僕と精霊

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英雄誕生伝編 6月20日〜6月30日

第82話 ゴキブリ並みにしぶとい男

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 150年前サイド
深夜

 昨夜の事故によって入り口が岩で塞がれてしまった洞穴

「うんしょ❗️や、やった!アンタら!やっと外よ❗️」
入り口の岩をどかして、中からホークが出てきた

「姉ちゃん❗️ピー兄が‼️」
スズメもピーコックを担ぎながら出てきた
「ピー❗️起きなさい!ほら!」
ホークはピーコックにビンタをして起こす

「う、あ、あ、姉さん、此処は外?ああ、天国か...いや、地獄か、なんせ洞穴が崩れたのは私のせいですからね」
「何言ってんだい!あたしら外に出れたんだよ!さぁ、川に水を飲みに行くわよ!スズメや❗️」
ホークは指を鳴らす
「アイアイサー❗️」
スズメは2人を担ぎ、川辺まで走る

 翌日

 日が登り、辺りは明るくなった。

「おーい!テメーら、此処にいんのか!」
男が機械をいじりながら川辺を歩いていると三姉弟が砂利の上で寝ているのを見つける

「ああ、アレはショウイチ義兄さん!姉さん!助けが来ましたよ!」
ピーコックは寝ているホークを起こす
男はケンザキに似ているが口調が全く違う

「う、なんだい、もうちょっと寝かせておくれ」
ホークは石を投げる

「ほう、お前は無能な部下をわざわざ、こんな所まで助けに来てやった上司にそんな態度をとるのか?」
ショウイチはホークの髪を引っ張る

「イタ!イタタタ❗️もーお義兄様、レディの髪は引っ張っちゃダメじゃないですか~セクハラですよ」
ホークは顔を赤くしながら言う

「冗談言ってる場合か💢ブッ飛ばすぞ!」
ショウイチはゲンコツをすると、ホークは頭に大きなタンコブができ、気絶する

「テメーも起きろ💢」
ショウイチはスズメの横腹を蹴り、起こす
「ヒィ!」
スズメは飛び起きる

「ああ、ショウイチ義兄ちゃんだ!」
「たく、テメーらは敵陣でノコノコ寝やがってよ!帰るぞ!」
「「ハイ!」」
ショウイチは気絶しているホークを担ぎ、弟2人と歩いて科学軍の国へ戻る

「で、テメーら任務はしっかり成功したか?」
ショウイチはタバコを吸いながら聞く
「は、はい、洞穴はしっかり壊しておきました、まぁ私達も生き埋めになるところでしたが」

 ガサガサ❗️
ショウイチ達が歩いていると草むらから音が鳴る

「テメーら先行ってろ、オレが対処する」
ショウイチはホークをスズメに投げ渡す
「大丈夫なんすか、ショウイチ義兄さん?」

「俺を誰だと思ってる、お前らの上司だぜ、いいから行け!」
ショウイチは草むらの方へ向かう

「では、先に行ってます、ほらスズメ速く」
「うん」
2人は先に進む

「さーて、そこに隠れているのは誰かな!」
ショウイチの服からはチェーンソーを取り出し、草を切り刻む

 しかし、草むらの中には虫すら居なかった
「ん?」
ショウイチの背後には真っ赤で真っ黒なグチョグチョしたグロテスクなスライムがいた

「...!?」
ショウイチは咄嗟にチェーンソーで攻撃をしようとしたが遅かった

「グガガ!ゴボボ!」
スライムはショウイチにまとわり付き、体内に入り込む

「ククク!ハッハッハ❗️クヒヒ❗️馴染みますね~先祖の体は!さ~て、復讐を始めましょうか❗️」
ショウイチの口調は変わり、科学軍の国へ向かった


 竜の里

 ゼノの自宅前
「ジャン様、ユウスケ様!朝食だよ!」
ゼノは2人の朝食を地面に並べた

「うん、ありがとう」
ジャンとユウスケはタイムマシンの作り直している

「さーて、ご飯を食べたら、また魔法の練習でもしよっか、竜ノ神も一緒に」
ジャンはパンをかじる
「我もやるのか?」
竜ノ神は目をぱちくりさせる






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