僕と精霊〜A journey of heroes〜

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旅人達の足跡

第66の旅 究極の異常者

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 第二研究所に到着したクラム達は早速内部に侵入した

「何だ?誰も居ないのか?」
クラムはいろんな部屋を覗くが人気がない
「生き物の反応が全く無いな」
イグニートは言う

(良いかクラム此処は狭い、いざという時以外に我らが出るとかえって不利だ、気をつけろ)
「分かってる」
一室一室入念に調べて敵が居ないか探しながら上へ上へと階を上がっていく

「残るはこの部屋だけか...」
クラム達は最後の部屋にたどり着く
(油断してはいけませんよ)
「この部屋にアイツが..!」
ニーナは鉄槍を強く握りしめる

「フランとニーナは下がってろ、俺とおっさんとイグニートが前線に出る」
クラムは作戦を言う

「分かった」
「サポートは任せろ」
フラン達は後ろの方に下がる

「良いか、一気に決めるぞ俺らの全力をぶつけてやろうぜ!」
クラムはビャッコを身に纏う
「気合い入れるぞ!」
グレイトもゲンプを身に纏う

「行くぞ!」
イグニートは扉を殴り飛ばす
「ん?やぁ!来たみたいだね」
「にゃー!」
ジャスティスは黒猫を膝に乗せて、クラム達を待ち構えていた

「そのムカつく態度すぐに崩してやるよ」
ニーナは鉄槍を構える
「挨拶をしてる場合じゃないんだよ...」
クラムは一瞬でジャスティスの目の前に移動する

「お!はやっ!」
「ウラァ‼️」
クラムは爪でジャスティスの胸元を斬り裂く

「ぐぅ!」
「フシャー‼️」
グレイトの左腕から伸びる蛇がジャスティスを捕らえる

「オラァ‼️」
グレイトの右腕は甲羅を纏って、引き寄せたジャスティスの顔面を殴り潰す

「グベェ、痛いなもう!」
ジャスティスのグチャグチの顔はすぐに再生をし始める
「なっ!」
「気持ち悪い...」

「ま、正義は必ず勝つから僕が負ける事は決して無いんだけどね」
「にゃあ!」
ジャスティスは黒猫に注射を刺す

「離れろ‼️」
イグニートは瞬時に黒猫を焼き尽くして灰にする
「酷い事をするね~それでも僕の子なの?」
ジャスティスは灰を踏みながら前へと歩いてくる

「黙れ...我が親は主人のみ!ミニマムボム」
イグニートは指先から小さな火種を飛ばし爆発させる

 ジャスティスの肉片が四方八方に飛び散る
「やったのか?」
しばらく部屋に沈黙が続いた
「よっしゃー!倒したぞ‼️」
クラムは全身で喜びを表す

「呆気ないが俺らが力を合わせたんだ、こんぐらい楽でも許されるよな」
グレイトは汗を垂らしながらニヤつく

「む!?避難するぞ!」
イグニートは何かに勘づき、壁を壊して出口を作る
(私に乗ってください‼️)
スザクはフランの体から飛び出して皆を乗せて空へと移動する

「どうしたんだイグニート?」
「ヤツはまだ生きている、今トドメを刺す」
イグニートは両手で巨大な火球を作る
「マキシマムバーン‼️」
火球は研究所ごと大爆発を消し飛ばす

「うわぁ‼️」
「スザク!全速力!」
「もう全速です‼️」
スザクは全速力で爆風から逃げる

「ここまでやれば流石にアイツも死んだよな?」
グレイトは爆発によって出来た巨大なクレーターを覗きながら言う
「ね、ねぇ、アレ何..?」
フランは震えながらクレーターの中心に指を差す

「何だアレ‼️」
中心には紫に輝く球体が浮いていた
(君達、やってくれたね)
「何だ?頭の中で声が...?」

「俺もだ」
(僕の力で君達の頭の中に直接話しかけているんだよ)
クラム達の脳内にジャスティスの声が響き渡る

「何でお前の声が‼️」
クラムは自分の頭を叩く
(ハハハッ!無駄だよ、君達に僕を倒すなんて事は絶対にね、正義は必ず勝つんだよ)

「うるせぇ!お前みたいな正義が居てたまるか!そこの紫色の球の中だな、今行くぞ!」
クラムは爪を限界まで尖らせる

「待てクラム!もっと警戒するんだ、アイツは今までの敵とはレベルが違う」
イグニートはクラムを止める

「でも!」
「そうだ焦るな、今ここで下手にでれば相手の思う壷だぞ」
グレイトもクラムを止める

(あーあ、今トドメを刺せば良かったのに、倒せたかもよ?)
紫色に輝く球はどんどん大きくなっていく

「このエネルギーは!」
イグニートは体を震わせる
(気づくのが遅かったね、僕は研究の第一責任者だよ、能力は1つだけじゃない、複合されたものなんだよ)
ジャスティスは異形の姿になり、巨大化する

「ジャスティスハザード!さぁ第2ラウンドだよ」
バケモノは巨大な手でスザクを捕まえようとする

「しっかり掴まって下さい‼️」
スザクは巨大な手を躱す
「逃がさないよ‼️」
バケモノは不気味な目から光線が放ち、ニーナの胸を貫く

「カッ...!」
ニーナは口と胸から血を流しながら倒れる
「ニーナ‼️貴様‼️ハアァァ‼️」
イグニートはバケモノに向かって両手で火球を投げまくる

「2度もくらったんだ、君の炎はもう効かないよ」
バケモノは火球を呑み込む
「クソが...!」

「フラン!早く治療なさい!」
スザクはフランに支持する
「え、ええ!」
フランはニーナの傷を癒そうと触れた瞬間電流が走る

「きゃ!」
(これは!?お、お主は!)
ゲンプはグレイトの体から顔を出して驚く

「あなたはセイリュウ!」
「ルシャアアア‼️」
セイリュウはニーナが瀕死になった事で覚醒した








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