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第四章 迷宮の扉
迷宮
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翌朝、俺は出勤すると、大野と共に早速校長と教頭に呼び出された。
「一体全体どういうことなんですか!?」
校長室に響き渡る金井校長の金切り声。
「校長先生、まだ連続している事件と決まったわけではありませんので、ここは落ち着いて下さい」
久米川教頭が、金井校長の怒りを穏和な声音で鎮める。
「まったく、これでは学校の面子が丸潰れだわ。早く解決して、次の事件が起きないようにしてもらわないと困ります」
「失礼ですが校長先生」
大野が少し震えた声で慎重に切り出す。
「佐藤先生はよくやってくれていると思います。教師の仕事もこなしながら、事故の調査をするのは難しいことです。どうか、もう少し時間をいただけないでしょうか」
「そんなことは私だって少しは理解してます。今回の件は、幸いなことにただの自転車事故で済みそうだからいいとして、もはや一刻の猶予もないと思ってもらって調査を進めてください」
やれやれ、勝手な婆さんだな。推理小説でもあるまいし、探偵が乗り出せば、何でもすぐに解決されるとでも思っているのだろうか?
金井校長のヒステリーから解放された俺が職員室に戻ると、あちらこちらから好奇の視線が向けられた。
どの教師からも、下手に関わり合いたくないという意識が、刺さるように感じられてきた。
今やうちのクラスは、盟朋学院の火薬庫という扱いだ。金井校長に言われずとも、一日でも早い解決を望んでいるのは俺も同じだ。
しかし、佐野杏奈、加納慎一、安城誠のことを、関連する事故又は事件と認めたくない学校側の思惑があるため、余計に表立った調査は難しい。
さて、どうしたものか。
それにしても、この一連の出来事。一貫性が無いような気がする。誰かを執拗に狙っているようでもなく、手口も違うし、動機も今だに掴めない。この一連の出来事が関連するものだとしたら、狙いはいったい何なのだろうか?
「佐藤先生は、どう思われます?」
「えっ?あぁ、はい」
考え事をしていた俺は、大野の言葉でふと我にかえった。
「私、思うんですけど。3件の事故が関連する事件だとしたら、こんな酷いこと1人でできる子なんていないと思うんですよね。私、バカだったわ。あの仲のいい子たちの中に、そんな事をする子がいるんじゃないかって疑うなんて。教師が信じてあげなくて、誰が信じてあげるんだろうって話ですよね」
「・・・」
教室に入ると、生徒たちがそこかしこで固まって、何やらコソコソと話しをしていた。
そして、その中心にいたのは安城誠であり、例の仲良しグループのメンバーであった。
さすがに6人中3人が立て続けに危険な目に遭っていれば、どんなに鈍感な人物でも、3件に何らかの繋がりがあるのではないかと疑うだろう。
そして、これから大切な受験を控える身としては、もうそんなトラブルメーカーの連中とは関わりたく無い、というのが本音なのだろう。
「はい、皆んな。席について」
大野の号令で生徒たちが各々の席に着席する。
「皆さんも知ってのとおり、昨日、安城君が大変な怪我をしました」
クラス中の生徒の耳目が大野に集中している。
「色々な噂があることも知っています。しかし、噂というものは得てして信憑性の無いことが多いものです。ですから先生は信じます。噂なんて当てにならないと。最後まで人を信じると。だから皆さんも最後まで信じてください。人のことを、そして自分の中の友だちを信じる気持ちを」
生徒たちは真剣に耳を傾けて聴いている。大野の言葉が、どれだけの生徒に、どれだけ受け入れられたのかは分からない。しかし、俺には彼女が本気で腹を括ったのだという覚悟を感じることができた気がした。
その日の放課後、俺たちは安城誠に事情を聞くことができた。
「安城君。今回は災難だったね。怪我の具合はどうかな?」
「はい、利き腕ではなかったのが不幸中の幸いでした。今はもう痛みも大したことありません。本当にお騒がせしてすいません」
「そんな、お騒がせなんて言わなくていいのよ。こうして学校にも来られるわけだし、先生も安心したわ」
大野は心の底から安心したのか、その気持ちが笑顔にも表れていた。
「ところで安城君。俺は今回の3件の事故は、関連する事件だと思っている」
「な・・・何を言っているんですか、佐藤先生はホームルームでの私の言葉を聞いてなかったんですか!?」
大野が目を見張って俺に抗議をする。
