僕と精霊

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英雄誕生伝編 6月20日〜6月30日

第92話 神

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 現代サイド
 
 今日も休日だが、パンプ達は学園長と共に学園に集まっていた。龍神も本来の姿になっている。

「あと1時間か...」
学園長は太陽の方向を見ながら言う


 150年前サイド

 ジャン達はほとんどの魔獣を倒した。辺りには魔獣の残骸が散らばっている。

「ハァ、ハァ、終わったのか...」
ジャンは息を切らす
「とりあえず片付いたな」
ユウスケはため息をつく

「ゼノ、お前凄い魔力だな、なんで隠してたんだよ!」
クランクはゼノの背中をポンと叩く
「へへへ!」
ゼノは笑う

「なんだ!この禍々しい魔力は!?」
竜ノ神は震え出す
「どうしたの竜ノ神?」
ゼノは心配する
「...来る‼️」

 木々を薙ぎ倒しながらケンザキが魔獣の群れと里の方へ向かってきた

「ケンザキ❗️」
「テメーまだ生きてやがったか❗️」
ジャンとユウスケは身構える

「おっ~とっと~ユウスケさ~んじゃないですか~それにジャン・バーン❗️」
ケンザキは形相を変え、ジャンを睨みつける

「ショウイチ義兄ちゃん!」
スズメは前に出る
「おい!勝手に行くな!」
ユウスケは声をかけたがスズメには届かない

「うぐ...❗️」
次の瞬間、スズメはケンザキの触手によって胸を貫かれた。
「ぐっ...なんで...!」
スズメは力尽きる

「この体、い~らない!」
ケンザキはショウイチの体を破り捨てて姿を現した。ケンザキは肉片で無理矢理組み立てられた人間のような姿をしていた。

「うげー気持ち悪!」
ノックはドン引きする

「いイい~ねネねネね‼️さサさサっッっッそソそソそくクくクくク‼️」
ケンザキはスズメの死体や魔獣の死骸を取り込んでいく

「なんということだ!」
ユウスケは汗を流す

「なナナななじじむむぞぞ❗️」
ケンザキは後ろにいる魔獣達も生きたまま取り込んでいく

「ひっ!」
ゼノは一瞬怯える

「ううううおおおおおお‼️」
ケンザキの姿はどんどん変化していき、激しい光を放つ

「うわっ!」
ジャン達はあまりの眩しさに手をかざしたがクランクだけは直視している
「素晴らしい!」
クランクは口角を上げる

 光の中から下半身は虎、上半身は人間、腕は6本、黒い翼が4本生えているケンザキが現れた
「溢れる!もう私は魔人などという次元では無い‼️神だ‼️」

「ドラゴンブレス‼️」
竜ノ神は口から凄まじい威力の光の波動を放つ

「そんな物!神の私の前には無力...」
ケンザキの腕が3本吹き飛ぶ
「なっ!」

「今のが我の全力...」
竜ノ神は力を使い果たし、地面に足を付ける
「竜ノ神!」
ゼノは竜ノ神を背負う

「おのれ!このトカゲが‼️」
ケンザキの周りに無数の魔法陣が現れ、黒い魔球が発射される。

 黒い魔球が当たった部分は溶け始める
「わぁ!危ない!」
全員は黒い魔球を躱す

「ジャン黙って聞いてくれ、今からアイツを倒すための武器を持ってくる、みんなで時間を稼いでくれ」
ユウスケは小声でジャンに話すとジャンは頷いた

「よし...死ぬなよ」
ユウスケは里の方へ走る

「どこへ行く‼️」
ケンザキはユウスケに向かって巨大な魔弾を飛ばす

「風‼️」
ジャンは圧倒的スピードで魔弾に追いつく
「林‼️」
ジャンの分身が魔弾を盾となって食らい、消える
「火‼️」
残りの分身が魔銃で攻撃を始める

「小賢しいわ!」
ケンザキの腕を一振りすると分身は消し飛ぶ

 ジャンの髪は赤くなる
「リバース‼️」
「山‼️」
ジャンはケンザキの顔を思い切り殴る

「きまった!」
クランクはガッツポーズをする

「無駄だ....」
ジャンの一撃にケンザキはびくともしていなかった

「なっ!?」
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