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僕らの青春編
第101話 ドキドキ期末テスト
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ジャンのスピーチから数日後、学園は再開をした。ジャンにとっては約2ヶ月ぶりの登校だ。
この日は精霊と一緒に座学をするようだ
パンプはノートに落書きをしている
「パンプ、ちゃんと授業を受けなきゃ駄目だよ」
ジャンは小声で言う
「大丈夫!全部分かるから」
勢いよくチョークが飛んできてパンプのおでこに当たる
「イッテー❗️」
「パンプ君、元気なのは良い事ですが授業中に大声は出さないでください」
ウィリムはパンプに投げたチョークを手元まで引き寄せる
「うぅ~ごめんなさい」
「だから言ったろ」
パンプはみんなに笑われる
「えー、そろそろ夏休みも近くなってきましたね」
ケンザキが話を変えると教室が盛り上がった
「なぁジャン、夏休みってなんだ?」
「夏休みはね、夏に1ヶ月ぐらい学園が休みになるんだよ」
ジャンの説明を聞くとパンプは叫んだ
「嫌だ!またみんなと会えなくなると寂しいぞ!」
パンプのそう叫ぶとまたみんなに笑われた
「大丈夫だよ、休みの間はみんなと遊んだり出来るから」
パンプは安心する
「まだ安心できませんよ」
ウィリムは声を上げる
「あなた方には夏休みに入る前に期末テストを受けてもらいます」
教室はざわつく
「もちろんテストで赤点を取ったら夏休みは無しですよ、テストは1週間後です、しっかり勉強するように、では授業を終わります」
ウィリムは笑顔でそう言い、ケンザキと教室を出る
「なぁジャン、ジャン」
パンプはジャンに声をかけたが返事がない
「なぁ白夜、ジャンがキマツテストって言葉を聞いたらおかしくなったぞ、キマツテストってなんなんだ?」
パンプは白夜の制服の袖を引っ張る
「テストというのは今まで勉強してきたことを活かして問題を解いていく物です」
白夜は説明をする
「何でジャンはおかしくなったんだ?」
「さ、さぁ、ジャンさん?」
白夜は心配になってジャンの肩に手を当てる
「ひっ!テスト!..白夜さん!ど、どうしたの?」
ジャンはおどおどしている
「ジャンさんどうしたんですか?体震えてますよ」
白夜は本気で心配する
「僕、2ヶ月ぐらい学園に来てなかったんだよ、テストなんて赤点取っちゃうよ」
「大丈夫ですよ、パンプさんがノートをまとめてくれていますし、分からないことがあったら私に聞いて下さい、それでもしダメだったら私も一緒に行きますよ」
白夜はジャンを励ます
「違うんだよ、赤点以前に点数が低かったら母さんに怒られるんだよ」
ジャンの言葉を聞き、パンプは背筋をピンとする
「アミィは怒ると怖いからな」
2人は体を震えさせる
「バカね」
ローズは鼻で笑う
そして、ジャンは1週間、パンプと時々、白夜とザルと一緒に猛勉強をした。しかし、ジャンが休んでいた分の内容は多く、とても短期間で頭に入る量では無かった。
テスト当日
「ほらジャン行くぞ!」
パンプはジャンの手を引く
「テスト頑張るのよ!」
アミィは2人を見送る
「ジャンさんにパンプさん、おはようござい..!」
白夜は目を疑った、ジャンの目の下には大きな隈ができていた
「ジャンさん大丈夫なんですか!」
「あはは白夜さん、僕は大丈夫だよ、それにしても今日も綺麗だね、ははは!」
ジャンは弱々しい声で言う
「あ、あらありがとうございます」
白夜は照れる
「バカップル...」
ローズは呆れた目で2人を見る
「遅刻する!速く行くぞ!」
パンプはジャンを引きずりながら学園へ向かう
朝のホームルームが終わり、教室に真剣な空気が流れ始める
しばらくして机の上に問題用紙と解答用紙が配られた
「始め!」
皆は一斉に解答を始める
内容は簡単な計算や魔法の専門用語や応用などなど授業で学んできたことだ
放課後
ジャンは真っ白に燃え尽き、机にぐでーっともたれていた。
「ジャン!どうだった!」
パンプは急いで教室に入って来た
「終わった...」
ジャンの声は震えている
「ジャン❗️しっかりしろ!」
パンプはジャンの背中をさする
「大丈夫ですよ、筆記がダメだったとしても平常点がまだありますから!」
白夜は励ます
「そうよ!そんな大袈裟に落ち込まなくても」
流石にローズも同情をする
2日後、総合点と担任のコメントが書かれた紙が配られた。ぎりぎりジャンは赤点を逃すことができた。
バーン家
「ただいま...」
ジャンはこっそり家に入るとセバスが迎えにきた
「アミィ様!ジャン様とパンプさんがお帰りになりました!」
居間からアミィがやって来た
「おかえりなさい2人とも、テストの結果どうだったの?」
アミィは待ってましたと言わんばかりの表情で2人に言う
「これ..」
「はい!」
2人は紙をアミィに渡す
アミィはその場で紙をまじまじと見る
「2人とも良くやったわね」
「え?」
ジャンは母の意外な反応に驚く
「怒らないの?」
「だってあなた、ほとんど学園に行けてなかったじゃないの、次頑張ればいいわ」
アミィはジャンの頭を撫でる
「アミィ!オレは!」
