僕と精霊

青春忘却編 5月11日〜5月17日

第58話 決戦前夜

　夕暮れ
ツイスターは目を覚ます
「はっ！私は」
「目が覚めたかい、ツイスター」
「姉ちゃん、大丈夫か？」
「アドロンさん、スカルド帰ってきたいたんですね」
ツイスターは微笑む

「話は聞いたぞ、突然倒れたんだってな...ジャンさん達が迅速な対応をしてくださったようね」
アドロンがツイスターの頭を撫でる

「すみません、急に倒れてしまって」
「気にするな、俺がダメージを受けたのが原因だ」
「そんな、アドロンさんは危険な戦いをしたんでしょ、仕方ないですよ、それより何か良い情報は手に入ったのですか？」
ツイスターは起き上がりながら聞く
「ああ、それは全員揃ってから話す」

　数分後　居間に全員揃う

「全員揃ったな、今日手に入れた情報を全て話す」
アドロンは真剣な顔で話を始める

「まず、記憶操作の元凶は科学と魔法の合同技術だった」
「科学と魔法！？」
ジャンは驚く

「ああ、だが魔法の方は俺が始末しといた...そして、その者から情報を聞き出しました」
「情報？」
「どんな情報なんだ！オレ気になるぞ！」
ジャンとパンプは一気に食いつく

「まぁ、焦るな、まずは敵の本拠地の場所だ、どうやらお前らが捕まっていた研究所らしい」
アドロンはジャンに指を差しながら言う

「あの研究所か！オレ、大体の位置は分かるぞ」
パンプは自信満々に答える

「よし、明日は二人に研究所に向かってもらう...私達は他のことをしないといけないので」
「他のことって何をするの？」
ジャンは聞く

「シュンさんから頼まれたことでな、装置を完成させるのに必要な部品が明日届くらしいんだ...私達はその護衛をするんです」
「なら、そっちを優先した方が...」
「駄目だ！今日の調査で俺は敵を増やし過ぎた、お前にも負担がかかる、お前は研究所を潰すことを優先しろ！」
アドロンはジャンに強く言う

「負担がかかるなら尚更行かなきゃ...」
「駄目だっつってんだろーが❗️」
アドロンは怒鳴る
「え？」
いきなりのことにジャンは言葉が出なくなる

「す、すみません」
アドロンは頭を下げる
「ジャン分かってくれ、今回ばかりは俺らについて来たらお前は本当に立ち直れなくなる」
スカルドはジャンに言う

「ごめんアドロン、僕達ちょっと作戦会議をしてくる」
ジャンは頭を下げ、地下3階へ向かう

「スカルド、アドロンさん、何があったんですか？」
ツイスターが二人に聞く

　スカルドは泣きながらツイスターに抱きつく
「ちょっ！スカルド！」
「姉ぢゃん..！俺！俺！」
「大丈夫..あなたは良くやったわ」
ツイスターはスカルドの頭を優しく撫でる

「でも、おで、アドロンが苦しんでるとき何もでぎながっだ」
スカルドは泣き続ける

　ツイスターはアドロンの方を見るとアドロンは背を向けながら震えていた
「アドロンさん...」


　地下3階

「パンプ、僕達は夜中に出よう」
「いいのかよ、ジャン！」
「うん、これ以上アドロン達に迷惑はかけられないよ、それに今回の戦いはきっと長くなるから早めに出た方がいい」
ジャンは真剣な顔で言う

「じゃあ、今のうちに寝とこうぜ」
「そうだね」
ジャンとパンプはその場に寝っ転がり、眠る


　白夜家

「白夜..夜ご飯よ、ちゃんとたべないと駄目よ」
ローズが白夜の部屋に夕飯を持っていくが部屋には誰もいない

「白夜！？どこ行ったの？白夜！」
窓から風が入り込みカーテンが揺れる