「そうです、聞いててこの結論に至りました。これは事故ではなく事件なのです」
「どうしてそんなふうに決めつけることができるんですか?」
「大野先生、これらの事故が立て続けに近しいクラスメイトの間だけで起きるでしょうか?しかも、この数日という短期間で。偶然にしては出来すぎてます。関連していると考えるのが自然でしょう」
俺の言葉に、大野は言葉も出ず、ただ哀しげに当惑の表情をしていた。
「僕もそう思います。佐野さん、加納君、そして僕のことは繋がっていると思います」
「安城君までそんなこと・・・」
「安城君。君に危害を加えるとしたら、誰か心当たりはいないだろうか?」
「それが、やっぱり心当たりが無くて。ただ、ここまでの経緯を整理してみると、1人だけ不審な人物がいると思うんです」
「それは、田之上君のことを言っているのかな?」
「佐藤先生も、そう思っているんですか?」
「そうだ。田之上君だけ、いずれの事件でもアリバイが無い。佐野君、加納君、そして安城君は襲われているから除外する。中井君は佐野君と安城君の事件発生時のアリバイがあるので容疑から外れる。槇君も佐野君の事件の時のアリバイがある。そうすると、残るのは田之上君だけだ。そして、彼女には明確なアリバイが無い」
俺の推理に安城誠は目を輝かせて頷く。一方、大野は当惑の色を濃くしていく。
「そんな、あの田之上さんがこんなことをするなんて、信じられない」
「でも先生、これは揺るぎない事実なんですよ。彼女しか可能性が残っていないんですよ」
安城誠は、まるで彼の方が教師でもあるかのように、大野を優しく諭していた。
「しかし」
「しかし?」
「俺はそれだけで田之上君が犯人だとは思っていない。なぜなら、彼女にはこんなことをする動機が無いからだ。この事件には、単純にアリバイの有無だけで容疑を特定できない難しさがある。俺は、アリバイより動機の有無こそが、事件の解決につながる重要な要素だと思っている」
「動機、ですか」
俺の言葉を聞いていた安城誠は、低く、小さく、呟く。
「そこで安城君。改めて聞くが、君に危害を加えるような動機を持つ人物は、誰か心当たりは無いだろうか?」
「改めて言われても、やはり心当たりがありません。僕のことよりも、佐野さんか加納君に恨みを持っている人を探した方がいいのではないでしょうか?」
そうかもしれない。俺も安城誠が誰かの強い恨みを買うとはとても思えない。
以前、安城誠は槇隆文が加納慎一に恨みを抱いているかもしれない、と言っていた。
そうすると、槇隆文は佐野杏奈にも恨みを抱いていたのだろうか?
だが、そうなるとやはりアリバイの壁が立ちはだかる。佐野杏奈の事件の時、槇隆文には遠藤先生に呼び出されて職員室にいたというアリバイがある。
それとも、どこかに見落としがあるのだろうか?
「一体全体どういうことなんですか!?」
校長室に響き渡る金井校長の金切り声。
「校長先生、まだ連続している事件と決まったわけではありませんので、ここは落ち着いて下さい」
久米川教頭が、金井校長の怒りを穏和な声音で鎮める。
「まったく、これでは学校の面子が丸潰れだわ。早く解決して、次の事件が起きないようにしてもらわないと困ります」
「失礼ですが校長先生」
大野が少し震えた声で慎重に切り出す。
「佐藤先生はよくやってくれていると思います。教師の仕事もこなしながら、事故の調査をするのは難しいことです。どうか、もう少し時間をいただけないでしょうか」
「そんなことは私だって少しは理解してます。今回の件は、幸いなことにただの自転車事故で済みそうだからいいとして、もはや一刻の猶予もないと思ってもらって調査を進めてください」
やれやれ、勝手な婆さんだな。推理小説でもあるまいし、探偵が乗り出せば、何でもすぐに解決されるとでも思っているのだろうか?
金井校長のヒステリーから解放された俺が職員室に戻ると、あちらこちらから好奇の視線が向けられた。
どの教師からも、下手に関わり合いたくないという意識が、刺さるように感じられてきた。
今やうちのクラスは、盟朋学院の火薬庫という扱いだ。金井校長に言われずとも、一日でも早い解決を望んでいるのは俺も同じだ。
しかし、佐野杏奈、加納慎一、安城誠のことを、関連する事故又は事件と認めたくない学校側の思惑があるため、余計に表立った調査は難しい。
さて、どうしたものか。
それにしても、この一連の出来事。一貫性が無いような気がする。誰かを執拗に狙っているようでもなく、手口も違うし、動機も今だに掴めない。この一連の出来事が関連するものだとしたら、狙いはいったい何なのだろうか?
