僕と精霊〜The last magic〜

最後の魔法編

第176話 奇跡の合体戦士

　パンプの妙案により誕生したジャンとザルが合体した。

「「パンプ❗️お前なぁ！」」
「ぐえぇ苦じい！」
「このバカ者め！」
案の定無責任な事をしたパンプは2人に責められる。

「仕方ないだろ！これしか思い付かなかった！」
「「くそぉ！どうなってやがるこれ！頭の中がこんがらがる！」」
「よく分かりませんが2人の思考が同時に行われてのでは？」
「「なるほど」」
「ぐるじい..」
パンプは首の拘束を解かると同時に大きく深呼吸をする。

「そうだ名前！呼び方が分かんないからジャンとザルでジャンルでどうだ！」
「待てパンプ！それではザル様の要素が薄い！ザルンでどうだ！」
「えー！ジャンル！」
「ザルン！」

「「どっちでも良いわ❗️いやもう良い！ザンで良い！ってうおっ！」」
くだらない茶番をしている3人にセラフィーガは容赦なく攻撃を仕掛ける。

「貴様ら立場を弁えろ」
「「不意打ちが好きだねぇ、本当に天使かお前？悪魔じゃねぇの？」」
「キッ❗️」
「「ぐえっ」」
セラフィーガの拳がザンの腹を貫く。

「あー！ジャンル！」
「ザンだ！バカ者！よく見ろ」
「「なーんちゃって」」
ザンの体からは血が飛び出す事なく、煙となってセラフィーガを覆い出した。

「「炎＋プラス水さてこれ何になるでしょうか」」
「何を言っている消えるだけだろ。無意味な質問をするな」
「「天使って案外頭が悪いんだな、正解はコレだぜ！」」
ザンが指を鳴らすと地面から蒸気が漏れ出し爆発を起こす。

「グオォォォ‼️」
「すっげぇ！」
「水蒸気爆発というものですか」
「なんだそれ？」
「科学の本で読んだ事があります。確か...むっ！うおっ！」
「うわぁ！」
離れて観戦をしていたパンプとメイデンがザンの方へ引き寄せられる。

「「お前らも来い！」」
ザンの２つの精霊石が輝きだす。
「えー！」
「その状態で共鳴が出来るのですか！？」

「「もちのろんよ！いくぜぇ❗️」」
「ぎにょ～！」
「んなぁ～！」
パンプは宝石の盾にメイデンはレイピアに無理矢理変身させられる。

「「まだまだ死んでもらっちゃ困るぜ！スチームアップ！フルスロットル‼️」」
ザンの体から一気に蒸気が噴出し始める。
「蒸気だと？ただの熱い煙に過ぎぬわ！」

「「おっと甘い甘い、俺の蒸気は太陽より熱いと思えよ！」」
レイピアから赤い水蒸気が漏れ始める。

「ホーリーストライク‼️」
「「おっとジュエルディフェンス！」」
セラフィーガの光を纏った拳が宝石の盾にぶつかると何もない空間から拳が飛び出し、攻撃を跳ね返した。

「反射だと！」
「「それだけじゃないぜ！超圧縮」」
周囲の熱気がレイピアの先端に集まりだす。

「させるかぁ❗️」
「「遅い！」」
ザンはレイピアと盾を地面に突き刺して煙になる。

「「こっち！」」
「「いやこっち！」」　
「「おらよ！」」
「「こんなのはどうだ？」」
煙に包まれたセラフィーガを襲うのは縦横無尽の打撃と水、炎、雷、風、氷様々な魔法であった。

「ぐ、ぐぞぉ...！」
「「どんなに硬くても意識をしてない所へダメージは抑えられないよなぁ！これで決めるぜ❗️」」
ザンはレイピアと盾を再び手にして連撃をくらわせる。

「「マキシマムシュート‼️」」
レイピアから放たれた蒸気の光線がセラフィーガの胸に大きな風穴を開ける。