僕と精霊〜The last magic〜

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摩訶不思議!精霊界編

第61話 屍を越えて

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精霊界 妖精の森

「カーバンクルが攻めて来たぞ!」
「逃げろー!」
「✖︎3*6♪>○#6*>*54〆!」
「女子供は逃がせ!俺らは戦うぞ!」

「逃げろ逃げろ❗️貴様らの絶望が実に良い、久しぶりの悲鳴が俺を癒す....さぁ死ねぇ‼️」
「「「ギャアアァァ‼️」」」
「「「「ウワァァァ‼️」」」」
サンドーガは灼熱の息で次々と妖精を焼き尽くしていく

「次は何処にするかな?」
妖精の森を焼き尽くし、黒いカーバンクルは煙ともに消え去る

「おのれカーバンクルめ...ぐわっ!」



「ウリエラ、本当にこっちで合ってるのか?」
「ええ!この方角から悪魔の気配が!この気配はおそらく憤怒!サンドーガです」
アドロン、ザル、ウリエラ、レートペアは空から、それ以外は地上から移動をしていた。

「ソイツってどのくらい強いの?」
「悪魔の中でも最強の存在です!暴走していたとはいえジャンさん達だけでよく倒せたものですよ」
「さ、最強」

「どうしたレート、怖気付いたか?」
「ちょっと...でも行かなきゃ」
「マスターと一緒なら大丈夫です!」
「ありがとうグライド」


 パンプは宝石の狼になり、ジャン達を乗せて走っていた
「なぁジャン、オレが竜になってみんなで空から行っても良かったんじゃないのか?」
「それだと、大きさでバレて全滅だよ」
「あ、そっか」

「白夜、本当に大丈夫?」
「大丈夫よリベラ、ピンプさんに足の強化もしてもらったしいつもと同じように戦えるわ」
白夜は心配をするリベラに親指を立てて笑う

「ジャン殿!パンプ!この先、あの黒い子が大量にいる可能性がある!コレを!」
パンプの横で走るザンパは2人に小さな宝石を渡す

「コレは?」
「兄ちゃん、コレ何?」
「その宝石をパンプはおでこにジャン殿は精霊石に埋め込んでくれ、そうすればあの嫌な痛みを感じなくなるはずだ」
ザンパは自分の胸の宝石にも小さな宝石を埋め込む

「それにしてもひでぇ被害だな、辺り一面更地だぜ」
ラートはボノムを肩に乗せて、凍らせた地面をスケート靴で滑って


「...!?此処は妖精の森!遅かったか!」
そこには森があった、川があった、そして数えきれない命があった。しかし、今そこには何も無い

「キャルルとメルの故郷が...」
ローズは故郷を失った友を思い出し、胸を痛める

「うん!このままアイツを野放しにはできないよ!」
「オレ、アイツだけは絶対に倒さないと気が済まない」

「ウキャキャ❗️」
「アー‼️」
「アウアウアー‼️」
「ナァァァ‼️」
更地には黒い子達が大量に湧いていた

「くっ...悪く思うなよ、みんないくぞ❗️」
ザンパは宝石の槍を作り出して先陣を切る

「パンプ!元の姿に」
「ああ!」
パンプは元の姿に戻り、ジャンの肩に乗る。同時にパンプから飛び降りた白夜達も武器を構える

「ご主人!」
「ああ!息合わせるぞ!」
「へい!」
「「アイスフィールド‼️」」
飛び上がってラートはボノムと共に冷気を放ち、黒い子達を氷の彫刻に変える

「ホワイトブレード❗️」
ラートは氷の地面を華麗に滑り、彫刻をスケート靴で刻んでいく

「獄炎..ファイアボール‼️」
ジャンは灼熱の火球を4発投げる
「ジュエルボンバー‼️」
パンプが打ち込んだ宝石が爆発を起こす

呪鎌踊斬・白銀カマイタチ・ユキゲキシ
「鉄槌脚❗️」
白夜とローズが氷上を舞いながら彫刻を砕いていく

種子銃シードガン
リベラは凍っていない黒い子達に弾丸のように飛ばした種を打ち込み、血液で急成長したツタで動きを封じる

「すまない...」
ザンパは苦悶の表情を浮かべながら同族だった者達を殺していく

「ウギャアアア‼️」
「アギャアアア‼️」
黒い子達は血を吐き、苦しみながら息絶えていく

「アドロン!あの宝石を❗️」
黒い子達にしがみつかれながらジャンはアドロンに魔銃を投げ渡す

「任せろ!セット❗️」
アドロンは魔銃のマガジンに魔力を込め、黒い宝石に狙いを定める

「フルバースト‼️」
空から雷が如く、煌めく光線が降り注ぎ宝石を砕く

「「「「キャアアァァァ‼️」」」」
「「「「ルウァァァァァ‼️」」」」
鼓膜が破れそうになるくらいの金切り音のような悲鳴が宝石の破片から漏れて消え去る

「うばぁ....」
「おかあ...」
宝石が砕けたことで黒い子達はドロドロに溶けて蒸発をする

「あぁ、ああ...」
「パンプ!見るな!」
ジャンはパンプを抱きしめて何も見えないようにする

「ジャン、怖いよ」
自分もこうなっていたかもしれない。死とは違う何かで消えていく同族だった者達がパンプの恐怖心を刺激する

「はぁはぁはぁ!」
「パンプ!しっかりしろ!」
パンプの毛並みが白く点滅し始める。今までにない反応だ

「これは...!ジャン殿!早くパンプを落ち着かせてくれ!覚醒が始まる!」
「覚醒?」
「あぐっ!ああぁ❗️」

「ちょっと!パンプ!どうしたのよ!」
最初にローズが駆け寄り、皆も集まる。パンプのおでこの宝石が強い光を放ち、形を変えていく

「まずいもう間に合わない!パンプ!」
ザンパの叫びは何も響かない






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