僕と精霊〜The last magic〜

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最後の魔法編

第162話 黒龍vs龍神

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 黒龍が町に向けて放った息にジャンとパンプは全力で対抗していたがツイスター達は何故か動きを止めて跪いていた。

「おいお前ら!どうしたんだよ」
「ローズ、どうしたの!?」
「立てメイデン!」
アドロン達の呼びかけで精霊達はなんとか立ち上がる事ができた。

「あの龍に手出しできない」
「なんでよ、あの龍は攻撃してくるのよ!」
「あの竜から感じるんですよ」
「何がだ」

「姉ちゃん、あの龍」
「ええ!間違いなく精霊です。しかも私達とは次元がまるで違います。おそらく龍神様と同じ実力」
つまり精霊の神同等の力を持っている。ツイスター達が動けなくなるのも頷ける

「なんでパンプは動けるんだ?」
「アイツには神様という概念がよく分からないのよ」
「それもありますがパンプさんは既にあの次元に到達しているからだと思います」

「おい!アイツら押されてきたぞ!」
「ローズ!いくよ!」
ジャン達が黒龍に力負けしてきているのを見て、白夜は黒龍に狙いを定めて大鎌を構えだした。

「まて!アレを見ろ!」
学園の方から飛んできた眩い光が黒龍にぶつかった。
「まさか」
「嘘!」
「龍神様!」
光の中から姿を現したのは龍神であった

「なっ!?龍神様!」
「あー!龍神様がオレらの邪魔した!」
「こらパンプ!」
ジャンはパンプの口を塞いで地上に降りる

「許せ、こやつは我が裁かねばならぬ存在」
「ふんっ、不意打ちとは随分と卑怯になったじゃないかエクリバース。いや、今は龍神だったか?」
「黙れ」
黒龍は不気味な笑みを浮かべながらトグロを撒き始める

「龍神様!ヤツを知っているのですか」
「ああ、ヤツのは名はガルディバル」
「ガルディバルって!?あの伝説の!」

「そうだ、1度は聞いた事があるであろう。ヤツは我が人間界に来る前の龍神にして、罪を犯し追放された者。そして我の兄である」
「龍神様の兄!?」
「左様。此処は我に任せろ!お前達は全力を尽くしてこの町を国を守るのだ!」
龍神はジャン達をパートナー同士に分けて、あらゆる方向へ飛ばす。

「おーおー随分スパルタなもんだな、ガキを戦場に出すとはお前も随分と分かってきたんじゃないのか?」
「あやつらなら問題ない。それに適正の相手がいる方へ飛ばしたからな」

「相変わらずのお人好し、気に食わねぇ。ケリつけるぜ!」

「そうか...ゴットブレス‼️」
「ヘルブレス‼️」
2人の息が激しくぶつかり合う

(衰えたなエクリバース)
(それはどうかな)
「エクスプロージョン‼️」
(何!)
黒龍の口元で爆発が起こる

「私も混ぜてくれんかの?」
学園長が龍神の首裏の毛から姿を現した















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