロティアにとっては、どちらも感謝してもしきれない存在だ。
だからこそ、事情を全て理解しているわけではない自分が、口を挟んで良い話をだとは思えなかった。
フフランをチラッと見ると、難しそうな顔で、ジッとヴォーナを見つめている。
ヴォーナはそんなフフランと目を合わせないようにしているのか、ずっとコーヒーカップを持ったまま、中を覗き込んでいる。
一分以上の間、沈黙が小さなテーブルの周りを取り巻いた。
その沈黙を払いのけたのは、フフランだった。
「……オイラはヴォーナのことも、ヴォーナの魔法も好きだけどなっ」
腹を立てた子供のような声だ。
ロティアが笑いそうになると、先にヴォーナが声を上げて笑い出した。
「ハッハッハッ! なんでそんなに怒るんだよ、フフラン」
「だってお前が、親父さんの言葉ばっかり気にするから! オイラとロティアは、お前の魔法に感謝してるんだぜ。自分にとって嬉しい言葉の方を大事にしてくれよ! 足りないならもっと言ってやる! オイラはヴォーナも、お前の魔法も大好きだ! 大大大好きだ!」
フフランは尾羽をツンッと空に上げて叫ぶと、ヴォーナのお腹にギュッと抱きついた。
「もっと言うか?」
ヴォーナはまた声を上げて笑いながら、首を横に振った。
「もう十分だよ。ごめんな、フフラン」
「ちゃんとわかったか?」
「ちゃんとわかったよ。ありがとう、フフランも、ロティアさんも」
ヴォーナに微笑まれたロティアも、「いえっ」とできる限りの笑顔で答えた。
その後、ヴォーナは魔法についてポツポツと話をしてくれた。
魔法が使えるようになったのは、十歳の時。
自分の目が変化していることに気がついたことが理由だそうだ。
ロティアと同じように、家族は魔法の才能に長けていたため、家に居づらかったこと。
十八の時に家を出て、それからずっと一人で旅をしていること。
自分の魔法で仕事を得られるようになってからは、一度家に帰ったが、家族とはうまく行かなかったこと。
話をしているヴォーナの表情はまるで、「この選択は間違ってない」と自分に言い聞かせているようだった。
それから、二年ほど前から、夜目を与える他に夜目を取り出すこともできるようになった、と教えてくれた。つまり、魔法が変化もしくは進化したということだ。
「使い方としては、俺の魔法で夜目をもらったものの、特にいらなかったって人から取り出すって感じで、元々夜目が利く動物から奪ったりはしてないよ」
「へえ、いらない奴なんていたのか。オイラは重宝してるけどな」
「フフランが珍しい方だぞ。動物は特に習性が変えにくいらしくて、人間を含めた昼行性の動物は、結局夜は眠いから必要ないって奴が多いんだ」
「そうなんですか。ああ、フフランが夜目を返さなくてよかった! そのおかげで会えたんだもんね」
「オイラは昼も夜も、いろんな世界を飛び回りたいと思ってたから、この目は一生ものだ!」
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