僕と精霊〜The last magic〜

最後の魔法編

問題児

数十年前　科学軍の国

　当時、この国では優秀な頭脳を持つ者は無理矢理研究チームに参加させられ、研究が終わるまで帰宅ができない文化があった。

「おいケンザキ、ここ出るぞ」
「え？いきなりどうしたんですかユウスケさん」

「こんなとこで学べる事はもう無い。俺は新たな学び場へ旅立つのだ」
「旅立つって、何処に？」

「そりゃ決まってんだろ、魔法軍の国だよ」
「僕はごめんですよ。魔法なんて相手が悪い瞬殺されますよ」

「別に戦いに行くわけじゃない。魔法についてちょっと興味があったんだよ」
「あんな危険な力のどこに魅力があるんですか」

「まぁとにかく俺は行くぜ。お前はどうするんだ？」
「じゃあ脱出までは一緒って事で」

「了解、じゃあコレ」
「小型時限式対魔銃爆弾！？」

「コレが1番手っ取り早いだろ」
「いや～」

「なんだ？どうした」
「やっぱりユウスケさんは凄い人だな」

「そりゃどうも」

　こうして2人は国を飛び出した。ユウスケはこの後にアミィと出会い、ケンザキは消息を絶った。