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第3章 悲劇の成れの果て
Ⅴ 配給での一件
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地恵期20年 3月17日
ポーレル 北部エレベーター前 正午
言われるがままにチフルの後をついていった俺は、前方に沢山の人だかりがあるのに気づいた。
その奥には全長5mはある白いメカメカした建物があり、その入り口に大きめの扉が一つ。
どこかで見たことがあると思えば、それは街と街を繋ぐエレベーター型モノレールに酷似していた。
さてはここがポーレルとブルシネッサを繋ぐエレベーターだな?
と直感したのはいいのだが、そのエレベーター前に集まっている人達のほとんどは何故か殴り合いをしていて、エレベーターに向かうどころではない。
「これは・・・どういう状況なんだ?」
「毎週日曜の正午になると、ポーレルの東西南北にあるエレベーター付近で政府からの物資配給があるの。食料や生活必需品、簡単な衣服とかが配られるんだけど、その配布量は本当に限られていて、4か所で配られる全ての物資量を合わせても、全体の25%くらいしかまともな物資を得られないの。だから、死に物狂いで物資を得るために殴り合いをしたりして奪い合っているのよ。」
そう言うチフルの目は、どこか悲しそうだった。
きっと彼女もそういった争いに何度も巻き込まれたのだろう。
「でも、何でこんなギリギリの時間に来たんだ?前日とかから並んでおけばちゃんと貰えるんじゃないか?」
「それがそう上手くはいかないのよ。前もって並んでいても、並んでいた人達同士で争いになって、配給が始まる時には既に殺されていたって事も少なくないし、そもそも並び順なんて守る人いないし。だから喧嘩が始まった頃に着いて、どさくさに紛れて物資をかすめ取るのが一番安全なの。」
「なるほどな。それにしても、なんで政府は十分な量の配給を行ってくれないんだ?」
そう質問すると、暗かったチフルの顔には更に影が差した。
「さあね?私も知りたいぐらいだわ。他の街を賄うのに精一杯で、到底ポーレルの人に配り切れるほどの資源が無いからっていうのが有力な説だから、多分それなんじゃない?」
納得できる理由ではあるが、チフルの反応を見るにどうやら他にも理由がありそうだ。
だけど今はそこを深堀しても意味はない。
俺は若干の不安を抱えつつも、今は目の前の配給に集中することにした。
「一先ずどうにかして物資を取らないとな。いつもはどうやって物資を取ってるんだ?」
「私だったら、喧嘩しているいくつかのグループをターゲットにして、巻き込まれないくらいの距離を保って観察するかな。それで、喧嘩の最中に物資を落としたりしたら、急いでそれを奪い去って即座に退散。それの繰り返し。あなただったら真っ向から殴りかかって勝ち取ることも出来るだろうからそれでもいいけど。」
合理的ではあるが、人から奪い取ったり、殴って勝ち取るのはあまり気持ちのいいものではなさそうだ。
できればもっと他の方法でやりたいものだが・・・。
「う~ん・・・。他には?」
「もっと気持ちのいい方法もあるわ。例えば・・・ほら、あそこ。」
チフルが指さした方角には、数人の男から暴力を振るわれている1人の若い女性がいた。
髪を掴まれるわビンタされるわで、とても見るに堪えない状況だが、ポーレルにしては寧ろあのくらいで済むのは幸運と言えるのかもしれない。
「ポーレルにも当然非力な人はいるわ。そういう人はこういう場所で獲物になりやすい。だから、リンチされている非力な人を助けたお礼として、物資を譲ってもらうことも出来る。でも今あそこでいじめられてるのは・・・・・ってあれ!?レハト君!?」
どんな理由であれ、女性が虐められているのを黙って見ているわけにはいかない。
そんなもの、下心がどうとか関係なく、人として助けるのが当然だ。
俺は速攻でリンチの現場に辿り着くと、そのまま虐めてる連中目掛けて・・・
「ドロップキッッック!」
ゴンッ!
