127 / 747
摩訶不思議!精霊界編
第43話 最低なお姉ちゃん
しおりを挟む
「ふざけないでちょうだい❗️」
机から湯呑みが落ち、バラバラに砕ける
「ローズ...」
「話を聞いてればなんなのさっきからローズ、ローズって!私はパパの娘なのよ!なんで他人みたいに話すのよ!」
「....!」
「まさか自分達が親である自信が無いから私と縁を切るつもり?」
「私はお前に最低の行為をした」
「だから?」
「え?」
ローズはパンプのお茶を一気に飲み干す
「なんで一方的に縁を切るのよ、それじゃあ私が虐められた挙句縁を切られただけじゃないの?切るとしても私から切るものでしょ?」
「それは....」
「それに今の話じゃ全然納得できないわ、肝心な所が全然入ってない。私にした仕打ちがほとんど端折られてるし、それに....ナージャの事だって...」
しばらく沈黙が続き、白夜がローズの手を離す
「ねぇローズ、弟さんに一体何があったの?」
「びゃ、白夜さん!?」
ジャンはローズの辛そうな顔を見て白夜を話を遮ろうとしたがローズに止められる
「私、ローズの事もっと知っておきたいの、お願い」
「オレも知りたーい!」
「....分かった、話す。パパ達も話すには話したんだし、話さなきゃ、私の罪を...」
白夜とパンプの押しに負けたローズは話を始める
120年前
ナージャは家出をした私を追いかけているうちに森に入っちゃったの
「お姉ちゃん!お姉ちゃん!何処にいるのー!帰ってきてよー!」
「お姉ちゃーん!どこー?うーん...あっちか!」
どんどん森の奥へと進んでるうちにナージャは迷子になってアイツらに見つかったの
「グルル....俺らのナワバリから出ていけ...」
森を縄張りとする狼の精霊、餓狼族の群れがナージャを囲んでた
「うわぁ!カッコいい!ワンちゃんこんばんわ!」
「貴様は忌まわしきドール族か?」
「いまわしき?よく分かんないけど、僕はドール族だよ!今ね、お姉ちゃんを探してるんだけど見てない?」
いつも通り元気に挨拶をするナージャを狼達は笑いものにした
「お前バカか?」
「へへへ!そんなヤツ見つけたとしたら食っちまうぜ」
「ちょうど小腹が空いたところだ、ディナーとでもいこうか」
「ディナー!僕もお腹空いたよ!何をご馳走してくれるの?」
「お前を喰うんだよ‼️」
「え?」
狼の長がナージャに向かって飛びつく
「ラァ❗️」
間一髪でローズが長の顔に鋭い蹴りをくらわせる
「あ!お姉ちゃん!」
「逃げるわよ!」
「ワンちゃんバイバーイ!」
「ヤツらを追え!」
私はナージャを抱えながら瞬足の狼達から逃げ続けた。しばらく走ってなんとか洞穴に隠れることがができたの
「もー!お姉ちゃん凄く心配したんだよ!」
「バカ!なんで森に入っちゃうのよ!」
「えー!でもお姉ちゃんだって....」
私はあの時、イラついて最低な事を言ってしまった
「なんであなたはいつもお姉ちゃんを困らせるの!あの時だってあの時だって!なんでいつも私が辛い目に遭わなきゃいけないのよ!アンタさえ居なければ...アンタさえ居なければ!」
ナージャを叱るつもりだったけど...ナージャがどんな存在だろうと普通のお姉ちゃんで居ようと思ったけど、私は1番言っちゃいけない事を言った
「なんで...なんでそんな事言うの?そんなのお姉ちゃんじゃない」
「アンタのせいで私は毎日パパとママから罵声を飛ばされて!叩かれて!惨めに生きてるのよ!アンタのせいよ!」
「うぅ...お姉ちゃん....」
いつも元気なナージャが泣いた顔をで私の事をずっと見つめていた
「みぃつけた!」
私達の臭いを探って、餓狼どもが洞穴まで来た
「アンタ達、しつこいわね。嫌われるわよ」
「俺はドールの肉が好物なんだよ」
「お姉ちゃん....」
「何やってるの!逃げなさい!」
「でも...」
「これ以上、お姉ちゃんに迷惑をかけないで!」
私はナージャを奥に逃して戦った。でもすぐに負けた
「へへ!コイツ弱っちいぜ!」
「さてと、コイツはデザートにしてあのガキを食うか」
「良いねぇ!」
「待ちな..さい...こっから先には..行かせな..い」
私は死に物狂いで私は餓狼の足にしがみついた
「なんだ?まだ生きてたのか、離せこの!なんだコイツ離れねぇ」
「弟には指一本触れさせない...」
「泣けるじゃねぇか姉ちゃん。でも余計食いたくなったぜ!」
1匹の餓狼が奥の方へ走り出した
「式神兵!」
ローズはポケットから取り出したお札を走る狼に投げる
「ぐわっ!クソッ!ドールのお得意芸か...」
「めんどくさいなお前!殺すぞ!」
私はここで気を失った。
気が付いた時には四肢が無いナージャが目の前に転がっていた
「ナージャ!」
「お姉ちゃん...僕死ぬのかな?体中が痛いよ」
「喋っちゃダメ!まだお家に帰れば間に合うから!」
「でも、僕が死ねばお姉ちゃんが幸せになれるのか...」
「....っ!何言ってるの!ナージャが死んだらお姉ちゃん悲しくなっちゃうわよ」
「お姉ちゃん、無理しないで...しあ...わせになっ.....」
「ナージャ?ナージャ!」
あの子は逝ってしまった。大好きだった弟と最低で最悪な別れ方をした。
