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最後の魔法編
第213話その1 最後の魔法
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悪魔界
マモンが消えた悪魔界は静かな平原へと変わっていた。パンプとアスモン、2人を残して。
「パンピーごめんなさいなのだ!アスモンのせいで!」
「アスモンのせいじゃない。それに帰ろうと思えば」
パンプは宝石を作り出そうとしたが上手く作れなかった。
「あれ!?」
「何を作ろうとしてるのだ?」
「人間界に戻る為の宝石を作ろうとしたんだけど...うーん難しいな」
「パンピーでもできない事があるのか」
しばらく2人で考えているとパンプの精霊石がと今までに無い光を放ち、人間界の様子を映し出した。
「ジャン!みんなも!戦ってるんだ」
「あっ!大変なのだ!月が落ちてきたのだ!」
「ジャン...腕が」
「パンピー、ジャンに力を送るのだ❗️早く!」
「分かった!」
パンプは精霊石の輝きに応えるように雄叫びを上げた。
「頑張れパンピー!」
人間界
「え?何これ」
「どうなっている」
「これは」
人と契約をした精霊、人間界に迷い込んだ精霊達の精霊石が一斉に輝きを放ち、強制的に共鳴状態になった。
「力が湧いてくる」
「どういうことだ」
「アイツを攻撃すりゃ良いって訳か❗️」
精霊石から力と指示のようなものを感じた精霊達は月を攻撃し始めた。
『対星破壊用ナパーム弾発射❗️』
「メビウス、アレなんとかできないのか?」
「無理無理!僕が動かせるのは小さい星だけ!月なんて無理だよー!」
「まぁやれるだけやるか」
「白夜!もう体が!足の宝石だってもう壊れるわよ!」
「こんな時に❗️こんな時に..」
足の宝石が砕けると同時に白夜の呪力が尽き倒れる。
「白夜!」
「ここで動かなきゃ..私は...ジャンにまた..死にたくないよ。ごめんねローズ」
白夜は巨大な月の前に己の無力さを痛感しながら涙を流した。
「白夜..!?何これ!」
ローズの精霊石が激しい赤に輝き出した。
「精霊石が..でもなんで..?」
ローズだけではない。メイデン達の精霊石も赤く輝いていた。
「あの時と同じだ」
「精霊界の時に感じた暖かい力」
「やっぱりそうだ!」
「なるほど..ジャン様、貴方は本当に出会いに恵まれましたね」
「ああ、ありがとうパンプ」
人間ではジャンの精霊石が輝いていた。共鳴をしたジャンは再び立ち上がり、月に向かって巨大な火球を投げまくる。
精霊、それはかつて魔法軍の人間によって人間界に呼び出された生物兵器。最初の契約をした者達に絆というものは無かった。
しかし、長き年月を重ねる中で人間と精霊の関係はより深いものになり、絆も生まれた。
ジャンとパンプ、2人の絆は人間と精霊の関係を次の段階に進める為の新たなる希望だ。
マモンが消えた悪魔界は静かな平原へと変わっていた。パンプとアスモン、2人を残して。
「パンピーごめんなさいなのだ!アスモンのせいで!」
「アスモンのせいじゃない。それに帰ろうと思えば」
パンプは宝石を作り出そうとしたが上手く作れなかった。
「あれ!?」
「何を作ろうとしてるのだ?」
「人間界に戻る為の宝石を作ろうとしたんだけど...うーん難しいな」
「パンピーでもできない事があるのか」
しばらく2人で考えているとパンプの精霊石がと今までに無い光を放ち、人間界の様子を映し出した。
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「分かった!」
パンプは精霊石の輝きに応えるように雄叫びを上げた。
「頑張れパンピー!」
人間界
「え?何これ」
「どうなっている」
「これは」
人と契約をした精霊、人間界に迷い込んだ精霊達の精霊石が一斉に輝きを放ち、強制的に共鳴状態になった。
「力が湧いてくる」
「どういうことだ」
「アイツを攻撃すりゃ良いって訳か❗️」
精霊石から力と指示のようなものを感じた精霊達は月を攻撃し始めた。
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「無理無理!僕が動かせるのは小さい星だけ!月なんて無理だよー!」
「まぁやれるだけやるか」
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「こんな時に❗️こんな時に..」
足の宝石が砕けると同時に白夜の呪力が尽き倒れる。
「白夜!」
「ここで動かなきゃ..私は...ジャンにまた..死にたくないよ。ごめんねローズ」
白夜は巨大な月の前に己の無力さを痛感しながら涙を流した。
「白夜..!?何これ!」
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「精霊石が..でもなんで..?」
ローズだけではない。メイデン達の精霊石も赤く輝いていた。
「あの時と同じだ」
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「やっぱりそうだ!」
「なるほど..ジャン様、貴方は本当に出会いに恵まれましたね」
「ああ、ありがとうパンプ」
人間ではジャンの精霊石が輝いていた。共鳴をしたジャンは再び立ち上がり、月に向かって巨大な火球を投げまくる。
精霊、それはかつて魔法軍の人間によって人間界に呼び出された生物兵器。最初の契約をした者達に絆というものは無かった。
しかし、長き年月を重ねる中で人間と精霊の関係はより深いものになり、絆も生まれた。
ジャンとパンプ、2人の絆は人間と精霊の関係を次の段階に進める為の新たなる希望だ。
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