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摩訶不思議!精霊界編
第43話 最低なお姉ちゃん
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「ふざけないでちょうだい❗️」
机から湯呑みが落ち、バラバラに砕ける
「ローズ...」
「話を聞いてればなんなのさっきからローズ、ローズって!私はパパの娘なのよ!なんで他人みたいに話すのよ!」
「....!」
「まさか自分達が親である自信が無いから私と縁を切るつもり?」
「私はお前に最低の行為をした」
「だから?」
「え?」
ローズはパンプのお茶を一気に飲み干す
「なんで一方的に縁を切るのよ、それじゃあ私が虐められた挙句縁を切られただけじゃないの?切るとしても私から切るものでしょ?」
「それは....」
「それに今の話じゃ全然納得できないわ、肝心な所が全然入ってない。私にした仕打ちがほとんど端折られてるし、それに....ナージャの事だって...」
しばらく沈黙が続き、白夜がローズの手を離す
「ねぇローズ、弟さんに一体何があったの?」
「びゃ、白夜さん!?」
ジャンはローズの辛そうな顔を見て白夜を話を遮ろうとしたがローズに止められる
「私、ローズの事もっと知っておきたいの、お願い」
「オレも知りたーい!」
「....分かった、話す。パパ達も話すには話したんだし、話さなきゃ、私の罪を...」
白夜とパンプの押しに負けたローズは話を始める
120年前
ナージャは家出をした私を追いかけているうちに森に入っちゃったの
「お姉ちゃん!お姉ちゃん!何処にいるのー!帰ってきてよー!」
「お姉ちゃーん!どこー?うーん...あっちか!」
どんどん森の奥へと進んでるうちにナージャは迷子になってアイツらに見つかったの
「グルル....俺らのナワバリから出ていけ...」
森を縄張りとする狼の精霊、餓狼族の群れがナージャを囲んでた
「うわぁ!カッコいい!ワンちゃんこんばんわ!」
「貴様は忌まわしきドール族か?」
「いまわしき?よく分かんないけど、僕はドール族だよ!今ね、お姉ちゃんを探してるんだけど見てない?」
いつも通り元気に挨拶をするナージャを狼達は笑いものにした
「お前バカか?」
「へへへ!そんなヤツ見つけたとしたら食っちまうぜ」
「ちょうど小腹が空いたところだ、ディナーとでもいこうか」
「ディナー!僕もお腹空いたよ!何をご馳走してくれるの?」
「お前を喰うんだよ‼️」
「え?」
狼の長がナージャに向かって飛びつく
「ラァ❗️」
間一髪でローズが長の顔に鋭い蹴りをくらわせる
「あ!お姉ちゃん!」
「逃げるわよ!」
「ワンちゃんバイバーイ!」
「ヤツらを追え!」
私はナージャを抱えながら瞬足の狼達から逃げ続けた。しばらく走ってなんとか洞穴に隠れることがができたの
「もー!お姉ちゃん凄く心配したんだよ!」
「バカ!なんで森に入っちゃうのよ!」
「えー!でもお姉ちゃんだって....」
私はあの時、イラついて最低な事を言ってしまった
「なんであなたはいつもお姉ちゃんを困らせるの!あの時だってあの時だって!なんでいつも私が辛い目に遭わなきゃいけないのよ!アンタさえ居なければ...アンタさえ居なければ!」
ナージャを叱るつもりだったけど...ナージャがどんな存在だろうと普通のお姉ちゃんで居ようと思ったけど、私は1番言っちゃいけない事を言った
「なんで...なんでそんな事言うの?そんなのお姉ちゃんじゃない」
「アンタのせいで私は毎日パパとママから罵声を飛ばされて!叩かれて!惨めに生きてるのよ!アンタのせいよ!」
「うぅ...お姉ちゃん....」
いつも元気なナージャが泣いた顔をで私の事をずっと見つめていた
「みぃつけた!」
私達の臭いを探って、餓狼どもが洞穴まで来た
「アンタ達、しつこいわね。嫌われるわよ」
「俺はドールの肉が好物なんだよ」
「お姉ちゃん....」
「何やってるの!逃げなさい!」
「でも...」
「これ以上、お姉ちゃんに迷惑をかけないで!」
私はナージャを奥に逃して戦った。でもすぐに負けた
「へへ!コイツ弱っちいぜ!」
「さてと、コイツはデザートにしてあのガキを食うか」
「良いねぇ!」
「待ちな..さい...こっから先には..行かせな..い」
私は死に物狂いで私は餓狼の足にしがみついた
「なんだ?まだ生きてたのか、離せこの!なんだコイツ離れねぇ」
「弟には指一本触れさせない...」
「泣けるじゃねぇか姉ちゃん。でも余計食いたくなったぜ!」
1匹の餓狼が奥の方へ走り出した
「式神兵!」
ローズはポケットから取り出したお札を走る狼に投げる
「ぐわっ!クソッ!ドールのお得意芸か...」
「めんどくさいなお前!殺すぞ!」
私はここで気を失った。
気が付いた時には四肢が無いナージャが目の前に転がっていた
「ナージャ!」
「お姉ちゃん...僕死ぬのかな?体中が痛いよ」
「喋っちゃダメ!まだお家に帰れば間に合うから!」
「でも、僕が死ねばお姉ちゃんが幸せになれるのか...」
「....っ!何言ってるの!ナージャが死んだらお姉ちゃん悲しくなっちゃうわよ」
「お姉ちゃん、無理しないで...しあ...わせになっ.....」
「ナージャ?ナージャ!」