「んーパンプちゃんは素行を注意されているわね、良い子にしてなきゃダメじゃないの、今日のお菓子は無しね」
アミィは笑顔で言う
「そんなぁー!」
パンプは涙を流す
とりあえず夏休みは無事確定した
この日は精霊と一緒に座学をするようだ
パンプはノートに落書きをしている
「パンプ、ちゃんと授業を受けなきゃ駄目だよ」
ジャンは小声で言う
「大丈夫!全部分かるから」
勢いよくチョークが飛んできてパンプのおでこに当たる
「イッテー❗️」
「パンプ君、元気なのは良い事ですが授業中に大声は出さないでください」
ウィリムはパンプに投げたチョークを手元まで引き寄せる
「うぅ~ごめんなさい」
「だから言ったろ」
パンプはみんなに笑われる
「えー、そろそろ夏休みも近くなってきましたね」
ケンザキが話を変えると教室が盛り上がった
「なぁジャン、夏休みってなんだ?」
「夏休みはね、夏に1ヶ月ぐらい学園が休みになるんだよ」
ジャンの説明を聞くとパンプは叫んだ
「嫌だ!またみんなと会えなくなると寂しいぞ!」
パンプのそう叫ぶとまたみんなに笑われた
「大丈夫だよ、休みの間はみんなと遊んだり出来るから」
パンプは安心する
「まだ安心できませんよ」
ウィリムは声を上げる
「あなた方には夏休みに入る前に期末テストを受けてもらいます」
教室はざわつく
「もちろんテストで赤点を取ったら夏休みは無しですよ、テストは1週間後です、しっかり勉強するように、では授業を終わります」
ウィリムは笑顔でそう言い、ケンザキと教室を出る
「なぁジャン、ジャン」
パンプはジャンに声をかけたが返事がない
「なぁ白夜、ジャンがキマツテストって言葉を聞いたらおかしくなったぞ、キマツテストってなんなんだ?」
パンプは白夜の制服の袖を引っ張る
「テストというのは今まで勉強してきたことを活かして問題を解いていく物です」
白夜は説明をする
「何でジャンはおかしくなったんだ?」
「さ、さぁ、ジャンさん?」
白夜は心配になってジャンの肩に手を当てる
「ひっ!テスト!..白夜さん!ど、どうしたの?」
ジャンはおどおどしている
「ジャンさんどうしたんですか?体震えてますよ」
白夜は本気で心配する
「僕、2ヶ月ぐらい学園に来てなかったんだよ、テストなんて赤点取っちゃうよ」
「大丈夫ですよ、パンプさんがノートをまとめてくれていますし、分からないことがあったら私に聞いて下さい、それでもしダメだったら私も一緒に行きますよ」
白夜はジャンを励ます
「違うんだよ、赤点以前に点数が低かったら母さんに怒られるんだよ」
ジャンの言葉を聞き、パンプは背筋をピンとする
「アミィは怒ると怖いからな」
2人は体を震えさせる
「バカね」
ローズは鼻で笑う
そして、ジャンは1週間、パンプと時々、白夜とザルと一緒に猛勉強をした。しかし、ジャンが休んでいた分の内容は多く、とても短期間で頭に入る量では無かった。
テスト当日
「ほらジャン行くぞ!」
パンプはジャンの手を引く
「テスト頑張るのよ!」
アミィは2人を見送る
「ジャンさんにパンプさん、おはようござい..!」
白夜は目を疑った、ジャンの目の下には大きな隈ができていた
「ジャンさん大丈夫なんですか!」
「あはは白夜さん、僕は大丈夫だよ、それにしても今日も綺麗だね、ははは!」
ジャンは弱々しい声で言う
「あ、あらありがとうございます」
白夜は照れる
「バカップル...」
ローズは呆れた目で2人を見る
「遅刻する!速く行くぞ!」
パンプはジャンを引きずりながら学園へ向かう
朝のホームルームが終わり、教室に真剣な空気が流れ始める
しばらくして机の上に問題用紙と解答用紙が配られた
「始め!」
皆は一斉に解答を始める
内容は簡単な計算や魔法の専門用語や応用などなど授業で学んできたことだ
放課後
ジャンは真っ白に燃え尽き、机にぐでーっともたれていた。
「ジャン!どうだった!」
パンプは急いで教室に入って来た
「終わった...」
ジャンの声は震えている
「ジャン❗️しっかりしろ!」
パンプはジャンの背中をさする
「大丈夫ですよ、筆記がダメだったとしても平常点がまだありますから!」
白夜は励ます
「そうよ!そんな大袈裟に落ち込まなくても」
流石にローズも同情をする
2日後、総合点と担任のコメントが書かれた紙が配られた。ぎりぎりジャンは赤点を逃すことができた。
バーン家
「ただいま...」
ジャンはこっそり家に入るとセバスが迎えにきた
「アミィ様!ジャン様とパンプさんがお帰りになりました!」
居間からアミィがやって来た
「おかえりなさい2人とも、テストの結果どうだったの?」
アミィは待ってましたと言わんばかりの表情で2人に言う
「これ..」
「はい!」
2人は紙をアミィに渡す
アミィはその場で紙をまじまじと見る
「2人とも良くやったわね」
「え?」
ジャンは母の意外な反応に驚く
「怒らないの?」
「だってあなた、ほとんど学園に行けてなかったじゃないの、次頑張ればいいわ」
アミィはジャンの頭を撫でる
「アミィ!オレは!」
「んーパンプちゃんは素行を注意されているわね、良い子にしてなきゃダメじゃないの、今日のお菓子は無しね」
アミィは笑顔で言う
「そんなぁー!」
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