僕と精霊〜The last magic〜

再燃する戦火編

もしもしシュン兄

バーン家　ガレージ

「ジャン、コレやるよ」
「何コレ？」

「良いなー！ジャンだけズルいー！」
「パンプにも後で作ってやるよ」
「ホントか！わーい！」

「これは携帯電話っていってな、向こうの国ではコレを使って遠くの人と会話ができるんだ」
「へぇー、便利だな。でももう1つコレが無いとダメなんじゃないの？」

「まぁまぁ、とりあえずこの番号を押してみろ」
「何々？4953...3761...7771っと、押したよ」

「よし、次に左上にあるバナナみたいなボタンを押してみろ」
「コレか...押したよ」

「携帯電話を耳に当ててみろ」
「こう？なんか変なが音鳴ってる」
「プルプル言ってるぞ」

『はいもしもし、どちら様？』
「あっ！シュン兄の声がする！」
「シュンの声がするぞ！」

『あれ？もしかしてジャンとパンプか？』
「うわー！凄いなこの携帯電話ってヤツ！」

『叔父さんに造って貰ったのか、機種はなんだ？』
「キシュ？ねぇ父さん、キシュって何？」

「あー、とりあえずNZ18モデルって言っておけ」
「NZ18モデルだって」
『ガラケーか』

「ガラケー？」
『詳しい話は叔父さんに聞くと良いよ、ちなみに僕のはスマホってタイプの携帯電話だよ、それじゃあ』

「あれ？何も聞こえなくなった」
『シュンの方で電話を切ったんだろ』

「電話って切れるのか！？」
「違う違う、あーどっから別名すれば良いか..」

「ねぇ父さん、ガラケーって何？あとスマホ？」
「後で教えてやる、とりあえずその電話に俺とシュンの電話番号を登録してあるから何か用があったらかけてみろ」

「分かった」
「ジャン！オレにもやらせてくれよ」
その日、ジャンはパンプと一緒にユウスケへ16回、シュンへ25回電話をかけた