僕と精霊

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大乱戦編 5月11日

第39話 ギクッ!スパイだらけの包囲網

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「それではグループB入場をお願いしまーす❗️」
「「「わぁぁぁーーー❗️」」」
グループBの入場行進と共に歓声が上がる

 ザル達は入場を終え、会場の真ん中に並ぶ
「それでは代表者は前に出てくださーい!」
ザルが前に出ようとするとリオがザルを押しのけて前に出る

「おい、何しやが...」
ザルが怒鳴ろうとした時、もうリオはマイクを持っていた

「私達の作品を是非体感して下さい!」
リオは小さなリモコンをポケットから手を出し、ボタンを押す

ピッ!
リモコンの音はマイクを通してドーム中に響く

 次の瞬間、観客席の一部が爆発する。
「なっ!?」
「ひどい!」
ザルとリベラは突然の爆発で動けなくなってしまった。おそらく、巻き込まれた人達は死んだだろう

「「「キャーー❗️」」」
他の観客達は悲鳴を上げ、避難しようとしている。

「おっと逃げないで下さいよ~爆弾は全席に仕込んであります、席から動いたら即ドッカーンですよ」
リオの口調が変わる

「おい、テメェいい加減にしろよ!おふざけじゃすまねぇーぞ」
ザルがキレる

「ふざけなんかじゃありませんよ~私はやるべき事をやっているだけです」
リオは落ち着いた口調で言う

「何故こんな事をするんですか!」
リベラも怒っている

「黙れ!大木の魔女が!」
リオがそう言うとリベラは落ち込んでしまった
 
観客席

「ママー!怖いよー!」
カナメが泣き出す
「カナメちゃん!ママに掴まってなさい!」
キャミーはカナメを抱く

「ねぇセバスさん、パンプちゃんはどこに行っちゃったの?」
アミィは辺りを見渡すがパンプの姿が無い
「わたくし、探して参ります!」
セバスが飛び出そうとすると

「おっと動くな」
係員の1人がセバスに銃口を向ける
「くっ!」

「セバスさん、ここは大人しくしていましょう」
ガブリラがセバスを席に着かせる

「ガルルル!」
セバスが唸る

主催者席

「どういうことじゃ!これは」
「学園長!このままでは大量の死傷者が出てしまいます」
学園長とケンナリは急いでリオを止めに入ろうとする

カチャ!
「おっと、そうはさせませんよ」
ダンと係員が学園長とケンナリを後ろから銃で狙う

「貴様!何が目的じゃ」
学園長は目を鋭くする

「あなたが知る必要はありません、黙って我々の言う事を聞いていれば良いのですよ」
「ぐっ...」



数分前 控え室

「遅すぎる係員は何をしているんだ!」
シュンがドアを蹴る
「先輩ダメですよ落ち着きましょ」
マツリが止める
「そうだね、ごめん」

「なんか出口でもないかなぁー」
ジャンが部屋の隅々まで調べる
「ジャンさん、私とても嫌な予感がします」
ウリエラが羽を震わせる

ドガーーーーーン‼️
大きな爆発音がする

「なんだ!?何が起きた!」
「先輩!何ですか今の音は!」
マツリはシュンに飛びつく

「もう我慢できない!シュン兄ちょっとそこどいて!」
「あ、ああ」
シュンはドアから離れる

「ファイアボール❗️」
ジャンはドアに火球を放ちぶっ壊す
「さぁ行こうみんな!」
「おう!」
「「はい!」」
ジャン達は会場の方へ向かう

「動くな!」
ジャン達は五人の係員に囲まれる
「完全に君達は包囲されている、下手な抵抗はしない事だな」
係員の一人が不備から電気を出しながら言う

「私が合図をしたら目を閉じてください」
ウリエラが小声で話す

「何を話している!」
係員の一人がウリエラに電気を帯びた手を向ける

「...今です!」
ウリエラが合図するとジャン達は目を閉じる

 ウリエラの翼が激しく光り出す
「「「うわぁ!」」」
係員達は光を直視し気絶する

「今のうちです!」
ジャン達は再び会場の方へ向かう

「どうなってるんですか先輩!」
「俺も分からない、でも今は会場の方へ向かうのが先決だ!」
シュンはポケットから小さな機械を出し、スイッチを押す

 小さな機械はバイクに変形する
「さぁマツリちゃんも乗って!」
「はい!」
シュンはバイクを発進させる

「僕達も行くよ、ウリエラさん!」
ジャンは足から炎を噴射し、ミサイルのように進む

「ハッ!」
ウリエラは光を纏った翼を羽ばたかせ、凄まじいスピードでジャン達を追いかける



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