僕と精霊

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暗躍する狂気編 5月2日〜5月10日

第29話 未知なるの敵

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 合同授業2日目
ジャン達の作品は完成に近づいてきた。

「ふぅ、結構作ったね」
ジャンとウリエラの横にはずっしりと花火玉が並んでいる。

「そうですねぇ、流石にこれだけ作れば文句はないでしょう」
二人は広い庭園で寝そべる。

「おお!いっぱい作ったな」
シュンとマツリがやって来た。

「シュン兄、そっちはどう?」
ジャンは寝そべりながらシュンの方を向く
「発射台はとりあえず5台完成したぞ」
「試しに打ち上げてみますか?」
マツリが提案する。

「それじゃあ、パンプのこと呼んで来るね」
ジャンはパンプを呼びに校舎の方へ走っていく

「それにしても科学って凄いですね、興味深い物が沢山あって感動しちゃいます」
ウリエラは羽を動かしながら言う
「魔法だって凄いよ、職人技をたった1日でマスターするほどなんだから」
マツリがウリエラとジャンを褒める
「マツリちゃんに褒められるなんて凄いじゃないか、マツリちゃんはね有名な花火師の娘なんだよ」

「プロの人に褒められるなんて感激です!」
ウリエラはニッコリとマツリの方を向く
「や、やめて下さいよプロだなんて、私なんてまだまだ未熟でいつも父に怒られているですよ」
マツリは照れながらも否定する

「でも、プロになりたいっていう夢があるなんていいじゃないですか!」
ウリエラはマツリの手を握って励ます

 突然、シュンとマツリのスマホが反応をする。
『キケン、キケン』
勢いよく、空から何かが落ちてくる。

「何だ⁉︎」
落ちて来た物体は人型に変形する
『ギギッ!ターゲットカクニン!タダチニハイジョスル』

「見たことない魔獣ですね」
ウリエラが謎の存在をじっくりと眺めると謎の存在の大きな目玉が光り出す。

「危ない!ウリエラさん」
謎の存在から光線が放たれる。
シュンは咄嗟にウリエラを突き飛ばす。
ウリエラは無事だったが、光線はシュンの横腹を貫く。

「ぐっ!..」
「シュン先輩!!」
急いでシュンの元へ駆けつけるマツリ

「何なのですか!あの魔獣は?」
ウリエラは空を飛び、武器を構えながら聞く
「アレはBHR・AI5バトルヒューマロイド・エーアイファイブ!科学軍の自律型戦闘マシンです!何故こんなところに」
マツリが動揺している事を察するウリエラ

「光の加護!」
ウリエラがシュンとマツリを守るための結界を張る。
「その中にいて下さい!」
「分かりました!」
マツリはシュンに応急処置を施す

「とりあえず、よし。そこの魔獣さん、大人しくしないと撃ちますよ」
ウリエラは弓を引きながら警告をする。
「ウリエラさん無駄です。アレは魔獣ではなく機械です。生き物ではありません!」
マツリが叫ぶ

「なら、容赦なくいきます!」
無数の矢がマシンに放たれる。
しかし、矢はマシンの硬いボディに全て弾かれてしまった。
「何ですって!?」

 今度はマシンの反撃だ。マシンは背中のジェットで空を飛びウリエラに重い一発を喰らわせる。

「きゃああ❗️」
ウリエラはなんとか空中で体勢を立て直す

「はぁぁぁ❗️」
ウリエラは左手を右腕に添えると羽が輝き出す。
「ホーリーブラスト‼️」
眩い光線がウリエラの右腕から放たれる。

 光線はマシンに直撃して消し飛んだのだろうか辺りは静かになる。
「ふぅ、なかなかの強敵でしたね、シュンさん大丈夫ですか~」
ウリエラがシュン達の元へ羽を動かした瞬間

「ウリエラさん!危ない!」
マツリが叫んだとき、ウリエラの背後に無傷のマシンが腕の機関銃を構えていた。

ダダダッ!!

「...っ‼️」
ウリエラが撃ち落とされた。



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