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大木の魔女編
第52話 さらばイグニート
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(主人、主人!目を覚ませ!)
「うわぁ!」
ジャンは飛び起きる
「どうしたのイグニート?」
イグニートはジャンの体から飛び出す
「考えたのですが、我はこの世界に不要な存在だと結論が出ました」
「なんだよ突然そんなこと言って、お前はどこに居ようが良いんだよ、自分を不要だなんて言うなよ...」
ジャンはイグニートの手を掴む
「主人...」
「そうだぜ、お前はオレの弟だからよ居なくなるよ」
パンプもイグニートの手を掴む
「ですが我は元々あちらの世界の存在、元居た世界に帰らなければなりません」
「なんの茶番よ、帰るも何もあっちの世界に行く方法なんてないでしょ、アンタはこっちの世界で生きなさいよ」
ローズも引き止める
「姉上、実はあるのです、先程見つけたばかりですが...」
「あっちの世界にいく方法が分かるの!?じゃあ速く行ってクラム達を助けに行こうよ」
ジャンはイグニートに聞く
「残念ながら我しか帰ることは出来ない、だからこそあの犬っころ達は我が責任を持って助けたいと考えている」
イグニートの炎がいつも以上に燃え盛っている
「覚悟は出来てるみたいだな、分かった方法を教えてくれ」
ジャンは拳を握りしめて決断する
「主人感謝する、では方法を教える...」
イグニートはジャンに向こうの世界に行く方法を教える
「分かった、お前の考えだきっと成功する、最後にみんなに言っておきたいことはあるか?」
ジャンは下を見ながら言う
「では兄上、主人を頼みます」
イグニートは手を差し出す
「ああ!ジャンはオレに任せろ!お前もしっかりやって来いよ!」
2人は握手をする
「姉上、主人の許嫁と主人の行く末を見届けてやって下さい」
「ふんっ、まだ結婚するって決まった訳じゃないけど良いわよ、アンタの願いが叶うようにサポートしてあげようじゃないの」
ローズも握手をする
「主人、最後に顔を見せて下さい」
ジャンは顔を上げると泣いていた
「主人、泣かないで下さいあなたほどの人間は我如きの為に泣くなどあってはなりません」
「うるさい!寂しんだよ!お前が生まれてからずっと僕の体の中は騒がしかったからさ、お前が居なくなると寂しいだろ!」
ジャンは震える手で魔銃を構える
「主人...」
イグニートも寂しそうにする
「おいジャン」
サラはジャンにゲンコツをする
「痛っ!何するんだよサラ姉!」
「2人ともよく聞け!どんなヤツでも出会えば必ず別れが来るんだよ、別れる時ぐらい笑顔で見送りな!そうすればまた会う時が楽しみになるだろ?泣くのは最後だ」
サラの言葉を聞いてジャンは涙を拭う
「そうだね、ありがとうサラ姉、そうだよ永遠に会えなくなるわけじゃないんだ、いくよイグニート、パンプ‼️」
「おう‼️」
ジャンとパンプは共鳴をする
「ハアァァ‼️」
ジャンの魔力に反応して魔銃がハンドガンからライフル銃に変形する
「来いイグニート‼️」
「御意‼️」
イグニートはジャンの掌の上に乗る程をサイズに変化する
「セット‼️」
ジャンはイグニートと全魔力をマガジンに込めて銃に取り付ける
「イグニート!またな‼️」
「ええ!またなです‼️」
「いっけぇぇ‼️」
パンプは雄叫びをあげる
「フルバースト‼️」
ジャンは銃口を雲1つない空に向けて、引き金を引く
魔銃から膨大な魔力で強化されたイグニートが発射され、空に穴を開けて消え去った
「行っちまったか...」
ジャンは共鳴を解くと膝から崩れ落ちた
「ジャン...」
「なんか静かになっちゃったわね」
「よくやった」
サラはジャンの頭を撫でる
「な、何!?敵!?」
「敵か!」
「ご主人!やりますよ!」
白夜達は目を覚ます
「ちょっとアンタ達!空気読みなさいよね!」
ローズは白夜達に状況を説明する
「そんな事が...なんて声をかけたら」
白夜は悩む
「今はそっとしておこうぜ、別れの寂しさは時間でしか癒せない」
ラートは白夜の肩に手を乗せて止める
「そうね、こればっかりはアイツ自身にしかどうにか出来ない事だからね」
「難しい事ですな」
「さぁ帰るよ、いつまでも此処に居るわけにはいかないだろ?」
サラはジャンを背負う
「ごめんサラ姉、体が動かない」
「あんなデタラメな使い方をすればそうなるよ、またみっちり叩き込んでやろうか」
「師匠!ジャンの事も弟子にするのか?」
パンプはジャンのホルスターに魔銃をしまう
「コイツは昔から私の弟子だよ、弟子の中でも1番弱いけど」
