僕と精霊

一般人

文字の大きさ
上 下
61 / 193
暗躍する狂気編 5月2日〜5月10日

第32話 勇ましき青

しおりを挟む
 ジャン達が精霊達を皆の元へ送る途中

「何だ!?メイデンの精霊石が」
メイデンが精霊石の光と共に目を覚ます。

「ジャンさん、ここまでありがとうございます。あとはわたくしにお任せ下さい」
メイデンは倒れている精霊達を念力で持ち上げる。
「分かった、みんなを頼んだよ」

「では私達はウリエラ達の所まで行きましょう」
「うん」
「飛ばすぞジャン!」
ジャン達はメイデンと分かれる

「俺たちもいけるぞ!」
倒れていた精霊達が目を覚ます

「皆さん!目が覚めたのですね」
メイデンは振り返る

「アンタにばっか良いとこ見せてたまるもんですか」
「そうですぜ、オレらは」

「ご主人のために」

「マスターのために」

「アドロンのために」
「アドロンさんのために」

「白夜のために」

「「「「「戦うんだ‼️」」」」」
 



『ギュリリリリリーーーン❗️』
G・M・Dは吠えながらミサイルをザルに向けて発射する

「これで終わるってのかよ!クソォ❗️」
満身創痍のザルは叫ぶ

「あぁ、ザルさん!」
倒れながらも白夜は必死に手を伸ばす

 ミサイルがザルに直撃しようとした時
「ザル様ー」
メイデンが角でミサイルを弾き返す。

「メ、メイデン、ヘヘっ遅いぞお前」
「申し訳ございません」
「さぁ、いこうぜ」
ザルとメイデンの精霊石の輝きが激しくなり二人に変化をもたらす。

 ザルの髪は輝き、瞳の色も青になる。メイデンは普通の馬ぐらいの大きさになり、角もより大きく、より鋭くなる。

「私たちもいくわよ、白夜」
「ええ...いきましょう」
白夜はボロボロになった大鎌を投げ捨てる。

「オレらもいきましょうぜ、ご主人」
「おうよ」
ボノムが地面を凍らせる

「マスター」
「アドロン!」
「アドロンさん」

「うん」
「よし」
アドロン達は空を飛ぶ

「リベラも負けていられません」
リベラは右腕をイバラの鞭に変える

 ザルが拳を合わせる
「全員、行くぜー❗️」
「「「「おう❗️」」」」

 ザルはメイデンに乗ると、G・M・Dの周りに光の道が現れる。
「ザル様、しっかり掴まっていて下さい」
「おうよ」
メイデンは光の道を駆け出す。

「イリュージョンホーン❗️」
スピードを上げながら増殖していくメイデン

『ターゲットカクニンフカノウ』
G・M・Dはザルどんどんメイデンを捉える事ができない

「ローズ、私に合わせて」
「ええ」
白夜とローズは息を合わせ、呪術を使う。
「「はぁぁー!」」
G・M・Dの足は地面に沈む

「「アイスロック❗️」」
ラートとボノムがG・M・Dの足周りを凍らせる

『ジェット』
G・M・Dが氷を砕いて空を飛ぼうとすると

「させるか❗️」
アドロンが急降下し、G・M・Dの凍っている足を周りの地面ごとスカルドの力で鋼鉄に変化させる。

「さらにこれでどう!」
さらにアドロンは鋼鉄化した部分にツイスターの電撃を流し追い討ちを駆ける。

『ビビッ..キ..キケン..タダ..チ..チニ..リダツ』
G・M・Dは下半身を切り離し、勢い良く空に飛び出す。

「マスター❗️」
「うん」
「「デュアルトルネード‼️」」
レートとグライドは凄まじい竜巻でG・M・Dを撃ち落とす。

 しかし、地面スレスレで体制を立て直されてしまった。

「プラントウィップ❗️」
リベラがイバラの鞭でG・M・Dを突き刺すと刺し口からツタがみるみると成長し、その巨体を縛り上げる。

「今です、ザルさん❗️」
リベラが叫ぶ

「くたばりやがれ、この鉄クズ野郎❗️」
「「ホーンドライブ‼️」」
最高速のメイデンが光と水を纏ったドリルのようになり、巨大な鉄クズを貫く



「クソつまんねーな」
「まさか、G・M・Dがやられるなんてね」
「魔法軍もなかなかやるね」
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

貧弱の英雄

カタナヅキ
ファンタジー
この世界では誰もが生まれた時から「異能」と「レベル」呼ばれる能力を身に付けており、人々はレベルを上げて自分の能力を磨き、それに適した職業に就くのが当たり前だった。しかし、山奥で捨てられていたところを狩人に拾われ、後に「ナイ」と名付けられた少年は「貧弱」という異能の中でも異質な能力を身に付けていた。 貧弱の能力の効果は日付が変更される度に強制的にレベルがリセットされてしまい、生まれた時からナイは「レベル1」だった。どれだけ努力してレベルを上げようと日付変わる度にレベル1に戻ってしまい、レベルで上がった分の能力が低下してしまう。 自分の貧弱の技能に悲観する彼だったが、ある時にレベルを上昇させるときに身に付ける「SP」の存在を知る。これを使用すれば「技能」と呼ばれる様々な技術を身に付ける事を知り、レベルが毎日のようにリセットされる事を逆に利用して彼はSPを溜めて数々の技能を身に付け、落ちこぼれと呼んだ者達を見返すため、底辺から成り上がる―― ※修正要請のコメントは対処後に削除します。

エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~

シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。 主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。 追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。 さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。 疫病? これ飲めば治りますよ? これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する

高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。 手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。

sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。 目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。 「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」 これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。 なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。

異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜

KeyBow
ファンタジー
 間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。  何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。  召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!  しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・  いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。  その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。  上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。  またぺったんこですか?・・・

好きでした、さようなら

豆狸
恋愛
「……すまない」 初夜の床で、彼は言いました。 「君ではない。私が欲しかった辺境伯令嬢のアンリエット殿は君ではなかったんだ」 悲しげに俯く姿を見て、私の心は二度目の死を迎えたのです。 なろう様でも公開中です。

ユーヤのお気楽異世界転移

暇野無学
ファンタジー
 死因は神様の当て逃げです!  地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

父が再婚しました

Ruhuna
ファンタジー
母が亡くなって1ヶ月後に 父が再婚しました

処理中です...