「佐藤先生は、どう思われます?」
「えっ?あぁ、はい」
考え事をしていた俺は、大野の言葉でふと我にかえった。
「私、思うんですけど。3件の事故が関連する事件だとしたら、こんな酷いこと1人でできる子なんていないと思うんですよね。私、バカだったわ。あの仲のいい子たちの中に、そんな事をする子がいるんじゃないかって疑うなんて。教師が信じてあげなくて、誰が信じてあげるんだろうって話ですよね」
「・・・」
教室に入ると、生徒たちがそこかしこで固まって、何やらコソコソと話しをしていた。
そして、その中心にいたのは安城誠であり、例の仲良しグループのメンバーであった。
さすがに6人中3人が立て続けに危険な目に遭っていれば、どんなに鈍感な人物でも、3件に何らかの繋がりがあるのではないかと疑うだろう。
そして、これから大切な受験を控える身としては、もうそんなトラブルメーカーの連中とは関わりたく無い、というのが本音なのだろう。
「はい、皆んな。席について」
大野の号令で生徒たちが各々の席に着席する。
「皆さんも知ってのとおり、昨日、安城君が大変な怪我をしました」
クラス中の生徒の耳目が大野に集中している。
「色々な噂があることも知っています。しかし、噂というものは得てして信憑性の無いことが多いものです。ですから先生は信じます。噂なんて当てにならないと。最後まで人を信じると。だから皆さんも最後まで信じてください。人のことを、そして自分の中の友だちを信じる気持ちを」
生徒たちは真剣に耳を傾けて聴いている。大野の言葉が、どれだけの生徒に、どれだけ受け入れられたのかは分からない。しかし、俺には彼女が本気で腹を括ったのだという覚悟を感じることができた気がした。
その日の放課後、俺たちは安城誠に事情を聞くことができた。
「安城君。今回は災難だったね。怪我の具合はどうかな?」
「はい、利き腕ではなかったのが不幸中の幸いでした。今はもう痛みも大したことありません。本当にお騒がせしてすいません」
「そんな、お騒がせなんて言わなくていいのよ。こうして学校にも来られるわけだし、先生も安心したわ」
大野は心の底から安心したのか、その気持ちが笑顔にも表れていた。
「ところで安城君。俺は今回の3件の事故は、関連する事件だと思っている」
「な・・・何を言っているんですか、佐藤先生はホームルームでの私の言葉を聞いてなかったんですか!?」
大野が目を見張って俺に抗議をする。
「そうです、聞いててこの結論に至りました。これは事故ではなく事件なのです」
「どうしてそんなふうに決めつけることができるんですか?」
「大野先生、これらの事故が立て続けに近しいクラスメイトの間だけで起きるでしょうか?しかも、この数日という短期間で。偶然にしては出来すぎてます。関連していると考えるのが自然でしょう」
俺の言葉に、大野は言葉も出ず、ただ哀しげに当惑の表情をしていた。
「僕もそう思います。佐野さん、加納君、そして僕のことは繋がっていると思います」
「安城君までそんなこと・・・」
「安城君。君に危害を加えるとしたら、誰か心当たりはいないだろうか?」
「それが、やっぱり心当たりが無くて。ただ、ここまでの経緯を整理してみると、1人だけ不審な人物がいると思うんです」
「それは、田之上君のことを言っているのかな?」
「佐藤先生も、そう思っているんですか?」
「そうだ。田之上君だけ、いずれの事件でもアリバイが無い。佐野君、加納君、そして安城君は襲われているから除外する。中井君は佐野君と安城君の事件発生時のアリバイがあるので容疑から外れる。槇君も佐野君の事件の時のアリバイがある。そうすると、残るのは田之上君だけだ。そして、彼女には明確なアリバイが無い」
俺の推理に安城誠は目を輝かせて頷く。一方、大野は当惑の色を濃くしていく。
「そんな、あの田之上さんがこんなことをするなんて、信じられない」
「でも先生、これは揺るぎない事実なんですよ。彼女しか可能性が残っていないんですよ」
安城誠は、まるで彼の方が教師でもあるかのように、大野を優しく諭していた。
「しかし」
「しかし?」
「俺はそれだけで田之上君が犯人だとは思っていない。なぜなら、彼女にはこんなことをする動機が無いからだ。この事件には、単純にアリバイの有無だけで容疑を特定できない難しさがある。俺は、アリバイより動機の有無こそが、事件の解決につながる重要な要素だと思っている」
「動機、ですか」
俺の言葉を聞いていた安城誠は、低く、小さく、呟く。
「そこで安城君。改めて聞くが、君に危害を加えるような動機を持つ人物は、誰か心当たりは無いだろうか?」
「改めて言われても、やはり心当たりがありません。僕のことよりも、佐野さんか加納君に恨みを持っている人を探した方がいいのではないでしょうか?」
そうかもしれない。俺も安城誠が誰かの強い恨みを買うとはとても思えない。
以前、安城誠は槇隆文が加納慎一に恨みを抱いているかもしれない、と言っていた。
そうすると、槇隆文は佐野杏奈にも恨みを抱いていたのだろうか?
だが、そうなるとやはりアリバイの壁が立ちはだかる。佐野杏奈の事件の時、槇隆文には遠藤先生に呼び出されて職員室にいたというアリバイがある。
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