僕と精霊〜The last magic〜

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絶海の孤島編

第124話 不死身の兵士と炎の蛇

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 無人島には似合わない建造物、ジャン達は科学軍の物と断定し中へ潜入した。

「2人とも絶対に前に出るなよ、何が起きてもおかしくないんだから」
ジャンはパンプとアスモンを抑えながら施設の廊下を歩く

「えぇー!面白そうなのに!」
「なぁなぁ此処にはユウスケが作る物に似たヤツが多いのだ!」

「なーんか嫌な予感がするわね」
「確かに..何処からか見られてる気が」
白夜とローズは周囲に警戒をしながら歩く。

 途中に監視カメラがチラホラと設置されていたがジャン達が監視カメラという存在を知らない為、気付かなかった。

「しっかし暗いな、本当に人が居ないのかな?」
「オレの宝石もあんまり光らなくなってきたな」
「なんかジジジッ!って聞こえるんだけど」
ローズが何かの音に気づくと同時に施設の照明が一気に灯き始めた

「え!?何々!」
皆が困惑する中、奥の方から小さな球体が無数に転がってきた
「どうやら敵みたいですね」
白夜は武器を構える

「よーし!いくぞジャン!」
「おし!」
「アスモンも!」
ジャンはパンプの精霊石はまだ色が戻らないが各々戦闘体制に入る

 球体は宙に浮き、他の球体と強力な電流で連結をし始める。1体につき球体が5個、頭、拳、足の部位を模倣する電気人間が無数に現れる
「まるで人ですね」

「一気に吹っ飛ばすか」
ジャンはホルスターから魔銃を取り出し、引き金を引くが弾丸は放たれなかった。

「な、なにぃ!?ぶべぇ❗️」
隙をつかれジャンは球体の拳に殴り飛ばされる

「ジャン!うわぁ!」
「パンピー!この!」
アスモンは口から光線を吐き出して応戦するが、電気人間の球体が激しく回転することによって生まれた電磁エネルギーでかき消されてしまう

「アスモンの技が!」
「このっ!キャア!」
「スフール❗️」
白夜は大鎌を伝って流れる電気で感電をする

「くそ!どうすれば...」
「これでもくらいなさい❗️」
ローズは球体に向かって釘を投げ破壊する

 1個だけ球体を破壊された電気人間は転ぶように崩れ落ちる。しかし、すぐに追加できた球体と連結をし始める

「不死身か?コイツ」
ジャンは次に魔刀を構えたその時、背後から炎の蛇が現れ球体を食い散らした

「また敵?」
「いや違う」
蛇はジャンの体に入り込んだ

「主人!やっと見つけましたぞ❗️」
すぐにジャンの背中からイグニートが飛び出す
「おぉ!イグニート!クラム達はもう良いのか?」
「えぇもちろん、兄上達の反応が消えた時は心配しましたよ」

「お前、1人で来たのか?」
「えぇ」

「もしかして空を飛んで!だったら私達此処から」
ローズはイグニートに向かって祈るように手を合わせる
「申し訳ございません、片道でかなり力を消耗してしまっ..Zzzz」

「とりあえず僕の中で休んでろ」
イグニートはゆっくりとジャンの体の中へ消えていく






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