僕と精霊〜The last magic〜

一般人

文字の大きさ
上 下
684 / 747
最後の魔法編

第207話 人と精霊と悪魔

しおりを挟む
「ぐ、がはっ!」
遂にジャンとパンプはマモンにダメージを与える事ができた。

「よっしゃー!」
「このままトドメだ」
「おう!」

「こ、この!よ、よくもこの体に...な~んちゃって」
マモンの腹に空いた大きな風穴はみるみると塞がっていく。
「げっ!?」

「ガッカリするなよ。まぁ僕に少しはダメージを与えたんだ。喜べ」
「やいやい!だったら素直にやられろ!」
「再生か..まぁ使えてもおかしくないか」
「うわっ!」
ジャンはパンプを掴んで移動を始める。

「おっと、追いかけっこかい?」
マモンもジャンを追い始める。
「なぁジャン!どうする?」
「どうするって..魔法はあの厄介な技で跳ね返されるし...はぁ..あんまりやりたくないけど近接戦か」
「でもアイツ、ダメージを受けてる感じがしないんだよな」

次元烈波じげんれっぱ❗️」
空間を抉りながら斬撃が飛んできた。
「きた!」
ジャンはパンプを放り投げて斬撃を回避する。

「投げるなよ」
「悪い!あれ頼む!」
「仕方ないな!コピージュエル!」
パンプが作り出した宝石によって2人のコピーが大量に現れる。

「よし!今のうちにどっか隠れるぞ。気配消せ」
「おう」
2人はコピーに紛れながらも気配を消して岩陰に隠れる。

「此処なら」
「よっ!」
「「...!?」」
2人の背後に誰かが居た。

「師匠!」
「サラ姉!」
「静かにしろ」
「先に脅かしたのはサラ姉でしょ」
「あ、そっか。ごめんごめん」
どうやらサラは魂を取り戻したアスモンと共に先に岩陰に隠れていたようだ。

「あ!アスモン!」
「...ん?パンピー?此処は?」
パンプの声で目覚めたアスモンは辺りを見渡す。

「悪魔界だよ。アスモン、何か知ってる?」
「ほぉ此処が悪魔界かぁ!初めてだ」
「え?アスモンって此処で生まれたんじゃないのか?」
「違うのだ。アスモンはママが封印されてる時に封印世界で生まれたのだ。だから知らないのだ」

「そうか..まぁ無事で何よりだ」
「なんか力が溢れてくるのだ。此処の空気のおかげかな?」
「やっぱりこの世界だと悪魔が強化させるのか」

「なるほど、つまりアイツはこの世界じゃ無敵の存在って訳か」
「もうみんなで力を合わせた方が良いんじゃないか?」
「確かに!サラ姉もいるし!」
「悪いけど、今戦闘できる状態じゃないんだよね」
サラは重くなっている自身の腕をジャンの掌に置く。

「確かにコレは無理そうだね」
「えぇー!師匠と一緒に戦いたかったなぁ」
「あっ!パンピー!アスモンにいい考えがあるのだ!」

「本当か!?じゃあ早速、、、?」
アスモンはパンプの唇に熱いキスをする。





しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

地味で冴えない俺の最高なポディション。

どらやき
BL
前髪は目までかかり、身長は160cm台。 オマケに丸い伊達メガネ。 高校2年生になった今でも俺は立派な陰キャとしてクラスの片隅にいる。 そして、今日も相変わらずクラスのイケメン男子達は尊い。 あぁ。やばい。イケメン×イケメンって最高。 俺のポディションは片隅に限るな。

【完結】あなたの思い違いではありませんの?

綾雅(要らない悪役令嬢1巻重版)
ファンタジー
複数の物語の登場人物が、一つの世界に混在しているなんて?! 「カレンデュラ・デルフィニューム! 貴様との婚約を破棄する」 お決まりの婚約破棄を叫ぶ王太子ローランドは、その晩、ただの王子に降格された。聖女ビオラの腰を抱き寄せるが、彼女は隙を見て逃げ出す。 婚約者ではないカレンデュラに一刀両断され、ローランド王子はうろたえた。近くにいたご令嬢に「お前か」と叫ぶも人違い、目立つ赤いドレスのご令嬢に絡むも、またもや否定される。呆れ返る周囲の貴族の冷たい視線の中で、当事者四人はお互いを認識した。  転生組と転移組、四人はそれぞれに前世の知識を持っている。全員が違う物語の世界だと思い込んだリクニス国の命運はいかに?!  ハッピーエンド確定、すれ違いと勘違い、複数の物語が交錯する。 【同時掲載】小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ 2024/11/19……完結 2024/08/13……エブリスタ ファンタジー 1位 2024/08/13……アルファポリス 女性向けHOT 36位 2024/08/12……連載開始

