僕と精霊〜The last magic〜

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旅人の残火編

第78話 友か家族か

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 突如現れたレヴィアンはアスモンに説教を始め、はや10分。アスモンは大泣きをし、レヴィアンはさらに声を大きくする

「これ止めた方が良いかな?」
「どうだろう?特に敵意はなさそうだよ」
ジャン達は構えを解いて、説教が終わるのを待つ事にした

「ゔうゔ❗️」
「いつまでも泣いてたらダメって言ってるでしょ!本当にお仕置きするわよ!」
「お仕置きやだー❗️ごめんなさいお姉ちゃん❗️」

「そうでしょうね、お仕置きは怖いもんね。さぁお姉ちゃんと一緒に帰りましょうか」
「嫌だー❗️パンピーと離れたくない!」
「わがままな子ね、全くチャルゴンに教育を任せたのが間違いだったわ」
ここでアスモンは吹っ切れたようにレヴィアンの拘束を解いて怒鳴る

「チャルゴンを悪く言うな!バカバカバーカ!」
「バカだとぉ?で?チャルゴンはどうした?」
「チャルゴンはもう死んでる!殺されたんだ!」
「なんだって!?チャルゴンはアンタを護衛させる為に付けたんだよ!私達より断然強いのに!冗談はおよし!そこら辺に隠れてるんでしょ!チャルゴン!」
チャルゴンの死を知らぬレヴィアンは受け入れられない現実に怒りを現す

「チャルゴンは死んだ、殺されたのだ」
「誰に!」
「人間に!でもパンピー達がソイツを殺してくれた!」
アスモンはすぐにパンプに抱きついて舌を出す

「ふ、ふーん、なるほどそう言うことね。でもチャルゴンを殺したのが人間ねぇ」
「!?」
何かを思い付いたレヴィアンは残像が残る程の速さで飛び、ジャンの目の前で止まる

「貴様!」
「まぁ待て熱血男よ、少し話を聞け」
「熱..血?」
イグニートは困惑し、火力を少し弱める

「取引をしようじゃないか」
「取引だと?」
レヴィアンはジャンの首筋を摩り不敵な笑みを見せつける
「あぁ...」
「ジャン?」

「ああ取引だ、本来ならば力ずくでアスモンを返してもらう所なんだけど、どうやらアンタ達がチャルゴンの仇を取ってくれたそうじゃないか特別に取引をする権利をやろうではないか」

「なんでアスモンが行かなきゃダメなのだ!」
「そうだそうだ!コイツバカだぞ!」
「お黙り!」
「うぶ!ぶぶぶ!」
「んー!」
髪の蛇が2人の口を塞ぐように巻き付く

「へぇ、悪魔って言う割には案外気前が良いんじゃないか。そっちは何を出してくれるんだい?」
「€€%・」
モニーとメルは冷静にレヴィアンの心の音を探り続けて不審な点が無いか確認する

「こちらからは実験体A~D、貴様らの友とやらを提供してやる」
「何!クラム達をか!」
取引内容にイグニートだけが反応を示した

「残念だけどそんな要求を受け入れる事はできないね、どんな理由があろうとジャン君は家族を捨てる事は無いよ」
「取引を受け入れる」
なんと、何を考えているのかジャンは要求を受け入れてしまう

「「「「!?」」」」
「よろしい、では取引といこうか」
レヴィアンは禍々しい渦を作り出し、中から気を失った青年、少年少女4人を引き出す

「クラム!フラン!ニーナ!グレイト!..主人すまない!」
イグニートは4人を担いで龍神町の方へ飛んで行ってしまう

「おい!ジャン!何してんだ!なんでアスモンを!うわぁっ❗️」
「アンタは用済み」
「パンピー❗️貴様裏切ったな!」

「さぁ行きましょうアスモンテス」
「いやぁー❗️」
「アスモーン❗️」
アスモンを回収したレヴィアンは翼を大きく広げ、空の彼方へ消えてしまう

「逃げたか...仕方ないここは一旦体制を立て直そう」
「○÷>+\#」
「どうしたメル?」
メルは怒りの表情を浮かべてジャンの方へ飛ぶ

「そうか、今回はお前に任せる」
ジャンの不審な行動の理由を理解したモニーは岩に座り考え込む

「...っ!」
「この❗️」
「〆」
ジャンはパンプとメルに思い切り顔を殴られ、勢い良く宙を舞う







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