僕と精霊〜The last magic〜

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絶海の孤島編

第122話その2 友達だから、恋人だから

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 2人のキスは静かな夜には少し長すぎた。

「...ふぅ、冗談じゃないわ、どうして私があなたの事を嫌いにならなきゃいけないの?」
「だ、だって..そうじゃなきゃ、きっと僕は君を傷つける」

「だったらジャンさんが私の事を嫌いになってください」
「..っ!それは」
白夜はジャンの口を指でそっと抑える

「それが嫌なら私も嫌、好きな気持ちを欺こうなんて嫌」
「ご、ごめん」

「それにジャンさんは私を傷つけたりなんかしないわ」
「どうしてそんな事を言い切れるの?」

「だってジャンさんはジャンさんだもの、いつも優しくて、私の事..何度も助けてくれて..ジャンさんは絶対に私を傷つけません」
「....ありがと」
2人で砂浜に座り込んで月に照らされる海を眺める

「ねぇ白夜さん、お願いがあるんだけど良い?」
「ええ、どんなお願いですか?」

「高校を卒業したらさ、えっと..その..」
言葉を詰まらせ、少し沈黙が生まれた
「卒業をしたら?」

「ぼ、僕とその、け、結婚..結婚してくだ」
「喜んで、ふふっ」
「あ、うん」
勇気を振り絞った告白は最後まで言い終える前に答えをもらえた

「じゃあ私からもお願い」
「なに?」
白夜は頭ジャンの肩に乗せるように寄りかかる

「そろそろ、名前で呼んで欲しいわ」
「あ、ああそうだよね...スフールさん..?」
「さんも付けないで良い」

「スフール...」
「うんうん、良い、それじゃあ無事に卒業できるようにお互い頑張りましょうね、ジャン」
「うん、スフール」

 2人にとって忘れられない夜...何故いつもより長く、月が綺麗に感じた






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