真っ直ぐ伸ばした俺の両脚が、綺麗に一人の男の背中にクリーンヒット。
「痛っ!?・・・ってめぇ、何しやがる!」
「弱者を虐めて私腹を肥やそうだなんてみっともねぇぞ。やるならせめて強そうなやつから狙え馬鹿ァ!」
俺はそう言うとビシッと人差し指で連中を指さす。
弱い者いじめとは随分と腹が立つ行いだ。
いざとなれば、俺がこいつら全員しばき倒してやる。
連中の何人かが俺の顔をジロジロ見たかと思うと、ハッとしたように顔を見合わせる。
「こいつ、もしかしたらさっきエージと戦ってた奴じゃねぇか?」
「言われてみればこんな奴いたような・・・?」
「チッ、そんな奴とやり合うのは面倒くせぇ。とっとと行くぞ。」
俺に恐れをなしたのか、女性をリンチしていた連中はすたこらさっさと逃げていく。
追いかけるかどうか迷っていたところで、座り込んでいた女性が俺の腕を掴み、涙ながらの表情で俺に感謝してきた。
よく見ると結構可愛い若い女の子だ。
「本当にありがとうございます!」
「いやいやぁ、そんな大した事してませんってぇ。」
いざ女性に感謝されるとやっぱり嬉しいものだ。
とはいえ、彼女は不必要に体を近づけて来る。
妙に距離感が近くないか・・・?
「そんなことありません!本当に感謝しています。良ければこれを・・・。」
そう言うと、彼女は右手で俺に袋入りのパンを渡そうとしてきた。
まさかお礼として物資を貰えるとは思わなかったから、有難くそれを受け取ろうとする。
「これ、配給でもらったパンd・・・グフッ!!」
何事だ!?
突然、女性が頭を抱えてうずくまった。
「ほらほらダメだろエマ?恩を仇で返しちゃ。」
いつの間にか、女性の後ろに長身の男が立っていた。
どうやらこの男が女性の頭をチョップしたみたいだ。
「俺の妹がごめんな。レハト君。」
「え?・・・えっ?」
状況が掴めない。
なんで彼女がチョップされたんだ!?
「あぁ、その様子だと、何が起きたか分かってないみたいだね。俺は少年隊の副リーダーのジェームズ。で、さっき君が助けたこの女は俺の妹のエマ。エマが君にパンを渡そうとした隙に、もう片方の手で君の持ち物をまさぐろうとしてたから、俺がお仕置きしてあげたのよ。」
「は、はぁ・・・?」
ジェームズと名乗るその男は、俺よりも更に長身で、優しそうな見た目の好青年。
見たところ20歳くらいだろうか?
「もうお兄ちゃん!突然のチョップは流石に酷いって!」
文句を垂れる女はジェームズの妹のエマ。兄とは対照的に背が低めで、俺と同年代くらいだ。
「助けてくれた人からまさぐろうとするお前が言えないだろ。まぁ、レハト君も簡単にポーレルの人間を信用しちゃいけないよ?助けても簡単に裏切ったりするし。」
俺達3人は適当な場所を見つけて座り込むと、清潔な小袋に入ったパンをジェームズが手渡してくれた。
今度はまさぐられてなさそうだ。
「それにしてもさっきは凄かったねぇ。あのエージと互角にやり合うだなんて。」
「いやいや、俺も防戦一方だったよ。あのエージって奴、どうしてあんなに強いんだ?」
エージは、身のこなしもパワーも反応速度も、常人の身体能力を遥かに上回っている。
あれは普通に過ごしていても身に付くようなものではない。
「そうそう、実は俺達も不思議に思ってるんだよな。」
「え、ジェームズも知らないのか?」
「エージは産まれながらの孤児で、エージという名前も誰かが付けた仮名に過ぎないんだ。ポーレルに住めば、生きるために自然と腕っぷしは強くなるものだけど、あそこまで強くなる事は無いと思うよ。単に才能とかじゃないかなぁ?」
才能。
俺には縁の無い言葉だ。
才能なんて少しも持ち合わせていなかったからこそ、俺は自分で努力するしかなかった。
