僕と精霊

一般人

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青春忘却編 5月11日〜5月17日

第47話 決意と覚悟

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 「さぁ、あの子達は答えを出してくれたかしらね」
女性は自販機でジュースを買い、医務室へ戻る

コンコンコン!
「入るわよ」
ジャンとパンプは手を組んでいた

「あら、吹っ切れたようね、答えを聞かせてもらうわよ」
女性はジュースをジャンとパンプに渡す

「ありがとうございます、僕ら決めました」
「言ってごらんなさい」
「僕達は殺してしまった人の分まで生きます、これ以上僕らの目の前で死人なんて絶対出しません!今出せる答えはこれだけです...」
ジャンは大きな声で宣言をする

 女性は拍手をする
「いい答えじゃないの、あんたらが自殺するなんて言ったら私がぶっ殺してやるところだったわ、何よりもあなた達は答えを出した、それだけできればこれからは安心ね」
ジャンとパンプは少し照れる

「僕達はそのためにもここから出なきゃいけません」
ジャンは再び真剣な顔になり言う

「そうよね、まずはここから出なきゃ駄目よね、いいわ、特別に内緒でここから出るのを私が許すわ...」
女性はジャン達に研究所の内部構造を教える

「それじゃあ、ミスるんじゃないよ!」
女性はジャンとパンプの背中をポンッと優しく叩く

「ありがとうございます!お姉さん、よろしければお名前を教えていただけませんか?」
ジャンはお辞儀しながら言う
「名を名乗る程でもないよ、私はただの研究員、それ以上でもそれ以下でもないわ、そうだ!コレを!」
女性はブレスレット型のガジェット二人に渡す

「コレは?」
「それはレゾナントアーマー、あなた達の共鳴という現象をもとにして私が作ったガジェットよ、使う時が来たらブレスレットのスイッチを押しなさい、合言葉はレゾナンスよ」

「使う時っていつなんで...」
「それ以上は教えないわ、自分で考えなさい」
女性はジャンの口を塞いで言う

「「はい!」」
二人はとても素直な返事をする

「「行ってきます!」」
「行ってらっしゃい!」
ジャンとパンプは医務室を後にし、研究所から脱走する

ジャンとパンプは家へ向かう
「ジャン!家の方向は分かるのか?」
パンプはジャンの肩に乗りながら聞く
「全っ然分かんないよ、でも今は、とにかくスピードを出すしかないよ!」
ジャンは足から炎を噴射して猛スピードで移動する

「なぁジャン、なんか前よりも噴射の勢いが強くないか?」
パンプ必死にジャンの肩にしがみつく
「そうなんだよ、なんか魔力が溢れ出るぐらいみなぎるってるんだ...あっ‼️」
ジャンは少し焦り、急に止まる
「うわぁぁ!」
パンプは慣性で吹き飛ぶ

「おい!ジャンどうしたんだよ!」
パンプは自分にヒーリングジュエルを使いながら戻ってくる

「しまった!制服を研究所に置いてきちゃったよ!」
ジャンは来ている真っ白な布服をバサバサしながら言う
「そんなことかよ、また買えばいいじゃんかよ!」
「それもそうだね、ごめん」
再びジャン達は出発する

「みんな大丈夫かなぁ」
ジャンは少し不安になる
「何言ってんだよ!今頃みんなオレ達を探してるぜ」
パンプはジャンの背中を叩き励ます


 やっとの思いでジャン達は自宅に戻ることが出来た
「やっと、家だ!これでひとまずは安心だね」
「オレ早くアミィの卵焼きを食べたいぞ」
パンプは腹の音を鳴らす

「「たっだいまー」」
玄関には誰も迎えに来なかった

「あれ、誰もいないのかな?鍵を閉めないでどこに行ったんだろ?」
ジャン達は居間へ行くとアミィはソファで寝ていた

「母さん!ただいま!今帰ったよ」
ジャンはアミィを起こす
「ふぅわ~、母さん?家に子供はいませぇんよ~」
アミィは寝ぼけながら答える

「「え?」」
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