【完結】勤労令嬢、街へ行く〜令嬢なのに下働きさせられていた私を養女にしてくれた侯爵様が溺愛してくれるので、国いちばんのレディを目指します〜

鈴木 桜
恋愛
貧乏男爵の妾の子である8歳のジリアンは、使用人ゼロの家で勤労の日々を送っていた。 誰よりも早く起きて畑を耕し、家族の食事を準備し、屋敷を隅々まで掃除し……。 幸いジリアンは【魔法】が使えたので、一人でも仕事をこなすことができていた。 ある夏の日、彼女の運命を大きく変える出来事が起こる。 一人の客人をもてなしたのだ。 その客人は戦争の英雄クリフォード・マクリーン侯爵の使いであり、ジリアンが【魔法の天才】であることに気づくのだった。 【魔法】が『武器』ではなく『生活』のために使われるようになる時代の転換期に、ジリアンは戦争の英雄の養女として迎えられることになる。 彼女は「働かせてください」と訴え続けた。そうしなければ、追い出されると思ったから。 そんな彼女に、周囲の大人たちは目一杯の愛情を注ぎ続けた。 そして、ジリアンは少しずつ子供らしさを取り戻していく。 やがてジリアンは17歳に成長し、新しく設立された王立魔法学院に入学することに。 ところが、マクリーン侯爵は渋い顔で、 「男子生徒と目を合わせるな。微笑みかけるな」と言うのだった。 学院には幼馴染の謎の少年アレンや、かつてジリアンをこき使っていた腹違いの姉もいて──。 ☆第2部完結しました☆

異世界に来ちゃったよ!?

いがむり
ファンタジー
235番……それが彼女の名前。記憶喪失の17歳で沢山の子どもたちと共にファクトリーと呼ばれるところで楽しく暮らしていた。 しかし、現在森の中。 「とにきゃく、こころこぉ?」 から始まる異世界ストーリー 。 主人公は可愛いです! もふもふだってあります!! 語彙力は………………無いかもしれない…。 とにかく、異世界ファンタジー開幕です! ※不定期投稿です…本当に。 ※誤字・脱字があればお知らせ下さい (※印は鬱表現ありです)

BL世界に転生したけど主人公の弟で悪役だったのでほっといてください

わさび
BL
前世、妹から聞いていたBL世界に転生してしまった主人公。 まだ転生したのはいいとして、何故よりにもよって悪役である弟に転生してしまったのか…!? 悪役の弟が抱えていたであろう嫉妬に抗いつつ転生生活を過ごす物語。

婚約者が隣国の王子殿下に夢中なので潔く身を引いたら病弱王女の婚約者に選ばれました。

ユウ
ファンタジー
辺境伯爵家の次男シオンは八歳の頃から伯爵令嬢のサンドラと婚約していた。 我儘で少し夢見がちのサンドラは隣国の皇太子殿下に憧れていた。 その為事あるごとに… 「ライルハルト様だったらもっと美しいのに」 「どうして貴方はライルハルト様じゃないの」 隣国の皇太子殿下と比べて罵倒した。 そんな中隣国からライルハルトが留学に来たことで関係は悪化した。 そして社交界では二人が恋仲で悲恋だと噂をされ爪はじきに合うシオンは二人を思って身を引き、騎士団を辞めて国を出ようとするが王命により病弱な第二王女殿下の婚約を望まれる。 生まれつき体が弱く他国に嫁ぐこともできないハズレ姫と呼ばれるリディア王女を献身的に支え続ける中王はシオンを婿養子に望む。 一方サンドラは皇太子殿下に近づくも既に婚約者がいる事に気づき、シオンと復縁を望むのだが… HOT一位となりました! 皆様ありがとうございます!

追放魔族のまったり生活

未羊
ファンタジー
魔族の屋敷で働いていたメイド魔族は、突如として屋敷を追い出される。 途方に暮れてさまよっていた森の中で、不思議な屋敷を見つけた魔族の少女。 それまでのつらい過去を振り払うように、その屋敷を拠点としてのんびりとした生活を始めたのだった。 ※毎日22時更新を予定しております

無能と蔑まれた七男、前世は史上最強の魔法使いだった!?

青空一夏
ファンタジー
ケアニー辺境伯爵家の七男カイルは、生まれつき魔法を使えず、家族から蔑まれて育った。しかし、ある日彼の前世の記憶が蘇る――その正体は、かつて世界を支配した史上最強の大魔法使いアーサー。戸惑いながらも、カイルはアーサーの知識と力を身につけていき、次第に自らの道を切り拓く。 魔法を操れぬはずの少年が最強の魔法を駆使し、自分を信じてくれる商店街の仲間のために立ち上げる。やがてそれは貴族社会すら揺るがす存在へと成長していくのだった。こちらは無自覚モテモテの最強青年になっていく、ケアニー辺境伯爵家の七男カイルの物語。 ※こちらは「異世界ファンタジー × ラブコメ」要素を兼ね備えた作品です。メインは「異世界ファンタジー」ですが、恋愛要素やコメディ要素も兼ねた「ラブコメ寄りの異世界ファンタジー」になっています。カイルは複数の女性にもてますが、主人公が最終的には選ぶのは一人の女性です。一夫多妻のようなハーレム系の結末ではありませんので、女性の方にも共感できる内容になっています。異世界ファンタジーで男性主人公なので男性向けとしましたが、男女関係なく楽しめる内容を心がけて書いていきたいです。よろしくお願いします。

処理中です...