でもそんな俺だからこそ、エージのあの力は才能だけで手に入れたものではないと分かる。
きっとアイツも、生きるために死に物狂いで力を磨いて来たんだろう。
「あれ、レハト君!?こんな所にいたの!?」
驚いた少女の声が、俺の名を呼んだ。
どうやらチフルが俺の事を探していたようだ。
「すまん、チフル。勝手に飛び出して行って。」
「結構探したんだよ?まさかジェームズさんやエマと一緒にいるとは思わなかったけど。」
意外にも、チフルは案外あっさり謝罪を受け入れてくれた。
ジェームズやエマとも知り合いらしいから、そういった意味でも安心したのだろう。
それにしてもチフルといいジェームズといい、治安が悪いポーレルにしては、俺の周りの人達はみんな優しい。
俺がこの街に来たばかりだという事を知れば、普通の人間なら俺を騙したりしそうなものだが、そんな気配は一切ない。
本当に周りの環境に感謝だ。
「そういえば、レハト君も早く配給品を集めてきた方がいい。今ならまだ間に合う。」
ジェームズは優しく俺にアドバイスをしてくれるが、生憎俺はここでちんたら過ごす気はない。
早くこの街を抜け出さなければいけないからだ。
それに、他の街と繋がるエレベーターが目の前にあるのだから、どうにか警備員を説得できればこのまま帰れるかもしれない。
「それもそうだけど、俺は早くこの街から抜け出さなきゃいけないんだ。確かエレベーター前に警備員がいたはずだよな?どうにか説得したいんだけど・・・。」
俺がそう言った途端、チフル達はぽかんとした顔で俺を見つめた。
なんでそんな目で見られるんだ?
なんか変な事でも言ったのか?
「レハト君・・・もしかして、おじいちゃんから何も聞いてない・・・?」
あのおっさん、もしかして重要な事を俺に伝え忘れてるっぽい?
ポーレル 北部エレベーター前 正午
言われるがままにチフルの後をついていった俺は、前方に沢山の人だかりがあるのに気づいた。
その奥には全長5mはある白いメカメカした建物があり、その入り口に大きめの扉が一つ。
どこかで見たことがあると思えば、それは街と街を繋ぐエレベーター型モノレールに酷似していた。
さてはここがポーレルとブルシネッサを繋ぐエレベーターだな?
と直感したのはいいのだが、そのエレベーター前に集まっている人達のほとんどは何故か殴り合いをしていて、エレベーターに向かうどころではない。
「これは・・・どういう状況なんだ?」
「毎週日曜の正午になると、ポーレルの東西南北にあるエレベーター付近で政府からの物資配給があるの。食料や生活必需品、簡単な衣服とかが配られるんだけど、その配布量は本当に限られていて、4か所で配られる全ての物資量を合わせても、全体の25%くらいしかまともな物資を得られないの。だから、死に物狂いで物資を得るために殴り合いをしたりして奪い合っているのよ。」
そう言うチフルの目は、どこか悲しそうだった。
きっと彼女もそういった争いに何度も巻き込まれたのだろう。
「でも、何でこんなギリギリの時間に来たんだ?前日とかから並んでおけばちゃんと貰えるんじゃないか?」
「それがそう上手くはいかないのよ。前もって並んでいても、並んでいた人達同士で争いになって、配給が始まる時には既に殺されていたって事も少なくないし、そもそも並び順なんて守る人いないし。だから喧嘩が始まった頃に着いて、どさくさに紛れて物資をかすめ取るのが一番安全なの。」
「なるほどな。それにしても、なんで政府は十分な量の配給を行ってくれないんだ?」
そう質問すると、暗かったチフルの顔には更に影が差した。
「さあね?私も知りたいぐらいだわ。他の街を賄うのに精一杯で、到底ポーレルの人に配り切れるほどの資源が無いからっていうのが有力な説だから、多分それなんじゃない?」
