僕と精霊〜The last magic〜

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最後の魔法編

第177話 遅いんだよ!

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 奇跡の合体戦士ザンはセラフィーガを圧倒してしまった。
「...!っぷ!はっー!やっと戻れたー!」
「ぜー!ぜー!いつもの共鳴とは違った!?」
パンプとメイデンは元の姿に戻ることができた。

「「おいおい、普通の要領で共鳴したんだがな」」
「全然違う!」
「おそらく私はジャンさんとパンプはザル様の波長と共鳴をしてしまったのでしょう」

「「へぇ、なんかよく分かんないけど....ああ、あ」れ?」
「うわぁ!」
「ぐ、いってぇ..」
ザンはジャンとザルに戻る。

「いちちち...」
「たくっどうなってやがるんだ?だがまぁ勝てたし良いのか?それにしても体中が悲鳴をあげてやがる」
「3分ぐらいか.....なんか痺れる」
2人は踏ん張りながらも立ち上がることができた。

「この合体はもうダメだな。体に負担がデカすぎる」
「うん」

「えー!めちゃくちゃ強いのに!」
「パンプ、お前勝手な事するなよな。今回は上手くいったから良いけどなぁ!」
この後ジャンの説教が続いた。


数分前 元住宅地

 レートとグライドの前に意外な敵が現れた。兄とボノムの命を犠牲にしてまで倒してまでレヴィアンが目の前に立っている。
 
 レートはすぐに爆共鳴をし戦闘を始める。
「...❤️」
「前より強くなってやがる!」
(硬い!)

「ちっ!じゃあこれならどうかな!」
レートは居合の構えを取る。
「...!」

抜刀鬼切バドギリ❗️」
飛び掛かってきたレヴィアンに目では捉えられない速度の抜刀術を繰り出すが躱されてしまった。

「速っ!?」
「...!」
「くっ!サイクロン❗️」
レヴィアンから放たれた津波を風で受け流す。互いに互いの攻撃を躱しあう。

 どうするかな、このままじゃ体力的にこっちが負けるだろうし、さっさと決めたい。何か決定打になる技さえ見つけられれば、あいつの弱点は
(マスター!)
「うおっ!」
レートは隙をつかれて蹴り飛ばされる。

「危ねぇ..ギリギリで風のクッションができたから良かったよ」
(マスター戦いに集中を)
「ごめん、ごめん」

 くそぉ、動きさえ止められれば..そうだ!
「一か八かやるしかねぇ!グライド協力してくれ!」
(はっ!)
レートは深呼吸をして魔力を練る。

「!!」
「ブリザード❗️」
レートの手から放たれた弱々しい冷気がレヴィアンを凍らせる。

「よし!成功か」
「...!」
(何!?氷を壊した!)
レヴィアンは自力で自身を覆う氷を破壊して脱出をする。

「慣れない事はするもんじゃないな、この❗️」
「...❗️」

「あー違う違う。氷魔法はこう使うんだよ」
「..!?」
今度は巨大な氷塊が現れ、レヴィアンを吹き飛ばす。

「な、なんでお前も居るんだよ..」
(おお、なんと)
「ひっで、久しぶりの超感動の再会だぜ。泣いて喜べよ」

「う、うるせぇ!...泣いてたまるか。遅いんだよラート」
ザンパ、ガブリラと来てこの男が来ないはずが無い。ラートとボノムの復活だ。



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