僕と精霊〜A journey of heroes〜

旅の終わり編

少し未来の話

龍神町　商店街

　アミィはルナと一緒に買い物をしていた
「ママ！次は何を買うの？」
「そうね、次はお肉屋さんに行きましょ」
「うん！」

「お肉屋さーん！こんにちわ！」
ルナは深々とお辞儀をする
「あら！ルナちゃんまた大きくなったねぇ、いくつになったの？」
肉屋のおばちゃんはアミィの注文どおりに肉をパックに詰める

「うーんとねぇ、3歳！」
ルナは指で数えながら言う
「まぁもうそんなになったの！じゃあおまけにこれも」
おばちゃんは追加で肉を詰める

「えー！ありがとうございます、ルナちゃん良かったね」
「うん！ありがとうお肉屋さん！バイバイ！」
ルナは肉屋に手を振る
「はいはい、また来てね」

　2人は家へ向かう
「あー！ママ！テレビにマナちゃん出てる❗️」
ルナは目を輝かせながら商店街のテレビに食いつく
「ルナちゃんは本当にこのアイドルが好きね」

「マナちゃんだよ！だってアイドルってキラキラして凄いんだよ」
「そうなんだ、ママ、アイドルについてよく分からないけど凄いのね」
「うん！凄いんだよ！」

「テレビか...世の中便利になったわね、でも電線だっけ？これのせいで空がよく見えないわ」
アミィは周りを見て少し切ない気持ちになる

「ねぇママ？」
「どうしたのルナちゃん？」
「お兄ちゃんってどこに行っちゃったの？」

「ジャンお兄ちゃんなら結婚して違うお家に住んでるでしょ？」
「違う！」
ルナは首を横に振る

「アドロンお兄ちゃんはお仕事で遠くに行っちゃたでしょ」
「違う！」
また首は横に振られる

「じゃあスカルドお兄ちゃん？」
「違う！パンプお兄ちゃん！」
アミィは一瞬暗い顔をする

「ママ？」
「ルナちゃん...」
アミィはルナをおんぶする

「パンプお兄ちゃんはね、自分のお家に帰っちゃったんだよ」
「どうして？」

「それはね...」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　続く