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絶海の孤島編
第121話 そして僕は全てを燃やした
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目の前で母親が焼かれ、ミセリアはパニックに陥る。
「お母さん!お母さん!」
「ジャン!何してるの!」
「ジャン様!」
2人が止めに入るがジャンの様子がいつもと違った
「ミセリアは俺が助けるんだ...」
「俺?」
「ジャン、何を言ってるの?」
「邪魔するな!ほらミセリア、これでもう悲しい思いをしなくて良い」
「ひぃ!」
狂気に満ちたジャンの笑顔を見てミセリアは逃げ出してしまう
「ミセリアちゃん!」
「待てよ」
「ジャン様!」
ミセリアを追いかけようとしたジャンをセバスは引き止める
「ジャン様!一体何をしているのですか!」
「離せセバス!ミセリアが行っちゃうだろ!」
「アミィ様!ジャン様の精神に異常が!」
「カルム❗️」
アミィはジャンの胸に手を当てて呪文を唱える
「うぅ...あれ?ミセリアは?」
「もう、説教は後!ミセリアちゃんを探すわよ」
「うーむ、鼻が上手く機能しませんね...」
「仕方ない、3人で分かれてミセリアちゃんを探すわよ!ジャンは怪我しないように危ない所に行かないでね」
3人で分かれてミセリアを探す事にした。僕はなんとなく河川敷に行ってみた
なんとなくの勘が的中した。ミセリアを見つけた。
「ミセリア!」
「来ないで!」
「どうして?」
「これ以上、ジャン君達の家族を巻き込みたくない」
ミセリアは一歩一歩と川の方へ後退していく
「そっちに行ったら危ないよ。川に落ちたら溺れちゃうよ」
「みんなを不幸にしちゃうなら私だけが傷付けば良い」
「待って!」
「それにもうお母さんは居ないし...」
「だったら家に来てよ、絶対みんな歓迎するよ!」
「だから..それじゃあみんなを巻き込んじゃうんだって」
「僕は構わないよ、痛いのは慣れて..うわっ!」
ジャンはつまずいて派手に転ぶ
「ほら、また私のせい」
「全..然痛くないよ..こんなのただ転んだだけだもん」
「ジャン君が良くても私は嫌なの」
「母さんが言ってたんだ!娘が欲しいって!だから..!」
「ありがとう、でもごめんね」
ミセリアは一瞬笑い、涙を流しながら川へ飛び込んだ
「ミセリア❗️」
ミセリアが川に落ちた...僕はあの時、躊躇ってしまった。怖かった、ミセリアを助けられない事よりも溺れる事が怖くて足が震えた
ミセリアが見えなくなった。僕は助ける事ができなかった。僕は何もできなかった。ミセリアは死んだ。セバス達が来た時にはもう遅かった。見つかりすらしなかった。
それから2日後、僕は何事も無かったかのように学校へ行った。ミセリアと一緒だからいじめられてもなんとも思わないくて良い...そう考えると涙が止まらなくなった。
「なんでミセリアが死んで..お前達が生きてるんだよ..」
「あぁん!?おい!みんな聞いたか?コイツ、俺らに死ねって言いやがったぜ!しかもあの6年の不幸女が死んだとさ!」
「あー良かった、あの女がいたら学校が無くなっちゃうもんな」
「よかったー」
「やったね」
「これで不安がなくなる」
「え?」
僕は耳を疑った。ミセリアが死んだのに誰も悲しまない..それどころかみんな喜んでる。ミセリアを貶している
「なんだよついでにジャンも死んでくれれば良かったのに...」
「なんでそんな事」
「当たり前だろ、お前みたいなヤツ居なくなった方がみんな幸せなんだよ!」
必死に努力しても不幸なミセリアは死んだのに何もしてないコイツらが幸せになってる。こんなの許せるわけがない...そう思ったらアイツが力を貸してくれた
「う、うわぁぁぁ‼️‼️」
僕は最初にいつもいじめてくるリーダーの顔を燃やした。次に隣にいたヤツ、次に...次に...次に...最後に僕を止めようとした担任。こうして僕はあの最悪の事件を引き起こした。
「どう?これが本当の僕...簡単に人の事を殺そうとする最低最悪のヤツさ、見損なったでしょ?」
ジャンは涙を流しながら白夜に全てを告白する
「お母さん!お母さん!」
「ジャン!何してるの!」
「ジャン様!」
2人が止めに入るがジャンの様子がいつもと違った
「ミセリアは俺が助けるんだ...」
「俺?」
「ジャン、何を言ってるの?」
「邪魔するな!ほらミセリア、これでもう悲しい思いをしなくて良い」
「ひぃ!」
狂気に満ちたジャンの笑顔を見てミセリアは逃げ出してしまう
「ミセリアちゃん!」
「待てよ」
「ジャン様!」
ミセリアを追いかけようとしたジャンをセバスは引き止める
「ジャン様!一体何をしているのですか!」
「離せセバス!ミセリアが行っちゃうだろ!」
「アミィ様!ジャン様の精神に異常が!」
「カルム❗️」
アミィはジャンの胸に手を当てて呪文を唱える
「うぅ...あれ?ミセリアは?」
「もう、説教は後!ミセリアちゃんを探すわよ」
「うーむ、鼻が上手く機能しませんね...」
「仕方ない、3人で分かれてミセリアちゃんを探すわよ!ジャンは怪我しないように危ない所に行かないでね」
3人で分かれてミセリアを探す事にした。僕はなんとなく河川敷に行ってみた
なんとなくの勘が的中した。ミセリアを見つけた。
「ミセリア!」
「来ないで!」
「どうして?」
「これ以上、ジャン君達の家族を巻き込みたくない」
ミセリアは一歩一歩と川の方へ後退していく
「そっちに行ったら危ないよ。川に落ちたら溺れちゃうよ」
「みんなを不幸にしちゃうなら私だけが傷付けば良い」
「待って!」
「それにもうお母さんは居ないし...」
「だったら家に来てよ、絶対みんな歓迎するよ!」
「だから..それじゃあみんなを巻き込んじゃうんだって」
「僕は構わないよ、痛いのは慣れて..うわっ!」
ジャンはつまずいて派手に転ぶ
「ほら、また私のせい」
「全..然痛くないよ..こんなのただ転んだだけだもん」
「ジャン君が良くても私は嫌なの」
「母さんが言ってたんだ!娘が欲しいって!だから..!」
「ありがとう、でもごめんね」
ミセリアは一瞬笑い、涙を流しながら川へ飛び込んだ
「ミセリア❗️」
ミセリアが川に落ちた...僕はあの時、躊躇ってしまった。怖かった、ミセリアを助けられない事よりも溺れる事が怖くて足が震えた
ミセリアが見えなくなった。僕は助ける事ができなかった。僕は何もできなかった。ミセリアは死んだ。セバス達が来た時にはもう遅かった。見つかりすらしなかった。
それから2日後、僕は何事も無かったかのように学校へ行った。ミセリアと一緒だからいじめられてもなんとも思わないくて良い...そう考えると涙が止まらなくなった。
「なんでミセリアが死んで..お前達が生きてるんだよ..」
「あぁん!?おい!みんな聞いたか?コイツ、俺らに死ねって言いやがったぜ!しかもあの6年の不幸女が死んだとさ!」
「あー良かった、あの女がいたら学校が無くなっちゃうもんな」
「よかったー」
「やったね」
「これで不安がなくなる」
「え?」
僕は耳を疑った。ミセリアが死んだのに誰も悲しまない..それどころかみんな喜んでる。ミセリアを貶している
「なんだよついでにジャンも死んでくれれば良かったのに...」
「なんでそんな事」
「当たり前だろ、お前みたいなヤツ居なくなった方がみんな幸せなんだよ!」
必死に努力しても不幸なミセリアは死んだのに何もしてないコイツらが幸せになってる。こんなの許せるわけがない...そう思ったらアイツが力を貸してくれた
「う、うわぁぁぁ‼️‼️」
僕は最初にいつもいじめてくるリーダーの顔を燃やした。次に隣にいたヤツ、次に...次に...次に...最後に僕を止めようとした担任。こうして僕はあの最悪の事件を引き起こした。
「どう?これが本当の僕...簡単に人の事を殺そうとする最低最悪のヤツさ、見損なったでしょ?」
ジャンは涙を流しながら白夜に全てを告白する
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