僕と精霊〜The last magic〜

絶海の孤島編

第145話その2 覚醒の炎

　人間界最強の生物デストロイヤーは右腕のみを残し完全に消滅した。

「倒したの？」
「み、みたいね..」
「うおぉ！」
白夜達は2人の元へ駆けつける

　2人の姿が元に戻る。パンプは徐々に元の姿へ、ジャンは体から蒸気を噴射しながら萎むように元の姿に戻る
「はぁ～もうダメだぁ～力が入んない」
「オレも腹減ったぁ～！」

「「「はぁ？」」」
先程までの緊張感とは一変、気の抜けた2人の姿を見て3人とも首を傾ける

「いやぁ～なんだこの疲労感、なんか凄いスッキリしたはずなんだけど」
「腹減ったー！」

「どうやら、とてつもない力と引き換えにもの凄く体力を消費してしまうようね」
「あーあ、せっかくカッコいいと思ったのに最後はこれかー」
ローズはやれやれと2人の傷にお札を貼り付ける

「これ、付けとけば最低限は動けると思うわよ」
「本当だ、ありがとうローズ」
「うおおおぉー！力が湧いて...きたぁ～」
起き上がり、走り回るパンプはすぐに倒れる

「パンピー！」
「おバカ！最低限つってんでしょ！」
アスモンはパンプを背負う

「へへ見てたかアスモン、オレら勝ったぞ」
「カッコよかったのだ！」

「ぶぅぅぅーん‼️」
「今度は何よ！もう！」
うんざりしているのはローズだけではない。海の方から聞こえてきた何かの雄叫び、さてさて今度はいったい何なのやら？