僕と精霊〜A journey of heroes〜

旅人達の足跡

実況！2-A

「おっ！無敵のおっさんじゃねぇか！」
「上手い事逃げたようですね」
「お互いに様子見って感じか...」
「へぇあのおっさんってずっと門番やってたのに家とかあったんだな」
「ご主人、それゃありますぜ」


「クラム達、相当へこたれてるな」
「アイツらにとって仲間を失うことは1番辛いことだからな」
「そうですよね、まだ幼いというのに」
「お前らが言ってたクラムとフランってのはこの2人か？」
「そうですよ、2人ともとっても良い子でしたよ」
「そうか、良い友達を見つけたな」


「おいジャン！見ろよ！あのピラフ美味そうだぜ」
「パンプ、僕によだれが垂れてるんだけど」
「グレイトさんって料理できたんだ、結構不器用そうなのに」
「にしてもあのおっさんは規格外だったよな」
「確かに無敵はシンプルで強いな」


「おいおい！フランは大丈夫なのか？」
「これは相当精神的にやられていますね」
「おっ！クラムの野郎中々やるじゃねぇか」
「え？クラムとフランってそういう関係だったの？」
「お前まさか気づいてなかったのか？はぁ、兄として恥ずかしいぜ」


「あれこの魔獣何処かで？」
「あー！この子って！」
「ニーナ！」
「誰だニーナって？」
「僕らが海賊船から救ったんだっけ？あの時の事はよく覚えてないや」
「あの時は焦ったぜ、急にジャンが熱を出しちまって」


「いやぁーちゃんと話すべきだったな、仲間割れ仕掛けてるよ」
「何とか乗り切ったようですね」


「うわぁ！おっさんの家が吹き飛んだ！」
「何だあれ？」
「デンキウナギ？ジャン！何だそれ？」
「雷の魔力を持ったウナギだよ、めちゃくちゃビリビリする」
「触ったことあんのかよ」
「でもアレって科学的な力で電気を出してるって本に」
「はぁ？お前あんな都市伝説信じてんのかよ」


「おっさんがぶっ飛んだ！？」
「こっからが本番みたいだね」