私は最低なお姉ちゃんよ
机から湯呑みが落ち、バラバラに砕ける
「ローズ...」
「話を聞いてればなんなのさっきからローズ、ローズって!私はパパの娘なのよ!なんで他人みたいに話すのよ!」
「....!」
「まさか自分達が親である自信が無いから私と縁を切るつもり?」
「私はお前に最低の行為をした」
「だから?」
「え?」
ローズはパンプのお茶を一気に飲み干す
「なんで一方的に縁を切るのよ、それじゃあ私が虐められた挙句縁を切られただけじゃないの?切るとしても私から切るものでしょ?」
「それは....」
「それに今の話じゃ全然納得できないわ、肝心な所が全然入ってない。私にした仕打ちがほとんど端折られてるし、それに....ナージャの事だって...」
しばらく沈黙が続き、白夜がローズの手を離す
「ねぇローズ、弟さんに一体何があったの?」
「びゃ、白夜さん!?」
ジャンはローズの辛そうな顔を見て白夜を話を遮ろうとしたがローズに止められる
「私、ローズの事もっと知っておきたいの、お願い」
「オレも知りたーい!」
「....分かった、話す。パパ達も話すには話したんだし、話さなきゃ、私の罪を...」
白夜とパンプの押しに負けたローズは話を始める
120年前
ナージャは家出をした私を追いかけているうちに森に入っちゃったの
「お姉ちゃん!お姉ちゃん!何処にいるのー!帰ってきてよー!」
「お姉ちゃーん!どこー?うーん...あっちか!」
どんどん森の奥へと進んでるうちにナージャは迷子になってアイツらに見つかったの
「グルル....俺らのナワバリから出ていけ...」
森を縄張りとする狼の精霊、餓狼族の群れがナージャを囲んでた
「うわぁ!カッコいい!ワンちゃんこんばんわ!」
「貴様は忌まわしきドール族か?」
「いまわしき?よく分かんないけど、僕はドール族だよ!今ね、お姉ちゃんを探してるんだけど見てない?」
いつも通り元気に挨拶をするナージャを狼達は笑いものにした
「お前バカか?」
「へへへ!そんなヤツ見つけたとしたら食っちまうぜ」
「ちょうど小腹が空いたところだ、ディナーとでもいこうか」
「ディナー!僕もお腹空いたよ!何をご馳走してくれるの?」
「お前を喰うんだよ‼️」
「え?」
狼の長がナージャに向かって飛びつく
「ラァ❗️」
間一髪でローズが長の顔に鋭い蹴りをくらわせる
「あ!お姉ちゃん!」
「逃げるわよ!」
「ワンちゃんバイバーイ!」
「ヤツらを追え!」
私はナージャを抱えながら瞬足の狼達から逃げ続けた。しばらく走ってなんとか洞穴に隠れることがができたの
「もー!お姉ちゃん凄く心配したんだよ!」
「バカ!なんで森に入っちゃうのよ!」
「えー!でもお姉ちゃんだって....」
私はあの時、イラついて最低な事を言ってしまった
「なんであなたはいつもお姉ちゃんを困らせるの!あの時だってあの時だって!なんでいつも私が辛い目に遭わなきゃいけないのよ!アンタさえ居なければ...アンタさえ居なければ!」
ナージャを叱るつもりだったけど...ナージャがどんな存在だろうと普通のお姉ちゃんで居ようと思ったけど、私は1番言っちゃいけない事を言った
「なんで...なんでそんな事言うの?そんなのお姉ちゃんじゃない」
「アンタのせいで私は毎日パパとママから罵声を飛ばされて!叩かれて!惨めに生きてるのよ!アンタのせいよ!」
「うぅ...お姉ちゃん....」
いつも元気なナージャが泣いた顔をで私の事をずっと見つめていた
「みぃつけた!」
私達の臭いを探って、餓狼どもが洞穴まで来た
「アンタ達、しつこいわね。嫌われるわよ」
「俺はドールの肉が好物なんだよ」
「お姉ちゃん....」
「何やってるの!逃げなさい!」
「でも...」
「これ以上、お姉ちゃんに迷惑をかけないで!」
私はナージャを奥に逃して戦った。でもすぐに負けた
「へへ!コイツ弱っちいぜ!」
「さてと、コイツはデザートにしてあのガキを食うか」
「良いねぇ!」
「待ちな..さい...こっから先には..行かせな..い」
私は死に物狂いで私は餓狼の足にしがみついた
「なんだ?まだ生きてたのか、離せこの!なんだコイツ離れねぇ」
「弟には指一本触れさせない...」
「泣けるじゃねぇか姉ちゃん。でも余計食いたくなったぜ!」
1匹の餓狼が奥の方へ走り出した
「式神兵!」
ローズはポケットから取り出したお札を走る狼に投げる
「ぐわっ!クソッ!ドールのお得意芸か...」
「めんどくさいなお前!殺すぞ!」
私はここで気を失った。
気が付いた時には四肢が無いナージャが目の前に転がっていた
「ナージャ!」
「お姉ちゃん...僕死ぬのかな?体中が痛いよ」
「喋っちゃダメ!まだお家に帰れば間に合うから!」
「でも、僕が死ねばお姉ちゃんが幸せになれるのか...」
「....っ!何言ってるの!ナージャが死んだらお姉ちゃん悲しくなっちゃうわよ」
「お姉ちゃん、無理しないで...しあ...わせになっ.....」
「ナージャ?ナージャ!」
あの子は逝ってしまった。大好きだった弟と最低で最悪な別れ方をした。
私は最低なお姉ちゃんよ
8
お気に入りに追加
14
あなたにおすすめの小説