納得できる理由ではあるが、チフルの反応を見るにどうやら他にも理由がありそうだ。
だけど今はそこを深堀しても意味はない。
俺は若干の不安を抱えつつも、今は目の前の配給に集中することにした。
「一先ずどうにかして物資を取らないとな。いつもはどうやって物資を取ってるんだ?」
「私だったら、喧嘩しているいくつかのグループをターゲットにして、巻き込まれないくらいの距離を保って観察するかな。それで、喧嘩の最中に物資を落としたりしたら、急いでそれを奪い去って即座に退散。それの繰り返し。あなただったら真っ向から殴りかかって勝ち取ることも出来るだろうからそれでもいいけど。」
合理的ではあるが、人から奪い取ったり、殴って勝ち取るのはあまり気持ちのいいものではなさそうだ。
できればもっと他の方法でやりたいものだが・・・。
「う~ん・・・。他には?」
「もっと気持ちのいい方法もあるわ。例えば・・・ほら、あそこ。」
チフルが指さした方角には、数人の男から暴力を振るわれている1人の若い女性がいた。
髪を掴まれるわビンタされるわで、とても見るに堪えない状況だが、ポーレルにしては寧ろあのくらいで済むのは幸運と言えるのかもしれない。
「ポーレルにも当然非力な人はいるわ。そういう人はこういう場所で獲物になりやすい。だから、リンチされている非力な人を助けたお礼として、物資を譲ってもらうことも出来る。でも今あそこでいじめられてるのは・・・・・ってあれ!?レハト君!?」
どんな理由であれ、女性が虐められているのを黙って見ているわけにはいかない。
そんなもの、下心がどうとか関係なく、人として助けるのが当然だ。
俺は速攻でリンチの現場に辿り着くと、そのまま虐めてる連中目掛けて・・・
「ドロップキッッック!」
ゴンッ!
真っ直ぐ伸ばした俺の両脚が、綺麗に一人の男の背中にクリーンヒット。
「痛っ!?・・・ってめぇ、何しやがる!」
「弱者を虐めて私腹を肥やそうだなんてみっともねぇぞ。やるならせめて強そうなやつから狙え馬鹿ァ!」
俺はそう言うとビシッと人差し指で連中を指さす。
弱い者いじめとは随分と腹が立つ行いだ。
いざとなれば、俺がこいつら全員しばき倒してやる。
連中の何人かが俺の顔をジロジロ見たかと思うと、ハッとしたように顔を見合わせる。
「こいつ、もしかしたらさっきエージと戦ってた奴じゃねぇか?」
「言われてみればこんな奴いたような・・・?」
「チッ、そんな奴とやり合うのは面倒くせぇ。とっとと行くぞ。」
俺に恐れをなしたのか、女性をリンチしていた連中はすたこらさっさと逃げていく。
追いかけるかどうか迷っていたところで、座り込んでいた女性が俺の腕を掴み、涙ながらの表情で俺に感謝してきた。
よく見ると結構可愛い若い女の子だ。
「本当にありがとうございます!」
「いやいやぁ、そんな大した事してませんってぇ。」
いざ女性に感謝されるとやっぱり嬉しいものだ。
とはいえ、彼女は不必要に体を近づけて来る。
妙に距離感が近くないか・・・?
「そんなことありません!本当に感謝しています。良ければこれを・・・。」
そう言うと、彼女は右手で俺に袋入りのパンを渡そうとしてきた。
まさかお礼として物資を貰えるとは思わなかったから、有難くそれを受け取ろうとする。
「これ、配給でもらったパンd・・・グフッ!!」
何事だ!?
突然、女性が頭を抱えてうずくまった。
「ほらほらダメだろエマ?恩を仇で返しちゃ。」
いつの間にか、女性の後ろに長身の男が立っていた。
どうやらこの男が女性の頭をチョップしたみたいだ。
「俺の妹がごめんな。レハト君。」
「え?・・・えっ?」
状況が掴めない。
なんで彼女がチョップされたんだ!?
