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七大悪魔復活編
第26話 理想にまみれた夢の中で
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「う....此処は?」
ツイスター達は目覚めるとアドロンの体から追い出されており、花畑に座っていた
「姉ちゃん、俺ら確か学園で戦ってたよな?」
「スカルド無事でしたか、どうやら此処は学園ではないようですね」
辺り一面が不気味なぐらい綺麗な景色になっている
「そうだ!アドロンさん!アドロンさんは何処ですか!」
「なんか俺らしかいないみたいだな」
「そのようですね」
2人はしばらく花畑を飛び回ってアドロンを探したが気配すら感じなかった
「でも何でこんな所に」
「もしや、あのルドという者の力で生み出された世界なのでしょうか?」
「おーい!お前らー!」
「この声はアドロンさん!」
「あれ?」
スカルド達の前に現れたのはアドロンではなく高身長の男と女だった
「アドロンさん?では無いですね」
ツイスターがそう聞くと2人は不思議そうな顔で首を傾ける
「何言ってんだよ、俺だよ俺」
「え?」
「2人とも探したんだよ、ねぇーお兄ちゃん」
続けて女性の方も話を続ける
「まさか...」
「そうだぞ、お前ら急に居なくなったら心配するだろ?」
「ちょっと待てよ!誰だよお前ら!」
スカルドは痺れを切らしてそう聞くと2人は呆れた顔をする
「誰って何言ってんだよ、ロンとロアに決まってるだろ?」
「ロン!?」
「ロアさん!?」
2人の驚く顔にロン達は笑ってしまう
「いつ分離したんですか!」
「なんだ?お前らどこか具合が悪いのか?」
「そうだよ、突然迷子になったと思ったら分離?熱でもあるのかな?」
ロアは2人のおでこに手を当てる
「姉ちゃんどう言う事だ?俺怖いぜ」
「私もまだ理解が...」
「2人も見つかったし帰るか」
ロンはスカルドの手をロアはツイスターの手を引いて移動を始める
「帰るって何処に?」
「もー何言ってるのツイスター。お家に決まってるじゃないの」
確実に何かがおかしい。しかし、ツイスター達はだんだん違和感を感じなくなっていた
「そ、そうですね帰りましょう、何故私は疑問を?」
「細かい事は良いじゃない、さぁ行きましょ」
「はい!」
「家で父さんと母さんがパーティの準備をしてるぞ」
「やったー!早く行こうぜロン!」
4人はそのまま花畑を出て町へ向かう
車が道路を走り去る住宅地、電柱が沢山立っている商店街、いつもとは違う光景だがツイスターとスカルドにはもう疑問に思う所が無い
「今日はね、2人が来て3年目のパーティなんだよ」
「もうそんなに経ったのですね」
「あーロア!まだ内緒だろ」
「あ、そうだったごめん」
「なはは、ロアはおっちょこちょいだな」
「言ったなスカルド、うり~!」
ロアはスカルドをくすぐり始める
「ナハハハ!くすぐったいぞ!」
「よーし着いた、さぁ父さんと母さんが待ってるぞ」
4人が到着した場所はバーン家ではなかった。そこはアドロンが生前住んでいたジーナス家だった
「何故でしょう、久しぶりに帰ってきた気がします」
「いつも帰ってるじゃん」
ロアにそう言われて皆で笑いながら家に入る
ロン達の死んだはずの母親と父親はパーティの準備をしていた。4人が帰ってすぐにパーティは始まった。テーブルには見たことないご馳走が並べられ、皆で歌を歌い、ツイスターとスカルドの為に盛大に祝った
夜になり、ロンとロアはそれぞれの部屋に分かれて雑談をしていた
「俺ロンのパートナーになれて良かったぜ」
「俺もそう思う、お前とじゃなきゃ乗り切れない事がいっぱいあったからな」
「私ロアさんのパートナーになれたことがとても嬉しいです」
「私もツイスターとパートナーになれて良かったよ、だからこれからもいっぱい、いっぱい!\#+÷・÷♪」
「え?」
「それでジャンとパンプがよ」
「待て待て、ジャンとパンプって誰だよ?」
「え?」
それから月日が流れ、ロンとロアは大学生になった。2人別々の道を進み、会う機会も減っていった。ツイスターとスカルドは少し違和感を感じたが時間の流れと共に何も感じなくなっていった。
「ほらロン、弁当作ったぞ」
「いつもすまないな、それじゃあ行くぞ電車に乗り遅れる」
「おう!」
数十年後
「ツイスターそこに居るの?」
「ええ、居ますよ...私はここです」
「私が居なくなっても、大丈夫?」
「....ええ..大丈夫..でず...私にはスカルドも居ますし、娘さんとお孫さん達も居ますしね」
「そう良かった...今..会いに行くよ..お兄ちゃ...ん..」
「ロアさん?...ゔ..うゔ..ロアざん.......」
それからも月日が流れる
「スカルド、私達はコレで良かったのでしょうか?」
久しぶりに再開した2人は痩せこけていた
「分かんない。ロンもロアももう居ないし、俺らってここに居る理由があるのか?」
「どうでしょうか...でも今更精霊界に帰った所でお母様達は生きているのでしょうか、それに皆さんと会えるでしょうか」
ツイスターの疑問にスカルドは首を傾ける
「みんなって誰だ?」
「変な冗談は辞めてくださいよ、あれ?皆さんとは一体....私は何を言っているのでしょうか」