【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】

最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

【悲報】人気ゲーム配信者、身に覚えのない大炎上で引退。~新たに探索者となり、ダンジョン配信して最速で成り上がります~
椿紅颯
ファンタジー
目標である登録者3万人の夢を叶えた葭谷和昌こと活動名【カズマ】。
しかし次の日、身に覚えのない大炎上を経験してしまい、SNSと活動アカウントが大量の通報の後に削除されてしまう。
タイミング良くアルバイトもやめてしまい、完全に収入が途絶えてしまったことから探索者になることを決める。
数日間が経過し、とある都市伝説を友人から聞いて実践することに。
すると、聞いていた内容とは異なるものの、レアドロップ&レアスキルを手に入れてしまう!
手に入れたものを活かすため、一度は去った配信業界へと戻ることを決める。
そんな矢先、ダンジョンで狩りをしていると少女達の危機的状況を助け、しかも一部始終が配信されていてバズってしまう。
無名にまで落ちてしまったが、一躍時の人となり、その少女らとパーティを組むことになった。
和昌は次々と偉業を成し遂げ、底辺から最速で成り上がっていく。

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

最弱の職業【弱体術師】となった俺は弱いと言う理由でクラスメイトに裏切られ大多数から笑われてしまったのでこの力を使いクラスメイトを見返します!
ルシェ(Twitter名はカイトGT)
ファンタジー
俺は高坂和希。
普通の高校生だ。
ある日ひょんなことから異世界に繋がるゲートが出来て俺はその中に巻き込まれてしまった。
そこで覚醒し得た職業がなんと【弱体術師】とかいう雑魚職だった。
それを見ていた当たり職業を引いた連中にボコボコにされた俺はダンジョンに置いていかれてしまう。
クラスメイト達も全員その当たり職業を引いた連中について行ってしまったので俺は1人で出口を探索するしかなくなった。
しかもその最中にゴブリンに襲われてしまい足を滑らせて地下の奥深くへと落ちてしまうのだった。

大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる