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悪魔の産声
第6話 生徒会長は2人で1人
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朝6時 バーン家
ジャンとパンプが任務に出てから一晩明けた。2人のいないバーン家は少し静かだ
「おはよう」
2階から中性的な青年が降りてくる
「あっ!おはようございますアドロンさん!」
「おはょ.Zzzz」
2人の精霊が青年に挨拶を返す
明るい方がツイスター。しっかり者のハーピーで隣の寝坊助がスカルド。だらしないけど優しいガーゴイルでツイスターの弟
「あら今日も早いのね、おはようアドロン朝ごはんできてるわよ」
ジャンの母アミィは朝食をテーブルに並べながら明るい笑顔を見せる
アドロン・バーン。昨年からツイスター、スカルドと共にバーン家の一員になった青年。少し変わった体質で人間ではなく双子の兄妹の魂が宿った人形である。家族が居ないということでアミィの提案でバーン家の養子として今は暮らしている
「ありがとう。か、義母さん...わぁ!凄く美味しそう!」
アドロンは丸いパンを一口で頬張る
「ん?お義父さんは何してるの?」
部屋の隅で何かを作っている父、ユウスケの姿を見てアドロンは首を傾ける
ユウスケ・バーン。一家の大黒柱。元は科学軍の人間だったが旅をしている途中でアミィと出会いそのまま結婚。最初は近所から煙たがれていたが今ではさまざまな道具の修理を頼まれるほど信頼されている
「ああ、おはようアドロン。あっちの国にあるテレビってヤツを今作ってんだよ」
ユウスケは器用に工具を使い細かいパーツを1つ1つ繋ぎ合わせてテレビを一から作っている
「テレビ?...昔本で読んだことがあるな、科学軍はテレビを使って万能の知識を得るってかいてたかな」
「流石アドロンさん!詳しいですね」
「Zzz...」
ツイスターは小さな翼でパチパチと拍手する
「はい2人ともコーヒー入れたわよ」
「おうありがと」
「ありがとうママ!」
「確かに万能の知識と言うとそうなるかもな、さてとあとはアンテナを立ててっと」
ユウスケがテレビを電源ボタンを押すと魔法軍の国では見慣れない光景が映り出されていた
『フハハ❗️貴様には死んでもらう!この爆弾でな!』
「なんだ?懐かしいな特撮物か」
ユウスケは子供の頃を思い出す
『これで世界は我々ワールインダーの物だ!ガッハハハ❗️』
「ば、爆弾!?アドロンさん!気を付けてください!」
「ああ!」
2人はテレビの中に居る悪の組織に警戒をして戦闘態勢に入る
「ハハハ!落ち着け2人とも、こりゃ作り物だ」
ユウスケは思わず笑ってしまう
「「え?」」
「でもユウスケさん、あの方が世界は我々の物だと」
ツイスターは大慌て
「いいか?テレビには事実を伝えるニュース番組ってヤツと作った映像を放送するドラマやアニメってヤツがあるんだ、まぁまだまだ種類はあるけどな。今放送してるコレはドラマ。作りもんだ」
ユウスケは2人にテレビ番組の内容を解説をする
「分かりました!このドラマと言うものは嘘つきなんですね!」
「ま、まぁそう言う事だ」
「なるほど...」
アドロンはコーヒーを啜る
『番組の途中ですがここで臨時ニュースです』
「コレが正直者のニュースですね!」
「まぁ正直者かは怪しいがそんな感じだ」
ユウスケもコーヒーを啜る
『昨日刑務所から逃走した殺人罪、器物損壊、公務執行妨害の容疑者であるジャン・バーンは現在も逃走中です。近隣の方々は十分注意をしてしっかり戸締りをして下さい。また...』
「「ブッーー‼️」」
2人は勢い良くコーヒーを吹き出す。テレビにはハッキリとジャンとパンプの顔写真が公開されていた
「あら?ジャンとパンプちゃんだわ。2人とも有名人ね」
「感心してる場合か、たくっ仕方ねぇな迎えに行くか」
ユウスケは支度を始める
寝室の方から泣き声が聞こえる
「ルナさんがお目覚めみたいですね」
ルナ生後11ヶ月。可愛い赤子だからといって油断していると痛目を見る、それほどの魔力を内に秘めたバーン家の天使
「あぅあ!」
「ほらルナさん、キラキラですよ~」
ツイスターは電撃の力で翼を光らせて、ルナをあやす
「きゃきゃ!」
「ありがとツイスターちゃん、さぁ学校に遅れちゃうから私に任せて」
「はい!それでは行ってまいります!」
アミィに敬礼をしてツイスターはアドロンの下へ飛んでいく
「さぁスカルド起きてください!行きますよ!」
「zzz..❗️うわっ!ん?おはよ~」
微量の電気でスカルドを無理矢理目覚めさせる
「もうまたあなたは夜ふかしをしたんですね!」
「だって昨日は流れ星がいっぱい見れたんだぜ」
「またそんな事言って!いつも夜更かしじゃありませんか!そんなんじゃあアドロンさんのパートナーとして役目を果たせませんよ!」
「分かってるよ~ごめんなさい」
いつも通りこの時間になるとツイスターのお説教が始まる。これが俺達の登校風景だ
「さぁお前ら気張るぞ...今日も一日頑張ろうね」
「はい!」
「おう!」
アドロンは生徒会室の扉を開けると数人の役員が既に作業をしていた
「あっ!会長!おはようございます!」
「会長、今日の任務は大仕事ですよ」
「あの副会長、この書類は」
「その書類はそこに置いておいて下さい」
「慌ただしいな...私達も早速」
アドロンは目にも止まらぬスピードで書類を整理し始める
「おお!流石アドロンさん!」
「姉ちゃん俺らもやろうぜ!」
ツイスターとスカルドは部屋の隅々をピカピカに掃除する
「よーしお前ら!今日も一日頑張るぞ!」
「「「「はい❗️」」」」
今日もこうして生徒会の忙しい1日が始まった
ジャンとパンプが任務に出てから一晩明けた。2人のいないバーン家は少し静かだ
「おはよう」
2階から中性的な青年が降りてくる
「あっ!おはようございますアドロンさん!」
「おはょ.Zzzz」
2人の精霊が青年に挨拶を返す
明るい方がツイスター。しっかり者のハーピーで隣の寝坊助がスカルド。だらしないけど優しいガーゴイルでツイスターの弟
「あら今日も早いのね、おはようアドロン朝ごはんできてるわよ」
ジャンの母アミィは朝食をテーブルに並べながら明るい笑顔を見せる
アドロン・バーン。昨年からツイスター、スカルドと共にバーン家の一員になった青年。少し変わった体質で人間ではなく双子の兄妹の魂が宿った人形である。家族が居ないということでアミィの提案でバーン家の養子として今は暮らしている
「ありがとう。か、義母さん...わぁ!凄く美味しそう!」
アドロンは丸いパンを一口で頬張る
「ん?お義父さんは何してるの?」
部屋の隅で何かを作っている父、ユウスケの姿を見てアドロンは首を傾ける
ユウスケ・バーン。一家の大黒柱。元は科学軍の人間だったが旅をしている途中でアミィと出会いそのまま結婚。最初は近所から煙たがれていたが今ではさまざまな道具の修理を頼まれるほど信頼されている
「ああ、おはようアドロン。あっちの国にあるテレビってヤツを今作ってんだよ」
ユウスケは器用に工具を使い細かいパーツを1つ1つ繋ぎ合わせてテレビを一から作っている
「テレビ?...昔本で読んだことがあるな、科学軍はテレビを使って万能の知識を得るってかいてたかな」
「流石アドロンさん!詳しいですね」
「Zzz...」
ツイスターは小さな翼でパチパチと拍手する
「はい2人ともコーヒー入れたわよ」
「おうありがと」
「ありがとうママ!」
