僕と精霊

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大乱戦編 5月11日

第43話 母、強し

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 悪魔はゴキゴキと鈍い音を出しながら羽を動かす
「うぇ~良いねぇ羽も戻ってきたぞ」

ウリエラとガブリラは震えている
「お二人方、あの者を知っておられるのですね」
セバスが前に出る

「え、ええ、アレは悪魔、私達を下界に落とした忌々しき存在です」
ウリエラが今までにないぐらい真剣に話す

「悪魔?下界?わたくしにはさっぱり」
セバスは話についていけない
「無理もありません、私とガブリラが天使である事や天使界、悪魔界などいろいろと隠していたのですから」
ウリエラは汗を流しながら言う

「まぁ、理解には時間がかかりそうですが要はあの悪魔を倒せば良いのですね」
セバスは構える
「そういうことです」

「お、お喋りは終わったかい」
寝っ転がっていた悪魔は立ち上がる

「セバスさん!私も行きます、子供達がこんなに頑張っているのに何もしないなんてできないわ」
真剣な顔をしたアミィがセバスの隣に立つ
「ア、アミィ様!しかし、ジャン様達は..」
「安全な所で寝かせておいたわ」
「流石アミィ様、それでは共に参りましょう!」
セバスとアミィは背中を合わせながら悪魔に指を差す
「ふふっ、あなたと一緒に戦うなんて久しぶりね」

「頼りになる味方ですね」
ガブリラは一瞬だけ笑顔になり、光の矢を構える

「おいおい、天使が1対4とは卑怯じゃないか?」
悪魔が煽る
「いえ、むしろ足りないぐらいですよ、あなたをを消し炭にするにはね」
ガブリラが矢を放つ

 同時にセバスが飛び出す
「ハァッ❗️」
セバスの拳は悪魔に防がれる
「お前の動きはもう見た」

「コレだけではありませんよ」
セバスは悪魔の片腕を掴む
次の瞬間ガブリラの矢が悪魔に突き刺さ...
「よっと!」
悪魔は矢をもう片方の腕でへし折る

「なっ!」
「そこよ❗️」
アミィが隙だらけの悪魔に炎の竜巻をお見舞いする

「グワァー!」
悪魔は炎の渦の中で身動きを取れずに暴れている

「今です❗️」
ウリエラの合図と同時に一斉攻撃を仕掛ける

「「エンジェルフェザー❗️」」
ウリエラとガブリラは無数の羽を勢いよく飛ばす

 羽は燃え尽きる事なく、竜巻の風に乗り悪魔を切り裂く
「ググ..アア!」

「ハイッ❗️」
アミィは巨大な水の刃で竜巻ごと悪魔を真っ二つにする

「ハァー、フン❗️」
セバスは空中に打ち上げられた悪魔の上半身に渾身の蹴りをお見舞いする
「グギャー❗️」

「よし!」
セバスが空中でガッツポーズををする
「なんちゃって☆」
悪魔の下半身がセバスを蹴り落とす

「グハァ!」
地面に思い切り叩きつけられるセバス
「セバスさん!」
アミィはセバスの元へ駆けつける

「いやぁー今の危なかった!ほんとほんと」
悪魔はセバス達を煽りながら体をくっつける
「コレは骨が折れそうね」
アミィは木の枝を拾い杖に変化させる

「よしよしよし!力が戻って来たぞ!コレであのお方達を...」
悪魔はあまりの嬉しさにジタバタし始める

「まさか!7大悪魔を❗️」
ウリエラが本気で焦り始める
「な、7大悪魔..」
ガブリラは恐怖で立てなくなってしまう

「まぁ、今のオレを止める事が出来ないお前らには関係ないけどなぁ」
悪魔は両手を挙げ禍々しいオーラを空へ飛ばす

「セバス❗️」
「「「ハイ❗️」」」
悪魔が地面に叩きつけられる

「どう言う事だ!フルパワーのオレがぁ!」


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