僕と精霊〜The last magic〜

一般人

文字の大きさ
上 下
73 / 747
七大悪魔復活編

第25話 俺らが生徒会長だ!

しおりを挟む
 病みあがりのアドロンは生徒会メンバーと共に自分達の席を奪ったゲルド達に立ち向かう

「ゲルド先生、残念ながらアンタの言い分は通らない。新生徒会信条第3条を忘れたんですか?」
「新生徒会信条?」
アドロンが巻物を広げ始める

「第3条、生徒会の会員に不満があり、その会員を辞めさせる場合は全生徒の4割の同意が必要である」
ルシェは冷静に答える
「その通り」

「なっ!そんなものが」
「先生なのに全然理解してないんですね」
「頭悪ーい!」
キャルルはキャッキャッと笑う
「こんのクソガキが...」

「アドロン!生徒会長は私の方が向いている!」
「口で言うのは簡単だ、だがお前が俺らを超える事なんて絶対にありえない」
(そうです!絶対にできませんよ!)

「うるさいうるさいうるさいうるさい!」
ブツブツ文句を言い続けるゾルジャの体から黒いモヤが溢れ出してきた

「何ですかアレは、!?ランパさん!」
ルシェはモヤに気を取られて倒れているランパに遅れて気付いた

「会長..!副会長...!逃げて....」
「ランパ!この!」
キャルルはマシンガンに変身して煙の中に向かって弾を発射する

「その中に何かいるのか!」
「何かって見てなかったんですか!アイツがキャアー❗️」
煙の中から飛び出た拳がキャルルを壁に打ち込む

「キャルル!クソッ!くっ..!」
(アドロンさん!まだ無理をしてはいけません)
「ここで動けないでどうする!」
(俺らで動かす!アドロンは休んでろ)
「頼む....よーし!」
体の主導権がスカルドとツイスターに移る

「そうだゾルジャ、お前の悪意が実に気持ち良いぞ」
周りにはゲルドだった者の皮が脱ぎ捨てられていた
「せ、先生じゃない!?う、うわぁァァァ‼️」
ゾルジャはそのまま闇に飲み込まれる

「まぁ、面倒なヤツが何とかなったな...言ってる場合ですか!...そうだね」
スカルドは全身を鋼鉄化させて、ツイスターの電気を纏う

「変わった構造をしているようだな人間、名は確かアドロン・ジーナス」
「ジーナスは前の名です。今はバーン、あなたは何者ですか?」

「俺はアスモンテス様の忠実なる下僕、理想のルド」
ゲルドは闇を吸収して肥大化する

「俺はゾルジャの生徒会長になるという理想と悪意を集めて、復活したアスモンテス様の食料として料理する義務がある、さぁ貴様らからも理想と恐怖をいただこう。俺に理想を言ってみろ」
ルドは闇から姿を現し、両手を広げて2人を迎え入れる

「レイラ!」
「ギルギャアア‼️」
レイラはルシェの血を吸い、ルドに向かって真っ赤な光線を放つ

「おっと危ない、理想より恐怖か」
刹那、ルドはレイラとルシェの目の前に浮いていた

「プレゼントだ、テラービジョン」
「あっ....」
「グギャ!」
ルドは2人の頭を掴んでオーラを流し込み始める

「2人を離しなさい!」
ツイスターの電撃剣がルドの腹を貫く
「イテェなこの野郎❗️」
「危ねぇ!」
ルドの反撃をスカルドは咄嗟に腕から鋼鉄の盾を作り出して受け止める

「かってぇ!つー!...だがまぁ良い」
ルドがそうニヤつくと異変が起き始める

「イヤァアア‼️助けて‼️あ、ああ...!レイラァ!」
「ガアァァァ‼️ギィィィ‼️」
突然2人の瞳が黒くなり発狂しだした。ルシェはその場で膝から崩れ落ち、レイラは壁を破壊し始める

「おいおいおい、どうなってるんだ?...2人に何をしたんですか!」
「お望み通り恐怖を植え付けただけだが?」
「2人を元に戻しなさい!」

「ああ...この表情、悲鳴、今にも砕けそうな精神、実に良い!その恐怖に満たされた魂をアスモンテス様に貢ぐ事を想像するだけでニヤけが止まらな~い」

「フルメタルフィスト!」
スカルドはヨダレをダラダラ流すルドの顔面に一発硬い拳をくらわせる
「んあ?今は良い気分何だ、邪魔をするな❗️」
「移動は私が!スカルド攻撃を任せますよ!...おう!」

「スパイクショック!」
スカルドは腕をトゲ付き鉄球に変形させて殴りかかる
「軽い!」
ルドはスカルドの首を掴んでオーラを流し込む
「がぁぁ!...くぅぅー!」

「理想と恐怖、どちらを見たい?」
「うるせぇ!姉ちゃん...はぁぁ!」
ツイスターの電撃で何とか脱出する事ができた

「ほぉ、今のを防ぐとは褒美に理想を見せてやる。ユートピアビジョン❗️」
「....」
ルドが飛ばした輝かしいオーラが辺りを包み込む


 バーン家

「ふんふんふーん、ルナちゃーんもうすぐ美味しいご飯ですよ~」
「あーん!あーん!」
家で昼食を作っていたアミィは突如泣き出したルナをあやす

「どうしたのかなぁ?ママはここにいまちゅよ~」
「にぃねぇ!」
「にぃねぇ?ああ!アドロンお兄姉ちゃんが心配なのね!一緒に見に行こっか」
ルナを抱いて階段を登り、アドロンの部屋の扉を開けたアミィは目を疑う