「確かに万能の知識と言うとそうなるかもな、さてとあとはアンテナを立ててっと」
ユウスケがテレビを電源ボタンを押すと魔法軍の国では見慣れない光景が映り出されていた
『フハハ❗️貴様には死んでもらう!この爆弾でな!』
「なんだ?懐かしいな特撮物か」
ユウスケは子供の頃を思い出す
『これで世界は我々ワールインダーの物だ!ガッハハハ❗️』
「ば、爆弾!?アドロンさん!気を付けてください!」
「ああ!」
2人はテレビの中に居る悪の組織に警戒をして戦闘態勢に入る
「ハハハ!落ち着け2人とも、こりゃ作り物だ」
ユウスケは思わず笑ってしまう
「「え?」」
「でもユウスケさん、あの方が世界は我々の物だと」
ツイスターは大慌て
「いいか?テレビには事実を伝えるニュース番組ってヤツと作った映像を放送するドラマやアニメってヤツがあるんだ、まぁまだまだ種類はあるけどな。今放送してるコレはドラマ。作りもんだ」
ユウスケは2人にテレビ番組の内容を解説をする
「分かりました!このドラマと言うものは嘘つきなんですね!」
「ま、まぁそう言う事だ」
「なるほど...」
アドロンはコーヒーを啜る
『番組の途中ですがここで臨時ニュースです』
「コレが正直者のニュースですね!」
「まぁ正直者かは怪しいがそんな感じだ」
ユウスケもコーヒーを啜る
『昨日刑務所から逃走した殺人罪、器物損壊、公務執行妨害の容疑者であるジャン・バーンは現在も逃走中です。近隣の方々は十分注意をしてしっかり戸締りをして下さい。また...』
「「ブッーー‼️」」
2人は勢い良くコーヒーを吹き出す。テレビにはハッキリとジャンとパンプの顔写真が公開されていた
「あら?ジャンとパンプちゃんだわ。2人とも有名人ね」
「感心してる場合か、たくっ仕方ねぇな迎えに行くか」
ユウスケは支度を始める
寝室の方から泣き声が聞こえる
「ルナさんがお目覚めみたいですね」
ルナ生後11ヶ月。可愛い赤子だからといって油断していると痛目を見る、それほどの魔力を内に秘めたバーン家の天使
「あぅあ!」
「ほらルナさん、キラキラですよ~」
ツイスターは電撃の力で翼を光らせて、ルナをあやす
「きゃきゃ!」
「ありがとツイスターちゃん、さぁ学校に遅れちゃうから私に任せて」
「はい!それでは行ってまいります!」
アミィに敬礼をしてツイスターはアドロンの下へ飛んでいく
「さぁスカルド起きてください!行きますよ!」
「zzz..❗️うわっ!ん?おはよ~」
微量の電気でスカルドを無理矢理目覚めさせる
「もうまたあなたは夜ふかしをしたんですね!」
「だって昨日は流れ星がいっぱい見れたんだぜ」
「またそんな事言って!いつも夜更かしじゃありませんか!そんなんじゃあアドロンさんのパートナーとして役目を果たせませんよ!」
「分かってるよ~ごめんなさい」
いつも通りこの時間になるとツイスターのお説教が始まる。これが俺達の登校風景だ
「さぁお前ら気張るぞ...今日も一日頑張ろうね」
「はい!」
「おう!」
アドロンは生徒会室の扉を開けると数人の役員が既に作業をしていた
「あっ!会長!おはようございます!」
「会長、今日の任務は大仕事ですよ」
「あの副会長、この書類は」
「その書類はそこに置いておいて下さい」
「慌ただしいな...私達も早速」
アドロンは目にも止まらぬスピードで書類を整理し始める
「おお!流石アドロンさん!」
「姉ちゃん俺らもやろうぜ!」
ツイスターとスカルドは部屋の隅々をピカピカに掃除する
「よーしお前ら!今日も一日頑張るぞ!」
「「「「はい❗️」」」」
今日もこうして生徒会の忙しい1日が始まった
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