「姉ちゃんも歳かな?」
「失礼な!まだまだピチピチです」
そしてまた月日が流れていく
ツイスター達は目覚めるとアドロンの体から追い出されており、花畑に座っていた
「姉ちゃん、俺ら確か学園で戦ってたよな?」
「スカルド無事でしたか、どうやら此処は学園ではないようですね」
辺り一面が不気味なぐらい綺麗な景色になっている
「そうだ!アドロンさん!アドロンさんは何処ですか!」
「なんか俺らしかいないみたいだな」
「そのようですね」
2人はしばらく花畑を飛び回ってアドロンを探したが気配すら感じなかった
「でも何でこんな所に」
「もしや、あのルドという者の力で生み出された世界なのでしょうか?」
「おーい!お前らー!」
「この声はアドロンさん!」
「あれ?」
スカルド達の前に現れたのはアドロンではなく高身長の男と女だった
「アドロンさん?では無いですね」
ツイスターがそう聞くと2人は不思議そうな顔で首を傾ける
「何言ってんだよ、俺だよ俺」
「え?」
「2人とも探したんだよ、ねぇーお兄ちゃん」
続けて女性の方も話を続ける
「まさか...」
「そうだぞ、お前ら急に居なくなったら心配するだろ?」
「ちょっと待てよ!誰だよお前ら!」
スカルドは痺れを切らしてそう聞くと2人は呆れた顔をする
「誰って何言ってんだよ、ロンとロアに決まってるだろ?」
「ロン!?」
「ロアさん!?」
2人の驚く顔にロン達は笑ってしまう
「いつ分離したんですか!」
「なんだ?お前らどこか具合が悪いのか?」
「そうだよ、突然迷子になったと思ったら分離?熱でもあるのかな?」
ロアは2人のおでこに手を当てる
「姉ちゃんどう言う事だ?俺怖いぜ」
「私もまだ理解が...」
「2人も見つかったし帰るか」
ロンはスカルドの手をロアはツイスターの手を引いて移動を始める
「帰るって何処に?」
「もー何言ってるのツイスター。お家に決まってるじゃないの」
確実に何かがおかしい。しかし、ツイスター達はだんだん違和感を感じなくなっていた
「そ、そうですね帰りましょう、何故私は疑問を?」
「細かい事は良いじゃない、さぁ行きましょ」
「はい!」
「家で父さんと母さんがパーティの準備をしてるぞ」
「やったー!早く行こうぜロン!」
4人はそのまま花畑を出て町へ向かう
車が道路を走り去る住宅地、電柱が沢山立っている商店街、いつもとは違う光景だがツイスターとスカルドにはもう疑問に思う所が無い
「今日はね、2人が来て3年目のパーティなんだよ」
「もうそんなに経ったのですね」
「あーロア!まだ内緒だろ」
「あ、そうだったごめん」
「なはは、ロアはおっちょこちょいだな」
「言ったなスカルド、うり~!」
ロアはスカルドをくすぐり始める
「ナハハハ!くすぐったいぞ!」
「よーし着いた、さぁ父さんと母さんが待ってるぞ」
4人が到着した場所はバーン家ではなかった。そこはアドロンが生前住んでいたジーナス家だった
「何故でしょう、久しぶりに帰ってきた気がします」
「いつも帰ってるじゃん」
ロアにそう言われて皆で笑いながら家に入る
ロン達の死んだはずの母親と父親はパーティの準備をしていた。4人が帰ってすぐにパーティは始まった。テーブルには見たことないご馳走が並べられ、皆で歌を歌い、ツイスターとスカルドの為に盛大に祝った
夜になり、ロンとロアはそれぞれの部屋に分かれて雑談をしていた
「俺ロンのパートナーになれて良かったぜ」
「俺もそう思う、お前とじゃなきゃ乗り切れない事がいっぱいあったからな」
「私ロアさんのパートナーになれたことがとても嬉しいです」
「私もツイスターとパートナーになれて良かったよ、だからこれからもいっぱい、いっぱい!\#+÷・÷♪」
「え?」
「それでジャンとパンプがよ」
「待て待て、ジャンとパンプって誰だよ?」
「え?」
それから月日が流れ、ロンとロアは大学生になった。2人別々の道を進み、会う機会も減っていった。ツイスターとスカルドは少し違和感を感じたが時間の流れと共に何も感じなくなっていった。
「ほらロン、弁当作ったぞ」
「いつもすまないな、それじゃあ行くぞ電車に乗り遅れる」
「おう!」
数十年後
「ツイスターそこに居るの?」
「ええ、居ますよ...私はここです」
「私が居なくなっても、大丈夫?」
「....ええ..大丈夫..でず...私にはスカルドも居ますし、娘さんとお孫さん達も居ますしね」
「そう良かった...今..会いに行くよ..お兄ちゃ...ん..」
「ロアさん?...ゔ..うゔ..ロアざん.......」
それからも月日が流れる
「スカルド、私達はコレで良かったのでしょうか?」
久しぶりに再開した2人は痩せこけていた
「分かんない。ロンもロアももう居ないし、俺らってここに居る理由があるのか?」
「どうでしょうか...でも今更精霊界に帰った所でお母様達は生きているのでしょうか、それに皆さんと会えるでしょうか」
ツイスターの疑問にスカルドは首を傾ける
「みんなって誰だ?」
「変な冗談は辞めてくださいよ、あれ?皆さんとは一体....私は何を言っているのでしょうか」
「姉ちゃんも歳かな?」
「失礼な!まだまだピチピチです」
そしてまた月日が流れていく
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