「あら?どこに行っちゃったのかしら?」
「にぃねぇ!にぃねぇ!」
「大丈夫、ママがすぐに連れて帰るからもう泣かないで~」
「ふぁーん!ふぁーん!」

「ルナちゃんも行きたいの?」
「う!」
「もぉルナちゃんは優しいんだから、誰に似たのかしらね」
「なぁー!」
そしてルナをベビーカーに乗せてアミィは学園へと歩み出した

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

悪役貴族の四男に転生した俺は、怠惰で自由な生活がしたいので、自由気ままな冒険者生活(スローライフ)を始めたかった。

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
俺は何もしてないのに兄達のせいで悪役貴族扱いされているんだが…… アーノルドは名門貴族クローリー家の四男に転生した。家の掲げる独立独行の家訓のため、剣技に魔術果ては鍛冶師の技術を身に着けた。 そして15歳となった現在。アーノルドは、魔剣士を育成する教育機関に入学するのだが、親戚や上の兄達のせいで悪役扱いをされ、付いた渾名は【悪役公子】。  実家ではやりたくもない【付与魔術】をやらされ、学園に通っていても心の無い言葉を投げかけられる日々に嫌気がさした俺は、自由を求めて冒険者になる事にした。  剣術ではなく刀を打ち刀を使う彼は、憧れの自由と、美味いメシとスローライフを求めて、時に戦い。時にメシを食らい、時に剣を打つ。  アーノルドの第二の人生が幕を開ける。しかし、同級生で仲の悪いメイザース家の娘ミナに学園での態度が演技だと知られてしまい。アーノルドの理想の生活は、ハチャメチャなものになって行く。

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

劣等生のハイランカー

双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
ダンジョンが当たり前に存在する世界で、貧乏学生である【海斗】は一攫千金を夢見て探索者の仮免許がもらえる周王学園への入学を目指す! 無事内定をもらえたのも束の間。案内されたクラスはどいつもこいつも金欲しさで集まった探索者不適合者たち。通称【Fクラス】。 カーストの最下位を指し示すと同時、そこは生徒からサンドバッグ扱いをされる掃き溜めのようなクラスだった。 唯一生き残れる道は【才能】の覚醒のみ。 学園側に【将来性】を示せねば、一方的に搾取される未来が待ち受けていた。 クラスメイトは全員ライバル! 卒業するまで、一瞬たりとも油断できない生活の幕開けである! そんな中【海斗】の覚醒した【才能】はダンジョンの中でしか発現せず、ダンジョンの外に出れば一般人になり変わる超絶ピーキーな代物だった。 それでも【海斗】は大金を得るためダンジョンに潜り続ける。 難病で眠り続ける、余命いくばくかの妹の命を救うために。 かくして、人知れず大量のTP(トレジャーポイント)を荒稼ぎする【海斗】の前に不審に思った人物が現れる。 「おかしいですね、一学期でこの成績。学年主席の私よりも高ポイント。この人は一体誰でしょうか?」 学年主席であり【氷姫】の二つ名を冠する御堂凛華から注目を浴びる。 「おいおいおい、このポイントを叩き出した【MNO】って一体誰だ? プロでもここまで出せるやつはいねーぞ?」 時を同じくゲームセンターでハイスコアを叩き出した生徒が現れた。 制服から察するに、近隣の周王学園生であることは割ている。 そんな噂は瞬く間に【学園にヤバい奴がいる】と掲示板に載せられ存在しない生徒【ゴースト】の噂が囁かれた。 (各20話編成) 1章:ダンジョン学園【完結】 2章:ダンジョンチルドレン【完結】 3章:大罪の権能【完結】 4章:暴食の力【完結】 5章:暗躍する嫉妬【完結】 6章:奇妙な共闘【完結】 7章:最弱種族の下剋上【完結】

落ちこぼれの貴族、現地の人達を味方に付けて頑張ります!

ユーリ
ファンタジー
気が付くと見知らぬ部屋にいた。 最初は、何が起こっているのか、状況を把握する事が出来なかった。 でも、鏡に映った自分の姿を見た時、この世界で生きてきた、リュカとしての記憶を思い出した。 記憶を思い出したはいいが、状況はよくなかった。なぜなら、貴族では失敗した人がいない、召喚の儀を失敗してしまった後だったからだ! 貴族としては、落ちこぼれの烙印を押されても、5歳の子供をいきなり屋敷の外に追い出したりしないだろう。しかも、両親共に、過保護だからそこは大丈夫だと思う……。 でも、両親を独占して甘やかされて、勉強もさぼる事が多かったため、兄様との関係はいいとは言えない!! このままでは、兄様が家督を継いだ後、屋敷から追い出されるかもしれない! 何とか兄様との関係を改善して、追い出されないよう、追い出されてもいいように勉強して力を付けるしかない! だけど、勉強さぼっていたせいで、一般常識さえも知らない事が多かった……。 それに、勉強と兄様との関係修復を目指して頑張っても、兄様との距離がなかなか縮まらない!! それでも、今日も関係修復頑張ります!! 5/9から小説になろうでも掲載中

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

処理中です...