僕と精霊

怒涛の入学編 4月8日〜4月18日

第18話 平穏が帰ってくる

　家の方へ向かう、ジャン達

「連絡したとはいえ、2日間も帰ってないんじゃ家の人も心配してるよ」
「そうですわね、流石に帰らなくてはお父様に怒られしまいますわ」
「白夜のお父さん怒るとすごく怖いもんね」
「コラッ❗️ローズ、人様に言うことではありませんよ」
「あら、ごめんなさい」
ローズは笑顔で軽く謝る

「なぁジャン、父さんって怖いのか？」
「うーん、怖いときは怖いよ。でもね常に子どもの事を考えているから怖くなれるだと思う」
「何で子供のために怖くなるんだ？」
「僕もよく分からない、父さんに聞けるんなら聞きたいもんだよ」
白夜はジャンの家庭の事情を察して黙る

ジャンのお腹が鳴る
「そういえば今日何も食べてないな」
「オレは食ったけど腹減った」
「パンプは育ち盛りだからな」
「育ち盛りって何だジャン？」
「とりあえずいっぱい食べて育てってことだよ」
「アミィの卵焼きをいっぱい食べれるってことだな」
パンプは嬉しそうに言う

「それではわたくし達はここで」
「バイバイ、ジャンそれとパンプ」
「うん、また今度」
「じゃあなー」
手を振りながら白夜達を見送るジャン父さんパンプ

　ジャン達は家に到着する
「「ただいまー」」
「おかえりなさいませ、ジャン様、パンプさん。」
セバスがジャン達を迎える

「あれ、母さんは？」
「アミィ様は今料理をしているため、手が離せないようです」
「そっか」
台所の方からアミィがジャン達に声をかける

「おかえりなさい、お風呂貯めてあるから入っててちょうだい」
ジャンとパンプは風呂に入る

パンプは体を洗うと浴槽に飛び込む
「なぁジャン、あのセイトカイチョーってやつ凄かったな」
「うん、僕も会長の始めてに見たけどかっこなぁー。見た目も良いし、強くて優しい完璧な人だよ」
「完璧か、オレらもいつかなれるかな？」
「なれるさきっと」

　ジャンとパンプは風呂を上がり、夕飯を食べる。

「「いたっだきまーす」」
ジャンは肉をパンプは卵焼きをガツガツと食べ始める

「所でジャン、今日は白夜さんとどこまでデートに行ってたの？」
「うぐっ、げっげ、んご...」
母のいきなりの発言にジャンは喉を詰まらせる
「ジャン様❗️水でございます」
セバスがすかさずジャンに水を飲ませる
「うぐっ...ふぅ、ありがとうセバス」
セバスは軽くお辞儀をして自分の席に戻る

「もう母さん、昨日も言ったけど白夜さんとはまだそういう関係じゃないよ」
「ヘー、まだね」
アミィはニヤッとジャンを見る
「あっ、違うよ、あの今のはホントに違う」
ジャンは必死に弁解をする
「本当かしら？」
アミィはジャンを冷やかす

「なぁジャン、オレなんか忘れてる気がするんだよ」
パンプはフォークを止め、ジャンに聞く
「何だよ忘れてることって」
「それが思い出せないんだよ」


一方その頃

「ハァハァ、やっと避難所に着いたぞ」
ザル達が避難所へ魔獣の肉を運び終えた
「ザル様、避難所に人の気配を感じません」
「何！？」
「おかしいなぁ、朝は避難所に沢山人がいたのに」
レートは避難所の周りを見るが人はいない

「おーい、君達ー」
モニーが大急ぎでザル達の元に走って来た
「ハァハァ、すまない連絡が遅れた」
「会長どうしたんですか？」
「町はもう完全に元に戻っている」
「「「へ？」」」
ザル達はキョトンとしている
「避難していた人達は皆町へ戻った」
「「「エェェーーーーー‼️」」」



「まぁいっか」
パンプは再びフォークを動かす