「あぁ、その様子だと、何が起きたか分かってないみたいだね。俺は少年隊の副リーダーのジェームズ。で、さっき君が助けたこの女は俺の妹のエマ。エマが君にパンを渡そうとした隙に、もう片方の手で君の持ち物をまさぐろうとしてたから、俺がお仕置きしてあげたのよ。」
「は、はぁ・・・?」
ジェームズと名乗るその男は、俺よりも更に長身で、優しそうな見た目の好青年。
見たところ20歳くらいだろうか?
「もうお兄ちゃん!突然のチョップは流石に酷いって!」
文句を垂れる女はジェームズの妹のエマ。兄とは対照的に背が低めで、俺と同年代くらいだ。
「助けてくれた人からまさぐろうとするお前が言えないだろ。まぁ、レハト君も簡単にポーレルの人間を信用しちゃいけないよ?助けても簡単に裏切ったりするし。」
俺達3人は適当な場所を見つけて座り込むと、清潔な小袋に入ったパンをジェームズが手渡してくれた。
今度はまさぐられてなさそうだ。
「それにしてもさっきは凄かったねぇ。あのエージと互角にやり合うだなんて。」
「いやいや、俺も防戦一方だったよ。あのエージって奴、どうしてあんなに強いんだ?」
エージは、身のこなしもパワーも反応速度も、常人の身体能力を遥かに上回っている。
あれは普通に過ごしていても身に付くようなものではない。
「そうそう、実は俺達も不思議に思ってるんだよな。」
「え、ジェームズも知らないのか?」
「エージは産まれながらの孤児で、エージという名前も誰かが付けた仮名に過ぎないんだ。ポーレルに住めば、生きるために自然と腕っぷしは強くなるものだけど、あそこまで強くなる事は無いと思うよ。単に才能とかじゃないかなぁ?」
才能。
俺には縁の無い言葉だ。
才能なんて少しも持ち合わせていなかったからこそ、俺は自分で努力するしかなかった。
でもそんな俺だからこそ、エージのあの力は才能だけで手に入れたものではないと分かる。
きっとアイツも、生きるために死に物狂いで力を磨いて来たんだろう。
「あれ、レハト君!?こんな所にいたの!?」
驚いた少女の声が、俺の名を呼んだ。
どうやらチフルが俺の事を探していたようだ。
「すまん、チフル。勝手に飛び出して行って。」
「結構探したんだよ?まさかジェームズさんやエマと一緒にいるとは思わなかったけど。」
意外にも、チフルは案外あっさり謝罪を受け入れてくれた。
ジェームズやエマとも知り合いらしいから、そういった意味でも安心したのだろう。
それにしてもチフルといいジェームズといい、治安が悪いポーレルにしては、俺の周りの人達はみんな優しい。
俺がこの街に来たばかりだという事を知れば、普通の人間なら俺を騙したりしそうなものだが、そんな気配は一切ない。
本当に周りの環境に感謝だ。
「そういえば、レハト君も早く配給品を集めてきた方がいい。今ならまだ間に合う。」
ジェームズは優しく俺にアドバイスをしてくれるが、生憎俺はここでちんたら過ごす気はない。
早くこの街を抜け出さなければいけないからだ。
それに、他の街と繋がるエレベーターが目の前にあるのだから、どうにか警備員を説得できればこのまま帰れるかもしれない。
「それもそうだけど、俺は早くこの街から抜け出さなきゃいけないんだ。確かエレベーター前に警備員がいたはずだよな?どうにか説得したいんだけど・・・。」
俺がそう言った途端、チフル達はぽかんとした顔で俺を見つめた。
なんでそんな目で見られるんだ?
なんか変な事でも言ったのか?
「レハト君・・・もしかして、おじいちゃんから何も聞いてない・・・?」
あのおっさん、もしかして重要な事を俺に伝え忘れてるっぽい?
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