僕と精霊〜The last magic〜

七大悪魔復活編

幼き日の思い出

　これはまだ僕が小学生の頃の話

「ただいま...」
「おかえりな、キャアァァ！何その傷！？何があったの！？」

「転んだ...」
「転んだって、傷だらけじゃないの！こっちは火傷の痕が付いてるし！」

「大丈夫だって！ほっといてよ！」
「あぁジャン！待ちなさい！」
「いいからほっといてよ‼️」
「ジャン....」


「なるほど、ジャン様が部屋に篭ったと」
「転んだにしては怪我が酷すぎるし、どうしたら良いのかしら...」

「何を言っているのですかアミィ様、あなたはジャン様の母親なのですよ。やる事はただ1つです」
「何？」

「それはもうアミィ様が分かっている事だと思います。私が代わりに行きましょうか？」
「セバスさんの意地悪、行ってくるわ」
「頑張って下さい、アミィ様」


「すぅー....はぁー....ジャン、入るわよ」
「ぐす...へっ、へっ」
「やっぱり何かあったんでしょ？」

「う、うう...」
「大丈夫、母さんに言ってみなさい」

「僕って..グスッ..生まれてきて...良かったのかな？」
「まぁ！どうしてそんな事言うの？」
「だっで！..クラスのみんながハーフなんて気持ち悪いって....裏切り者は死ねって...」

「酷いじゃないの、先生には相談したの？」
「言っても信じてもらえなかった...みんなが僕を嘘つきって言うから..」
「頭にきたわ、学校に行ってくるわ！」

「待ってよ母さん、乱暴しちゃダメだよ。きっとみんな僕の友達になってくれるから、それに酷い事されたら今度はやり返すからさ。だからお願い」
「ジャンは優しいのね、よし！じゃあ今日は好きな物作ってあげる」

「やった、じゃあ僕ビーフシチューがいい」
「分かったわ、それじゃあまずは手当ね」

　次の日、何故か担任の先生が変わったんだけど、その先生はすごく優しかったんだ