僕と精霊〜The last magic〜

一般人

文字の大きさ
上 下
100 / 747
再燃する戦火編

第34話 人類の終着点

しおりを挟む
 ジャン達は先に研究所の外は出る事ができた。しかし、研究所は今にも崩れそうだ

「ラートのヤツ、大丈夫なのかよ」
「ちょっと心配だな、少し戻ってみる?」
「ザル様!人間が接近しております」
メイデンの角が何者かの反応をキャッチして光りだす

「動くな、死にたくなければな」
3人の背後から銃を構えた男がやって来る

「なんだよ、また敵か?」
「よくも僕の弟を殺したね、責任を取ってもらおうか」
男の話を聞きながらジャンはバレないように魔銃を右手に構える

「フンッ、アイツが勝手に勘違いして俺らに喧嘩を売ってきただけだ」
「まったくですよ」
メイデンは角から眩い光を放つ

「逃すか!」
男は引き金を引き、弾丸は3人の心臓を貫く
「チッ、無駄な殺生だな...っ!?」
何も無いはずの方向から弾丸が飛んできた。男の手が撃ち抜かれ、銃を落としてしまう

「何...!?どうなってやがる」
撃ち抜かれた3人は煙となって消え去る
「イリュージョンホーン...あなたが撃ち抜いたのは我々の幻影です」

「そう言う訳」
ジャンは魔銃を構え続ける
「テメェも結局攻撃してきやがったな」

「どうやら戦うしか無いみたいだな魔法使い共!エボルホルモン・キメラ❗️」
男は怪しげな注射器を首に刺し、薬品を注入する

「おいおい、またかよ...メイデン!」
「はい!」
「セット!リバース❗️」
2人は戦闘体制に入る

「うぐぅ!この感じだ!グワァ!どんなデータが取れるか...ぬおぉぉぉ❗️」
男の体はみるみる変貌していく。ゴリラのような上半身に翼が生え、チーターの足にサソリの尾、しかし顔だけは人間のままを保っている

「成功だ...これが人類の終着点、つまり頂点の姿...ハハハハ!」
男は試しに近くにあった岩を粉々に砕いて高笑いをする

「狂ってやがるぜ、このぐちゃぐちゃ動物野郎」
「これが人の行き着く先なんてふざけるなよ」

「コレだから魔法は万能だと思い込む原始人は...見たまえこの完璧なフォルムを....ゴリラのパワー、チーターのスピード、そして僕の完璧な頭脳、まさにパーフェブボぁぁ‼️」
「話しが長ぇんだよ!」
ザルは男の話を遮り水の刃で顔を斬りつける

「話の邪魔をするなぁ!」
男は怯む事なく反撃をし、地面を叩き割る

「フルバースト‼️」
「効かん❗️」
魔銃から放たれた熱線もヤツには効かない

「嘘でしょ」
「ジャン!油断するな!うわぁ❗️」
一瞬よそ見をしたザルは男に殴り飛ばされて研究所の壁にめり込む

「ザル様!」
メイデンはすぐに武器から飛び出してザルを運び出す
「メイデン!学園へ逃げるんだ!」
「しかし!このままでは」

「僕はいい!こんなヤツ僕1人で十分だよ!」
「調子に乗るなよ!魔法使い❗️」
「風❗️」
ジャンは加速をして攻撃を躱す

「分かりました!先に学園へ行って参ります!」
メイデンはザルの制服の袖を咥えて、学園の方へと飛んでいで行く
「了解...さてと、どうしますかね」

「逃すか!ウラァ‼️」
男はメイデンに向かって口から光線を吐きだす
「させるかぁ!林‼️」
ジャンの分身達が壁となり、光線をかき消す

「その技、科学じゃないな。お前!なんで魔法を使えるんだ!」
ジャンの問いに男はニヤケだす
「簡単な事だよ、あの薬にはそっちの国のヤツの細胞が組み込まれているからね」

「どういう事だ?」
「2年前、君達の国で大量の行方不明者が出たのは覚えているかな?」
男の一言でジャンの血が湧き上がる

「フレイムミキサー‼️」
炎の竜巻が男を飲み込む
「おっと、だが安心。ほらほら魔法でバリアが作れちゃうよ、便利だねぇ」
炎を掻き消し男はいやらしい笑い声を上げる

「テメェ如きが魔法を使うな❗️このクソ野郎❗️」
怒りを力に炎を纏うジャンの拳が男の顔面に炸裂する
「にぃ...効かないなぁ」

「クソ❗️クソ❗️クソ❗️テメェ❗️死にやがれ❗️」
「君達、下等な原始人は情が深すぎる。我々のように犠牲を前提で動かなければ進歩はできんよ」
「ぐわぁ!」
男はジャンを投げ飛ばし、巨大な魔弾を放つ

「砕け散るがいい、下等なミジンコよ」
「クッソォ‼️」
ジャンは諦めた。しかし、奇跡は起きる。突如現れた壁が魔弾が打ち消す

「ジャン❗️」
「大丈夫か!」
パンプとユウスケがバイクに乗ってやって来た

「パンプ、それに父さん!」
「ヒーリングジュエル❗️」
ジャンの傷は一瞬で完治する

「あ、貴方はユウスケ・サクライ!な、何故此処に居る!?」
男はユウスケの顔を見て動きを止める

「あ?テメェか?俺のガキに手出したアホンダラは?」
ユウスケはバイクをカプセルに収納して武器を構える
「ま、待て!どういう事だ!何故科学軍1の天才が?このガキが息子だと?意味が分からん」

「テメェが理解できなかろうが知ったこっちゃねぇんだよ、俺は今最高に不愉快だ。ジャン、コレ使え」
ユウスケはジャンに刃の無い柄を渡す

「コレは?」
「お前に頼まれてた武器だ。試しに使ってみろ、名前は...まだ決まってない、使い方はとりあえず魔力をこめてみろ」
「分かった」
言われるがまま柄に魔力を込めると光り輝く刃が飛び出した

「うおぉ❗️凄いな!よーしジャン!いくぞ!」
「ああ!こっからが第2ラウンドだ❗️」

















しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

日本列島、時震により転移す!

黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

素材ガチャで【合成マスター】スキルを獲得したので、世界最強の探索者を目指します。

名無し
ファンタジー
学園『ホライズン』でいじめられっ子の生徒、G級探索者の白石優也。いつものように不良たちに虐げられていたが、勇気を出してやり返すことに成功する。その勢いで、近隣に出没したモンスター討伐に立候補した優也。その選択が彼の運命を大きく変えていくことになるのであった。

良いものは全部ヒトのもの

猫枕
恋愛
会うたびにミリアム容姿のことを貶しまくる婚約者のクロード。 ある日我慢の限界に達したミリアムはクロードを顔面グーパンして婚約破棄となる。 翌日からは学園でブスゴリラと渾名されるようになる。 一人っ子のミリアムは婿養子を探さなければならない。 『またすぐ別の婚約者候補が現れて、私の顔を見た瞬間にがっかりされるんだろうな』 憂鬱な気分のミリアムに両親は無理に結婚しなくても好きに生きていい、と言う。 自分の望む人生のあり方を模索しはじめるミリアムであったが。

俺が死んでから始まる物語

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。 だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。 余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。 そこからこの話は始まる。 セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕

(完結)足手まといだと言われパーティーをクビになった補助魔法師だけど、足手まといになった覚えは無い!

ちゃむふー
ファンタジー
今までこのパーティーで上手くやってきたと思っていた。 なのに突然のパーティークビ宣言!! 確かに俺は直接の攻撃タイプでは無い。 補助魔法師だ。 俺のお陰で皆の攻撃力防御力回復力は約3倍にはなっていた筈だ。 足手まといだから今日でパーティーはクビ?? そんな理由認められない!!! 俺がいなくなったら攻撃力も防御力も回復力も3分の1になるからな?? 分かってるのか? 俺を追い出した事、絶対後悔するからな!!! ファンタジー初心者です。 温かい目で見てください(*'▽'*) 一万文字以下の短編の予定です!

大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる

遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」 「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」 S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。 村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。 しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。 とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。

性転のへきれき

廣瀬純一
ファンタジー
高校生の男女の入れ替わり

処理中です...