僕と精霊〜The last magic〜

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絶海の孤島編

第126話 手軽に世界を壊す方法

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 ジャンは新たなケンザキの日記を見つける為に色んな場所を探っていると机の上に置いてあった手のひらサイズの装置が起動してしまった。

「うわっ!なんだコレ」
『いやはや、まさか日記がバレるとはおかげで没収と罰をくらったよ。という訳で此処からは映像に残す事にした!』
起動した装置からは中学生くらいのケンザキのホログラムが飛び出してきた。

「出たな!やっぱり生きてやがったか!うわっ!」
ケンザキに反応したパンプは体当たりをするがホログラムの体をすり抜けて壁に激突する。

「いてでて...どうなってるんだコレ?」
「パンピー!」

「幻か?どうやら機械で過去の姿を映し出しているのか?」
「でもなんか青白いわね、それにビビビッてするし」
「不思議ですね」
皆でホログラムの周りをまじまじと観察をするがケンザキは気にせず話を続ける。

『日記の続きだ、人類魔人化計画について...まぁ諸々バレちゃったからこの研究所では出来ないからいつかやるよ、時間もかかるししばらくは無理かなぁ~』

『ま、やり方だけなら此処に残しておこう...日記に書いた通り、魔獣の力で体内の魔力を活性化させる事で人間は魔人になれる。魔獣の力が強ければ強いほどより強力な魔人になれる。僕の仮定が正しければ最低でもヤクサイ、いやヌシクラスの魔獣を取り込める事ができれば最強の生物になれるはずだ。だが、ヌシクラス以上の魔獣なんて基本こっちの世界には来ない、だから作る。魔獣なんて、簡単に言えば膨大な魔力で変異した動物に変わりない。人間が膨大な魔力を持てば当然魔人となる』

「あれは最悪だったよ」
「まったくです」
ウキウキで話を続けるケンザキを見て、ジャン達は呆れる

『まぁこんなめんどくさい方法よりもずっと良い方法があるんだけどね~』
ケンザキの少年とは思えない不敵な笑みが場を凍らせる

『悪魔の召喚...太古から両国に伝わる禁忌、悪魔の力を使えば魔力を持たない者でも簡単に魔人になる事ができる。しかも悪魔の力で誕生した魔人は先の魔人よりも何倍も強いと考えてられる』

「ケンザキが悪魔の事を!」
「まーたこの男が裏で動いてたって訳?」

『コレを見てほしい』
ケンザキはポケットから黒い石ころのようなものを取り出す
『コレはこの島にあった古い遺跡で見つけた物だ。古文書を見れば分かるがコレには間違いなく悪魔が封じ込められている。この中の悪魔を復活させる事ができれば簡単に世界を壊す事ができる』

「世界を壊すだと」
「アスモン達の力でこの男は世界を壊そうとしてるのか?馬鹿だなぁ」
アスモンは呑気に笑う

『復活させるために必要なのは負の感情、それもかなり莫大な量の感情、どちらにせよ時間がかかるので同時進行でいこう、この調子だと...あと十数年で世界はメチャクチャになる』
「な、なんだって..!」
ジャンは恐れた。今もなお死んだ男、ケンザキの手の上で踊らされ巻き込まれている事に









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