僕と精霊

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青春忘却編 5月11日〜5月17日

第63話 絶体絶命

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 熾烈な戦いは続き、正午を過ぎる

「当たれー!」
魔力を活性化させたジャンは引き金を引き、鉄仮面の黒スーツに先制攻撃を仕掛ける

「ふっ!」
黒スーツは弾丸を全て避ける

「一気に決めるよ、セット❗️」
ジャンはマガジンに魔力を込め、魔銃にセットする

「もっと...ハァハァ、距離を」
ジャンはギリギリの距離まで黒スーツが近づくのを待つ

 黒スーツは猛スピードでジャンの真っ正面を走る

「今だ!フルバースト‼️」
引き金を引くと、魔銃から凄まじい熱線が放たれ、反動でジャンは後ろへ吹っ飛ぶ

「ど、どうだ!」
うつ伏せに倒れたジャンは顔を上げるとそこには無傷で長い棒を持った黒スーツが立っていた

「サンプルA、サンプルB、捕獲します」
黒スーツは棒でジャンの背中に鋭い一突を喰らわす

「グハァ!」
ジャンは吐血する
「ジャン!お前この野郎!ファイアジュエル‼️シールドジュエル❗️」
パンプは真っ赤な宝石を投げまくる

 宝石は次々と割れ、炎と宝石の壁ができる

「ジャン、今のうちに!」
パンプはジャンを引きずりその場から離れようとする
「ごめん、パンプ」
ジャンは立ち上がり、走る

「無駄ですよ」
ジャンは声のする方を振り返ると黒スーツが炎と宝石の壁を跡形もなく壊していた

「パンプ、逃げるのは無理みたいだね、ゲホッゲホッ」
ジャンは咳をしながら吐血する
「ヒーリングジュエル!」
パンプは咄嗟に緑の宝石をジャンに打ち込む

「ありがとう、さぁここからは第2ラウンドだ!パンプ❗️」
「おう❗️」



アドロン

 アドロンはザル達の猛攻を残り少ない体力でいなし続ける
「ハァハァ...キリがないわね」
(アドロンさん!上!)
アドロンは空を見上げると大量の矢が降ってきた

「...ぐっ!」
アドロンはつまづき転びながらも矢を躱す
「ハァハァ...ゲホッゲホッ!」
(アドロン!次来るぜ!)
アドロンは立ち上がろうとしたが足が動かない

「何!?」
アドロンは足を確認すると植物が絡まっていた
「リベラのヤローか」
アドロンは剣でツルを切り裂く

「ひどい!」
リベラは指から種を弾丸のように飛ばす
種はアドロンの胸に直撃する

「ウッ!」
アドロンの胸に打ち込まれた種はみるみる成長し、アドロンは動けなくなる

「「デュアルブリザード」」
ラートとレートは猛吹雪を放つ
(へっ、ここまでかよ)

「おっと、学園の生徒が一人相手に多人数とは感心できないなぁ」
笛の音と共に吹雪は消え去る

「あ、あなたは」
アドロンは驚く



ジャン

「何だこの鉄仮面は、全然僕らの攻撃が通じない!」
ジャンは焦る

「ミラージュエル‼️」
パンプは宝石の鏡を飛ばしまくり、自分とジャンのコピーを大量に作る

「こっちだぜ」「いやこっちだ」「こっちですよ」「こっちこっち」「バーカこっちだ」
パンプの分身は挑発を繰り返す

「サンプルA、サンプルBの本体を探します」
 黒スーツは棒を振り回し、一体ずつ分身を消していく

「「「「はぁぁ❗️」」」」
ジャンは分身達と同時に黒スーツに攻撃を仕掛ける

「無駄ですよ」
黒スーツは分身を一掃する
「まだだー‼️」
ジャンは炎を纏った拳で思い切り鉄仮面を殴る

 鉄仮面にヒビが入る
「いってー!」
ジャンは右手を抑えながら痛みを堪える

「う、ああ、うう」
黒スーツはもがき始める

「どうなってるんだ?」
ジャンは黒スーツに近づく



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