あの子は逝ってしまった。大好きだった弟と最低で最悪な別れ方をした。
私は最低なお姉ちゃんよ
机から湯呑みが落ち、バラバラに砕ける
「ローズ...」
「話を聞いてればなんなのさっきからローズ、ローズって!私はパパの娘なのよ!なんで他人みたいに話すのよ!」
「....!」
「まさか自分達が親である自信が無いから私と縁を切るつもり?」
「私はお前に最低の行為をした」
「だから?」
「え?」
ローズはパンプのお茶を一気に飲み干す
「なんで一方的に縁を切るのよ、それじゃあ私が虐められた挙句縁を切られただけじゃないの?切るとしても私から切るものでしょ?」
「それは....」
「それに今の話じゃ全然納得できないわ、肝心な所が全然入ってない。私にした仕打ちがほとんど端折られてるし、それに....ナージャの事だって...」
しばらく沈黙が続き、白夜がローズの手を離す
「ねぇローズ、弟さんに一体何があったの?」
「びゃ、白夜さん!?」
ジャンはローズの辛そうな顔を見て白夜を話を遮ろうとしたがローズに止められる
「私、ローズの事もっと知っておきたいの、お願い」
「オレも知りたーい!」
「....分かった、話す。パパ達も話すには話したんだし、話さなきゃ、私の罪を...」
白夜とパンプの押しに負けたローズは話を始める
120年前
ナージャは家出をした私を追いかけているうちに森に入っちゃったの
「お姉ちゃん!お姉ちゃん!何処にいるのー!帰ってきてよー!」
「お姉ちゃーん!どこー?うーん...あっちか!」
どんどん森の奥へと進んでるうちにナージャは迷子になってアイツらに見つかったの
「グルル....俺らのナワバリから出ていけ...」
森を縄張りとする狼の精霊、餓狼族の群れがナージャを囲んでた
「うわぁ!カッコいい!ワンちゃんこんばんわ!」
「貴様は忌まわしきドール族か?」
「いまわしき?よく分かんないけど、僕はドール族だよ!今ね、お姉ちゃんを探してるんだけど見てない?」
いつも通り元気に挨拶をするナージャを狼達は笑いものにした
「お前バカか?」
「へへへ!そんなヤツ見つけたとしたら食っちまうぜ」
「ちょうど小腹が空いたところだ、ディナーとでもいこうか」
「ディナー!僕もお腹空いたよ!何をご馳走してくれるの?」
「お前を喰うんだよ‼️」
「え?」
狼の長がナージャに向かって飛びつく
「ラァ❗️」
間一髪でローズが長の顔に鋭い蹴りをくらわせる
「あ!お姉ちゃん!」
「逃げるわよ!」
「ワンちゃんバイバーイ!」
「ヤツらを追え!」
私はナージャを抱えながら瞬足の狼達から逃げ続けた。しばらく走ってなんとか洞穴に隠れることがができたの
「もー!お姉ちゃん凄く心配したんだよ!」
「バカ!なんで森に入っちゃうのよ!」
「えー!でもお姉ちゃんだって....」
私はあの時、イラついて最低な事を言ってしまった
「なんであなたはいつもお姉ちゃんを困らせるの!あの時だってあの時だって!なんでいつも私が辛い目に遭わなきゃいけないのよ!アンタさえ居なければ...アンタさえ居なければ!」
ナージャを叱るつもりだったけど...ナージャがどんな存在だろうと普通のお姉ちゃんで居ようと思ったけど、私は1番言っちゃいけない事を言った
「なんで...なんでそんな事言うの?そんなのお姉ちゃんじゃない」
「アンタのせいで私は毎日パパとママから罵声を飛ばされて!叩かれて!惨めに生きてるのよ!アンタのせいよ!」
「うぅ...お姉ちゃん....」
いつも元気なナージャが泣いた顔をで私の事をずっと見つめていた
「みぃつけた!」
私達の臭いを探って、餓狼どもが洞穴まで来た
「アンタ達、しつこいわね。嫌われるわよ」
「俺はドールの肉が好物なんだよ」
「お姉ちゃん....」
「何やってるの!逃げなさい!」
「でも...」
「これ以上、お姉ちゃんに迷惑をかけないで!」
私はナージャを奥に逃して戦った。でもすぐに負けた
「へへ!コイツ弱っちいぜ!」
「さてと、コイツはデザートにしてあのガキを食うか」
「良いねぇ!」
「待ちな..さい...こっから先には..行かせな..い」
私は死に物狂いで私は餓狼の足にしがみついた
「なんだ?まだ生きてたのか、離せこの!なんだコイツ離れねぇ」
「弟には指一本触れさせない...」
「泣けるじゃねぇか姉ちゃん。でも余計食いたくなったぜ!」
1匹の餓狼が奥の方へ走り出した
「式神兵!」
ローズはポケットから取り出したお札を走る狼に投げる
「ぐわっ!クソッ!ドールのお得意芸か...」
「めんどくさいなお前!殺すぞ!」
私はここで気を失った。
気が付いた時には四肢が無いナージャが目の前に転がっていた
「ナージャ!」
「お姉ちゃん...僕死ぬのかな?体中が痛いよ」
「喋っちゃダメ!まだお家に帰れば間に合うから!」
「でも、僕が死ねばお姉ちゃんが幸せになれるのか...」
「....っ!何言ってるの!ナージャが死んだらお姉ちゃん悲しくなっちゃうわよ」
「お姉ちゃん、無理しないで...しあ...わせになっ.....」
「ナージャ?ナージャ!」
あの子は逝ってしまった。大好きだった弟と最低で最悪な別れ方をした。
私は最低なお姉ちゃんよ
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