天地壊拓

熱き冒険者

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第2章 たった一日だけの恋

第2章 まとめと用語解説

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 第2章 たった一日だけの恋


 失意のまま入隊式に臨んだロビンは、ひょんなことからトレイルブレイザーの一員である『ネリア』と名乗る女に目を付けられてしまう。 

『イーロン=エルフォンド』や彼女と共に念願の初開拓に挑んでいたロビンは、お嬢様のように派手な隊服をした『ファレム=ワテラロンド』と出会い、突如出現したクリーチャーとの戦いの最中で2人の距離は縮まっていった。 

 そんな中、初めて人に心を開いたファレムは突如謎の蜘蛛型クリーチャーに襲われ、異変に気付いた他の隊員達も次々に殺されてしまい、自分の無力さに絶望しながらロビンは死を覚悟した。 

 しかし、ロビンは死の間際で自分がトレイルブレイザーを夢見たきっかけを思い出し、覚醒。 

 溢れんばかりの力でアマテラスに侵食されながらも蜘蛛型クリーチャーを追い詰め、最後は助けに来たトレイルブレイザー開拓部隊隊長の『ライデン=ボルティア』がとどめを刺す。 

 無事に初開拓を終えるも、ファレムの死や上司の解雇などを経て、多くの心の傷をロビンは抱えてしまうのだった。 

  

  《用語解説》 

【クリーチャー②】 
 クリーチャーは、下級・中級・上級の3つに区分される。
  
 下・中級クリーチャーはワールドレイジ以前に存在した生物の姿と酷似しており、下級クリーチャーはその中でも人間に比較的無害だった生物の姿をしている事が多い。
 下級クリーチャーは従来の兵器でも一定のダメージを与えることができ、オブジェクトを使えば多少の戦闘訓練を受けた一般人でも討伐出来る。 
 〈例〉ジャグドヘッジホッグ等 

 一方で、中級クリーチャーは人間に比較的有害だった生物の姿を模していて、1人で中級クリーチャーを制圧できれば、開拓部隊の隊員として十分な戦力を持っていると判断されるレベルである。 
 〈例〉ハイホッパー等 

 そして上級クリーチャーは、複数の生物の特徴を併せ持つキメラ型と、既知のどんな生物の特徴も持たない異形型に大別される。

 キメラ型と異形型ともに、体のどこかに人間の物に酷似した器官や部位が存在しており、クリーチャーそのものの骨格や臓器も人間のようである。

 このことから、上級クリーチャーの正体が人間である可能性を示唆する学者が一部存在している。

 また、上級クリーチャーは非常に強力で、班長クラスの人間でも単独での討伐は難しいため、原則として班全体で挑戦する事が求められる。 
 〈例〉スホルズン等 

 最近になってからは、突如として中級クリーチャーが上級クリーチャーに進化したり、テレパシーによる人との会話や空間転移を阻害できる能力を持った謎のクリーチャーが発見されたりと、クリーチャーの謎は深まるばかりである。 



【トレイルブレイザー②】 
 トレイルブレイザーには大きく分けて「開拓部隊」「治癒部隊」「研究部隊」の3つの部隊があり、主人公達は開拓部隊に所属している。 

  開拓部隊の主な仕事は、フロンティアの開拓及びクリーチャーの討伐。
 または街中に現れるクリーチャー討伐の為のパトロールなど。 

  第7洞窟はあまりに広い為、開拓を行う際には計4つの班に分かれて行動する。

 1班毎に開拓部隊25人、治癒部隊10人、研究部隊5人を配置するのが目安であり、残りの開拓部隊は街のパトロール、又は休日。 
 休日の場合、ベース内にある寮で生活し、年に2~3回帰省も可。 

 政府やオブジェクト制作会社と密接に繋がっているが、それでも組織の維持には莫大な予算がかかる為、人海戦術ではなく、厳しい試験を合格した少数精鋭で構成されている。
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