僕と精霊〜The last magic〜

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旅人の残火編

第76話 瞳の奥にいる者

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 ジャンとパンプは爆共鳴をして戦いを再開する

『結局、綺麗事のワガママじゃないか』
「何が悪い❗️」
機械兵とジャンの拳がぶつかり合う

「イグニート!オレに合わせろ!」
「うむ!」
イグニートが人差し指を天に向けると太陽が如く、巨大な火球が作り出される

「ハイブーストジュエル❗️レンズ❗️」
パンプは宝石のレンズを作り、イグニートの手前に展開させる
「凝縮せよ、我が最高の一撃よ」
火種レベルのサイズまで圧縮された火球を機械兵へ向ける

「お前に馬鹿にされたって!俺は止まらない!さっさとクラム達を返せ!」
『何故そこまでソイツらにこだわるんだ!別に良いだろ!あんなヤツらの代わりなんていくらでも居るだろ!』
「なんだと?」
ジャンは動きを止め、体中の魔力をほとばしらせる


「なぁお前もあの共鳴とか爆共鳴とやらをしないのか?」
「僕は常にメルと共鳴をしているんだよ、爆共鳴は僕らの戦い方とは相性が悪いんだ。さぁ僕らもいくよ」
「ふーん、そう言うものなのだな。まぁ良いか」
モニーは剣先に魔力を溜め始める

「デビルンバ❗️」
「「「キキキキー!」」」
アスモンの体から漏れたオーラの雫がコウモリの群れとなって機械兵の方へ飛んでいく


『何か間違った事でも言ったかい?下らない友情で自分を犠牲にする。何故そんな無意味な事をできるんだい?友など死のうが居なくなろうがまた作れば良いじゃないか』
「そんな簡単に捨てられるわけないだろ❗️」
『捨てられるね!』
ジャンは殴りや蹴りだけでなく火球を直接ぶつけ始める

『無駄無駄!魔法は効かないんだって!』
「ならこれでどうだ?」
ジャンが放った炎が青から黒に変化する

『効かないねそんな攻撃』
「どうかな?」
『は?...な、何!?』
黒い炎は消える事なく対魔法装甲を丸焦げにする

『なんて魔力だ...だがまだ動くぞ!』
焦茶色に染まった機械兵は体を動かそうとすると両腕のパーツがもげて落ちる
『なっ!?関節パーツはガードしたはず』

「「「キキキキー❗️」」」
機械兵の四肢からコウモリの群れが飛び出してくる
「油断したな馬鹿め!アスモンのしもべに気付かなかったのだな!ガハハ!」

『こ、このガキがぁ!なっ!お、お待ちを!ウ、あぁぁ!ああぁ❗️』
ボロボロの屑鉄は動きを止めると何処かで操作をしているケンゾーの断末魔が聞こえてきた

「な、なんだ?これで勝ったのか?」
『いや~まさか裏切り者が出るなんてな~、ベルベルとサンドーガがかけてただでさえ面倒な事になってるっていうのに。ねぇアスモンテス』
「!」
屑鉄から新たに聞こえてきた声にアスモンは体が固まる

「よし!今だ!いけイグニート!」
「うむ!超凝縮!マキシマムバーン❗️」
イグニートの指先から放たれた火種は宝石のレンズを通り、小さな太陽となって空から落ち始めた

「げっ!まずいな!」
モニーは魔力を溜めていた剣を咄嗟に地面に刺して更に魔力を込める
「サウンドビート‼️」
鼓膜が破ける程金切り音と共に剣を中心に広がり始めた音の壁がギリギリジャン達を覆い、太陽が大地に衝突する衝撃から皆を守る


 町は完全に更地になり、おそらく待機していたであろう機械兵達も跡形もなく消滅をした
「ハァハァ、危なかった」
「あわわわ...」
モニーは息切らし、アスモンは体を震わせていた

「よくやったぞイグニート!やったな!」
「うむ!兄上の補助があってこそであるなムハハあだっ❗️」
「いてっ❗️」
地上に降りてガッツポーズをする2人にジャンはゲンコツをくらわせる

「お馬鹿!町ごと決してどうする!これでクラム達が死んでたらどうするんだよ!」
「「あっ!」」
「あじゃないよ!」
ジャンに叱られて2人は頭を抱えながら焦る

『安心しなよ、君達のお友達は生きてるよ』
爆発から逃れた頭部パーツから声が漏れる








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