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フラグ成立
しおりを挟む「あ、そうだ。LINE交換しよーぜー」
なんだかんだあって主人公は今家で携帯を握りしめている。汗だくでだ。それもこれもあのイケメンのLINEのせいだ。
(俺のことは名前で呼んでいいぞ)
(お前のことはなんて呼べばいい?)
出ました初対面恒例名前の呼び方!それにしてもこの文章はひどい。私の呼び方を尋ねるのはいい、だが最初の文はひどい。ほとんど強制的に名前呼びを勧めてるではないか。この流れで
(じゃあ先原で)
などと打ってみろ。流れを完全に無視しているではないか。そんなことない、と思いたいが頭の中は最悪のケースを駆け巡る。では名前で呼べばいいと?残念ながら主人公あきは今までこの人生で男を名前呼びなどしたことはない。名字かあだ名がほとんどだ。
題名からしてさぞ冷徹なヒロインなのだろうと思った方は残念だが筋違いだ。主人公は少々口は悪いが故意に理不尽に人を傷つけたりなどしない。故意には。
「どうしようかなぁ...」
もんもんと悩んだ結果、最終的に主人公は腹を括り
(じゃあ名前で呼ばせてもらうね。私のことは好きに呼んでいいよ)
と打った。その後
(じゃあ名前で呼ぶな!!よろしく!)
と言われたのは言うまでもない。
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