僕と精霊

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暗躍する狂気編 5月2日〜5月10日

第24話 ジャンの異変

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 ジャン達は家に帰っている。

「ごめん、みんな迷惑ばかりかけて」
突然、ジャンが謝りだす
「何を突然言うのですかジャン様」
「謝ることないわよ、あなたが背負うことじゃないわ」
「そうですわよ」
「そうよ」
「らしくねぇな、お前はいつも通り笑っていてくれよ」
「ザル様、今そういうのは..」
「やっぱりジャンおかしいぞ、急に怒ったり、謝ったり」
みんながジャンをフォローする中、パンプだけはジャンの異変を指摘する。
「ごめん、僕疲れてるのかもしれない」

「学園から話は聞いているわよ、ジャンにパンプちゃん、スフールちゃん、ローズちゃんみんな魔獣を倒すために一生懸命頑張ったんでしょ」
「そうだぜ、お前らヌシクラスの魔獣によく生き残ったもんだぜ」
アミィとザルが励ます

しばらく歩いていると、あの公園を通りかかる。

公園にはガラの悪い二人組が居た
「昨日ココで魔獣が出たみたいだぜ」
「ハッハッハwそれじゃグースの野郎は魔獣にぶっ殺されたんじゃねーのwww」
「ハッハッハ最高、あのゴミ野郎が居なくなるのはちと寂しいな、だってボコボコになったアイツの顔を最高だったんだもんなww」

「ジャン様、気にしてはいけません」
セバスがジャンを落ち着かせようとした時、もう遅かった。
「ジャン様いけません❗️」

「テメェら今の言葉取り消せ」
ジャンは二人組の胸ぐらを掴む

「オイオイ、なんか文句でもあんのかよ、お兄さん」 
「まさか、あのゴミ野郎の知り合いってカンジ?ダッセーww」

 ジャンは二人を投げ飛ばすと二人は勢いよく地面に叩きつけられる。
「おい!な、何マジになってんだよ」
不良の声はジャンには届かない
「お前らごときがグースをイジメてただとふざけるな‼️」
「ひっ!」
「お前らが死ねば良いんだ」
ジャンは手から火球を出し、不良達の方へ向ける。

「おいそれ以上はまずいぞ、ジャン」
ザルが止めに入る
「放せ!」
ジャンは抵抗をする。火球はどんどん熱くなっていく
「ヒィ~、ご、ごめんない」
不良の一人は失禁をしている

「ジャン様、失礼します」
セバスがジャンの腹にパンチをするとジャンは気を失った。

「ヒィ~」
不良達は逃げ去っていく

「どうしちまったんだよジャン」
パンプが倒れたジャンの元に行く
白夜達もパンプに続いてくる
「おや、これは?」
セバスがジャンの首元に妙な傷がある事に気づいた
「パンプさんこの傷治せますか?」
「うん、そのぐらいなら」
パンプはジャンの傷を治した。
ジャンの傷が治るのと同時に傷口から針のようなものが飛び出す

「これは針?」
ザルが針を摘みながらじっくり見るとジャンは目を覚ます。
「あれ、僕は..一体?」
「お目覚めですかジャン様」
「やっと正気に戻りやがったか、お前今あの不良達を殺そうとしてたんだぞ」
ザルが呆れた顔をしながらジャンに説明する

「え!?僕がそんなことを」
「お前、覚えていないのか」
「あの不良達を見てからの記憶が全くない」
ジャンは本当に何があったのか覚えていないようだ
「ごめん、みんな」
ジャンは頭を下げる

「まぁいいや、取り敢えず俺はこの針を学園長に見せてくる」
ザルはそう言い、メイデンと学園の方へ走っていく。

「さぁ私達も帰りましょ」
アミィが仕切り、ジャン達も家へ向かう
「それにしても何だったんだろう」
ジャンは考え込む
「今は悩んでも仕方ないわよ、それとジャン、あなた理由はどうあれ乱暴なことをしたんだから今日のお菓子は無しよ、パンプちゃんもね」
母は怒っているのだと察し、黙るジャン

「えー!何でオレもないのー」
パンプが駄々をこねる
「パンプちゃんはパートナーなんだから連帯責任よ」
「連帯責任ってなんだよー」
パンプは泣き叫ぶ
その様子を見る白夜とローズは笑う


同時刻
某国 研究所
「博士、新兵器は人間にも効くというデータが取れましたが...」
「何だ言ってみろ」
「人間に使った場合、ストレスが溜まった状態でないと効果が出ません」
「まぁ良い、一時的に暴走させることが出来れば十分だ」

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