347 / 747
絶海の孤島編
第112話 着火
しおりを挟む
ローズは無事に洞穴に戻ってきた
「白夜!綺麗な泉が、、、アァァァァァ❗️」
洞穴に戻って最初に見た光景が添い寝をしているジャンと白夜の姿であった。当然ローズは悲鳴を上げる
「んん...あら?ローズ、おかえりなさい」
白夜はあくびをして体を伸ばす
「おかえりなさいじゃないわよ!まったく!私達が外に出てる間に何やってるのよ!」
「ただ寝てただけよ、睡眠は心のリラックスに大事でしょ?」
白夜は寝ているジャンの頭を撫でながら説明をする
「ただ寝てただけって...どう見たって不純よ不純!こんな時に」
「そんな事してないわ、私達だって今の状況ぐらい分かってるわ」
「本当?その手はなんなのかしら?」
ローズはジャンの頭の上に乗ってる白夜の手を掴む
「もう、分かってるくせにイジワル」
「ふふ、そうそう綺麗な泉を見つけたの。コレで体を洗えるわね」
2人は胸の精霊石を輝かせながら笑う
「洗濯もしたいけど、そんな事言える状況じゃないか」
「あ、私と同じ事考えてた」
「「ふふふ」」
「おーい!朝飯取ってきたぞー❗️」
「アスモン達がこんな事朝飯前なのだ‼️」
パンプとアスモンは何匹かの狼の死骸を担いできた
「お、オオカミ!」
「この島に生き物が居たんですね」
「他にもいっぱい居るみたいだぞ!」
「アスモン達は優しいからこのぐらいにしておいてやったのだ!」
2人はお腹を鳴らしながら木と木を擦り合わせて火を起こそうとする
「アンタ何やってんのよ、火ならお得意の宝石で出せるでしょ?」
「それが出せないんだ、宝石は作れるんだけど中身を詰めらんないんだ」
「ちょっと!じゃあブーストジュエルは?」
「アスモンに試したけど使えなかった」
「うっそ!じゃあアンタほとんど力使えないの!」
「悪かったな」
ローズは一瞬残念そうな顔をしてニヤける
「ふっふっふー!今こそアスモンがパンピーを守る時、これを機に夫婦の愛をより確実なものに!」
「アンタは呑気ね」
「失礼な!アスモンは真剣に考えているのだ!」
「別に!宝石なんか出せなくてもローズより強いもんね!オレ」
「そうだそうだ!パンピーは強いのだ」
「たくっ、このバカ夫婦は」
ローズはうんざりしながらため息を吐くと木が燃えだす
「あら?」
「お、ローズつけてくれたのか」
「私じゃないわ」
「じゃあ誰が...あっ!」
火をつけたのジャンだった
「ジャン!元に戻ったのか!」
皆の目の前にはいつもの明るいジャンの笑顔が
「うん、なんかよく分かんないけど寝たらスッキリしたみたい...話はもう1人の方から聞いたよ、いろいろ迷惑かけちゃったみたいだね」
ジャンは深々と頭を下げる
「ごめん!」
「ジャンは謝る必要無いよ、元々オレが話を聞かないでジャンを疑ったんだ。だから謝るのはオレだ」
「アスモンも裏切り者と言ってしまった...」
「私も...あんな事を」
パンプ、アスモンに続き、白夜も頭を下げる
「え、え、え、あー!もう!みんなで頭ばっかり下げて!そんなメソメソしてたらもたないわよ」
ローズはそっぽを向きながら火を木を投げ込む
「そ、そうだよね、ごめん」
「また謝ってる」
「あ、ごめ...」
ジャンは言葉を詰まらせ、顎をかき始める
「ま、まぁ元に戻ったのならそれが1番です。みんなでご飯にしましょうか」
「そうね、オオカミ以外に何かあるの?」
ローズは串刺しにしたオオカミを火に当てながらパンプに聞く
「ああ!ほら変な木の実!途中で食ったけど美味しかったから持ってきたぞ!」
「しかも大きいのだ!」
パンプとアスモンはココナッツのような赤い果実を取り出す
「へぇ、よくこんな得体の知れない物を食べたわね」
「良い匂いがしたから」
「体に異変は?」
「無いぞ、でも表面がスッゲー硬いんだ。でも中身は凄く甘いんだ!ほらジャン!」
パンプはコンッコンッと果実を叩いてみせ、中の果肉をジャンに食べさせる
「うわっ!あっま!...」
果肉を食べたジャンのお腹から大きな音が鳴る
「白夜!綺麗な泉が、、、アァァァァァ❗️」
洞穴に戻って最初に見た光景が添い寝をしているジャンと白夜の姿であった。当然ローズは悲鳴を上げる
「んん...あら?ローズ、おかえりなさい」
白夜はあくびをして体を伸ばす
「おかえりなさいじゃないわよ!まったく!私達が外に出てる間に何やってるのよ!」
「ただ寝てただけよ、睡眠は心のリラックスに大事でしょ?」
白夜は寝ているジャンの頭を撫でながら説明をする
「ただ寝てただけって...どう見たって不純よ不純!こんな時に」
「そんな事してないわ、私達だって今の状況ぐらい分かってるわ」
「本当?その手はなんなのかしら?」
ローズはジャンの頭の上に乗ってる白夜の手を掴む
「もう、分かってるくせにイジワル」
「ふふ、そうそう綺麗な泉を見つけたの。コレで体を洗えるわね」
2人は胸の精霊石を輝かせながら笑う
「洗濯もしたいけど、そんな事言える状況じゃないか」
「あ、私と同じ事考えてた」
「「ふふふ」」
「おーい!朝飯取ってきたぞー❗️」
「アスモン達がこんな事朝飯前なのだ‼️」
パンプとアスモンは何匹かの狼の死骸を担いできた
「お、オオカミ!」
「この島に生き物が居たんですね」
「他にもいっぱい居るみたいだぞ!」
「アスモン達は優しいからこのぐらいにしておいてやったのだ!」
2人はお腹を鳴らしながら木と木を擦り合わせて火を起こそうとする
