僕と精霊〜The last magic〜

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最後の魔法編

第215話 表彰

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龍神町 病院

「パンプ❗️はぁはぁ..あれ?」
またパンプの夢を見た。あの日から毎日同じに夢を見る。少しずつ思い出したきたんだ、パンプは悪魔界にいる。

「どうすれば良いんだよ..」
「ジャンさん?」
「ツイスター、居たんだ」
ツイスターは花瓶の水を入れ替えていた。

「怪我の具合はどうですか?」
「昨日歩けるようになったんだけど、腕がやっぱ無いと違和感があるね。それに無いはずなのに痛みがあるんだ。スフールもこんな感じなのかな」
「ファントムペインというものですか..看護師さんが言ってましたね」
それにしても外が少し騒がしいな...

「あっ!そろそろですね」
「何が?」
「表彰式ですよ。話したじゃないですか」

「あ~..そうだっけ?」
「そうですよ。ジャンさんも今日は特別に病院から許可を貰えたので行きますよ」
「え、僕も?良いよ..僕は安静にしてるから」
ジャンは布団を被る。

「何言ってるんですか!ジャンさんも受賞式に出てもらうんですよ」
「えぇ~僕が~?なんで~?」
布団越しから聞こえる声はとても気だるそうであった。

「もぉー!さぁ行きますよ!」
「うおっ!」
ツイスターはジャンを軽々と持ち上げて運び出す。

「おいおい、随分と無様な姿だな英雄さんよ」
「にぃにぃたかいたかい!」
「アドロンにルナも来てたのか」
部屋を出るとアドロンがルナを抱えながら待っていた。

「さぁ行きますよ!会場にはアミィさん達がもう行っています!」
「俺らも受賞するんだぜ...なんだか緊張しちゃうね」

「アドロン達も!ってあれ?スカルドは」
(俺ならお前の中にいるぞ)
「うわっ!いつの間に」
ジャンの体からスカルドが飛び出す。

「すかうど!ばぁ!」
ジャンの体からスカルド飛び出してきた。
「護衛は俺に任せてくれ」
「大丈夫だよ。自分の事は自分」
「ジャン、気持ちは分かるがお前は今魔法を使えないだろ」
「なるほど」
スカルドは得意げな顔をしながらジャンの肩に乗る。

「で、僕達はどんな賞を受賞するの」
「俺らは名誉国民賞、母さんとサラ姉さんは魔法国宝人賞、んでお前は科学軍の分の賞もらうみたいだぞ」
「マジか..」

「まぁまぁ!」
「そう!ママも受賞されるんだよ~」
アドロンは右腕を簡単なベビーベットに変形させ、ルナを寝かしつける。

「ちょっと緊張するな」
「確かにな、だが表彰はザル達も一緒だ」
「そうなんだ。ならなんか大丈夫な気が」
「それで良い..よし頼む2人とも」
病院を出るとツイスターは巨鳥にスカルドは竜に変身した。

「結構遠いからな。こっから俺はツイスターにお前はスカルドに乗ってくれ。ツイスター、ルナもいるから緩やかに飛んでくれ」
「キエェ!」
大きな翼を羽ばたかせ、5人は表彰式場へ向かい始めた。



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