僕と精霊〜The last magic〜

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絶海の孤島編

第139話その2 悪食!爆食!暴食❗

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 アドロンは不気味な少女に向かって大砲の腕を向ける

「人間じゃないみたいね、でもまぁ味は人間よりも美味しいから良いかな」
少女はバリボリとアドロンの左腕を頬張り飲み込む

「テメェ、さては大悪魔だな?行動からして確か...ウリエラが言ってた暴食かな?」
「ピンポンピンポーン!大正解!アタシは暴食の悪魔、ゼルべ。ゼルちゃんって呼んでね」
ゼルべは満面の笑みにピースサインをする

「ふざけんな!俺らの腕を食いやがってよ!ふっ飛ばしてやる」
(準備完了です!)
(こっちもOK!)
問答無用、アドロンは大砲の腕が電気纏った鉄球を発射する

「げっ!?あーむ!」
しかし、砲弾は大きく口を開けたゼルべに丸呑みされてしまう

「なんつー構造してやがるんだ、俺らの攻撃を食いやがった!?」
「えー君に言われても説得力ないぞー!それにしても今の凄く美味しかったよ!おかわり」

「野郎..!」
(アドロンさん!いい考えがあります!)
(でもさっきの一発で結構エネルギー使ったんじゃないのか?)

「多分、足りない分は右足から使う」
アドロンは大砲に砲弾を装填すると同時に右足が消えた

「えっ!凄い!足が消えちゃったよ!大丈夫?」
「おっとっと、おらよ!おかわりだぜ」
アドロンが再び放った砲弾をゼルべは同じように丸呑みする

「へへへ、もしかして君は良いヤツなのかな?可愛いから奴隷にでも...あ..あ、あれ?」
異変は始まった。2発目の砲弾を食らったゼルべは腹から喉元まで膨れ上がった

「どうよ、俺らの隠し味は後味たっぷり炸裂弾だぜ」
「うっ!」
ゼルべは破裂し辺りに肉片が飛び散った





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