「アンタ何やってんのよ、火ならお得意の宝石で出せるでしょ?」
「それが出せないんだ、宝石は作れるんだけど中身を詰めらんないんだ」
「ちょっと!じゃあブーストジュエルは?」
「アスモンに試したけど使えなかった」
「うっそ!じゃあアンタほとんど力使えないの!」
「悪かったな」
ローズは一瞬残念そうな顔をしてニヤける
「ふっふっふー!今こそアスモンがパンピーを守る時、これを機に夫婦の愛をより確実なものに!」
「アンタは呑気ね」
「失礼な!アスモンは真剣に考えているのだ!」
「別に!宝石なんか出せなくてもローズより強いもんね!オレ」
「そうだそうだ!パンピーは強いのだ」
「たくっ、このバカ夫婦は」
ローズはうんざりしながらため息を吐くと木が燃えだす
「あら?」
「お、ローズつけてくれたのか」
「私じゃないわ」
「じゃあ誰が...あっ!」
火をつけたのジャンだった
「ジャン!元に戻ったのか!」
皆の目の前にはいつもの明るいジャンの笑顔が
「うん、なんかよく分かんないけど寝たらスッキリしたみたい...話はもう1人の方から聞いたよ、いろいろ迷惑かけちゃったみたいだね」
ジャンは深々と頭を下げる
「ごめん!」
「ジャンは謝る必要無いよ、元々オレが話を聞かないでジャンを疑ったんだ。だから謝るのはオレだ」
「アスモンも裏切り者と言ってしまった...」
「私も...あんな事を」
パンプ、アスモンに続き、白夜も頭を下げる
「え、え、え、あー!もう!みんなで頭ばっかり下げて!そんなメソメソしてたらもたないわよ」
ローズはそっぽを向きながら火を木を投げ込む
「そ、そうだよね、ごめん」
「また謝ってる」
「あ、ごめ...」
ジャンは言葉を詰まらせ、顎をかき始める
「ま、まぁ元に戻ったのならそれが1番です。みんなでご飯にしましょうか」
「そうね、オオカミ以外に何かあるの?」
ローズは串刺しにしたオオカミを火に当てながらパンプに聞く
「ああ!ほら変な木の実!途中で食ったけど美味しかったから持ってきたぞ!」
「しかも大きいのだ!」
パンプとアスモンはココナッツのような赤い果実を取り出す
「へぇ、よくこんな得体の知れない物を食べたわね」
「良い匂いがしたから」
「体に異変は?」
「無いぞ、でも表面がスッゲー硬いんだ。でも中身は凄く甘いんだ!ほらジャン!」
パンプはコンッコンッと果実を叩いてみせ、中の果肉をジャンに食べさせる
「うわっ!あっま!...」
果肉を食べたジャンのお腹から大きな音が鳴る
0
お気に入りに追加
15
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
素材ガチャで【合成マスター】スキルを獲得したので、世界最強の探索者を目指します。
名無し
ファンタジー
学園『ホライズン』でいじめられっ子の生徒、G級探索者の白石優也。いつものように不良たちに虐げられていたが、勇気を出してやり返すことに成功する。その勢いで、近隣に出没したモンスター討伐に立候補した優也。その選択が彼の運命を大きく変えていくことになるのであった。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
良いものは全部ヒトのもの
猫枕
恋愛
会うたびにミリアム容姿のことを貶しまくる婚約者のクロード。
ある日我慢の限界に達したミリアムはクロードを顔面グーパンして婚約破棄となる。
翌日からは学園でブスゴリラと渾名されるようになる。
一人っ子のミリアムは婿養子を探さなければならない。
『またすぐ別の婚約者候補が現れて、私の顔を見た瞬間にがっかりされるんだろうな』
憂鬱な気分のミリアムに両親は無理に結婚しなくても好きに生きていい、と言う。
自分の望む人生のあり方を模索しはじめるミリアムであったが。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
俺が死んでから始まる物語
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。
だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。
余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。
そこからこの話は始まる。
セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
(完結)足手まといだと言われパーティーをクビになった補助魔法師だけど、足手まといになった覚えは無い!
ちゃむふー
ファンタジー
今までこのパーティーで上手くやってきたと思っていた。
なのに突然のパーティークビ宣言!!
確かに俺は直接の攻撃タイプでは無い。
補助魔法師だ。
俺のお陰で皆の攻撃力防御力回復力は約3倍にはなっていた筈だ。
足手まといだから今日でパーティーはクビ??
そんな理由認められない!!!
俺がいなくなったら攻撃力も防御力も回復力も3分の1になるからな??
分かってるのか?
俺を追い出した事、絶対後悔するからな!!!
ファンタジー初心者です。
温かい目で見てください(*'▽'*)
一万文字以下の短編の予定です!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる