僕と精霊〜The last magic〜

最後の魔法編

第175話その1 アブゾーブ

　セラフィーガは強い。ジャン達の猛攻をたった1人で凌ぎ切っている。

「クソッ！コイツどんだけタフなんだよ」
「なんかどんどん硬くなってない！？」
「今更気付いたところでもう遅い。私の肉体は貴様らとの戦いでより強力なものとなった。礼を言おう、また１つ私は上の段階へ行けた。案ずるな楽に粛清をしてくれる」
セラフィーガの体から光が溢れ出す。

「打撃は効ないなら！」
ウリエラが放った雷も簡単に弾かれる。
「効かぬ！フンッ❗️」
「キャァ‼️」

「ウリエラ！この！フラッシュジュエル‼️」
「くっ」
パンプが投げた宝石が破裂し、激しい光が炸裂する。

「小癪な！」
セラフィーガが怯んだ隙にジャン達は距離を取る。
「ウリエラ！ウリエラ！しっかりしろ」
殴り飛ばされ瓦礫に打ちつけられたウリエラは気を失っていた。

「やられた。仕方ねぇフォーメーションを変える。共鳴は出来るか！」
「共鳴までなら多分！」
2人の精霊石が微弱に光り出す。

「なら良い！メイデン！型変えるぞ」
(はい！)
「(共鳴奏操きょうめいそうそう・流りゅう！)」
武器になっていたメイデンは衣に変身する。

「すげぇ！ジャン！俺らも俺らも！」
「えぇ...じゃあ合わせるよ」
「おう！共鳴ソース❗️」
「奏操だ！」
パンプは姿を変えて宝石の手袋になる。

「よし！出来た」
「出来んのかよ！..まぁ良い、こっからもっと激しくいくぜ！」