「オレは何番目だ?」
「そりゃ2番目かな?パンプちゃんも頑張ればすぐにセバスに追いつくよ」
「本当か!オレ頑張る!」
パンプはサラの周りをくるくる回る
「私達も行きますか」
白夜も歩き始める
「リベラはいいのか?」
ラートは大木の方を見る
「大丈夫でしょ」
ローズは白夜について行く
「ご主人、行きますよ」
「お、おう」
ラート達も歩き始める
「お姉ちゃん!」
白夜は呼ばれて振り返る
「つーかまえた!」
カナメは白夜に抱きつく
「カナメちゃん!?」
白夜は驚く
「カナメちゃんがどうして此処に?」
「お嬢様!お待ちを!」
モニーもやって来る
「モニー先輩も」
「あっ!失礼しますスフールお嬢様、この度は私の不注意によりカナメお嬢様を危険に晒してしまいました」
モニーは土下座をする
「こらカナメちゃん、また先輩に迷惑をかけたのね」
白夜はカナメのほっぺをつねる
「痛い!痛い!お姉ちゃん!ごめんなさい!」
「ほら、先輩にもごめんなさいしなさい!」
「お嬢様、そこまでしなくても、カナメお嬢様も反省をしているので...」
モニーは白夜を止める
「そう言う問題ではありません!」
「::%€€€」
白夜の説教はしばらく続いた
「うわぁ!」
ジャンは飛び起きる
「どうしたのイグニート?」
イグニートはジャンの体から飛び出す
「考えたのですが、我はこの世界に不要な存在だと結論が出ました」
「なんだよ突然そんなこと言って、お前はどこに居ようが良いんだよ、自分を不要だなんて言うなよ...」
ジャンはイグニートの手を掴む
「主人...」
「そうだぜ、お前はオレの弟だからよ居なくなるよ」
パンプもイグニートの手を掴む
「ですが我は元々あちらの世界の存在、元居た世界に帰らなければなりません」
「なんの茶番よ、帰るも何もあっちの世界に行く方法なんてないでしょ、アンタはこっちの世界で生きなさいよ」
ローズも引き止める
「姉上、実はあるのです、先程見つけたばかりですが...」
「あっちの世界にいく方法が分かるの!?じゃあ速く行ってクラム達を助けに行こうよ」
ジャンはイグニートに聞く
「残念ながら我しか帰ることは出来ない、だからこそあの犬っころ達は我が責任を持って助けたいと考えている」
イグニートの炎がいつも以上に燃え盛っている
「覚悟は出来てるみたいだな、分かった方法を教えてくれ」
ジャンは拳を握りしめて決断する
「主人感謝する、では方法を教える...」
イグニートはジャンに向こうの世界に行く方法を教える
「分かった、お前の考えだきっと成功する、最後にみんなに言っておきたいことはあるか?」
ジャンは下を見ながら言う
「では兄上、主人を頼みます」
イグニートは手を差し出す
「ああ!ジャンはオレに任せろ!お前もしっかりやって来いよ!」
2人は握手をする
「姉上、主人の許嫁と主人の行く末を見届けてやって下さい」
「ふんっ、まだ結婚するって決まった訳じゃないけど良いわよ、アンタの願いが叶うようにサポートしてあげようじゃないの」
ローズも握手をする
「主人、最後に顔を見せて下さい」
ジャンは顔を上げると泣いていた
「主人、泣かないで下さいあなたほどの人間は我如きの為に泣くなどあってはなりません」
「うるさい!寂しんだよ!お前が生まれてからずっと僕の体の中は騒がしかったからさ、お前が居なくなると寂しいだろ!」
ジャンは震える手で魔銃を構える
「主人...」
イグニートも寂しそうにする
「おいジャン」
サラはジャンにゲンコツをする
「痛っ!何するんだよサラ姉!」
「2人ともよく聞け!どんなヤツでも出会えば必ず別れが来るんだよ、別れる時ぐらい笑顔で見送りな!そうすればまた会う時が楽しみになるだろ?泣くのは最後だ」
サラの言葉を聞いてジャンは涙を拭う
「そうだね、ありがとうサラ姉、そうだよ永遠に会えなくなるわけじゃないんだ、いくよイグニート、パンプ‼️」
「おう‼️」
ジャンとパンプは共鳴をする
「ハアァァ‼️」
ジャンの魔力に反応して魔銃がハンドガンからライフル銃に変形する
「来いイグニート‼️」
「御意‼️」
イグニートはジャンの掌の上に乗る程をサイズに変化する
「セット‼️」
ジャンはイグニートと全魔力をマガジンに込めて銃に取り付ける
「イグニート!またな‼️」
「ええ!またなです‼️」
「いっけぇぇ‼️」
パンプは雄叫びをあげる
「フルバースト‼️」
ジャンは銃口を雲1つない空に向けて、引き金を引く
魔銃から膨大な魔力で強化されたイグニートが発射され、空に穴を開けて消え去った
「行っちまったか...」
ジャンは共鳴を解くと膝から崩れ落ちた
「ジャン...」
「なんか静かになっちゃったわね」
「よくやった」
サラはジャンの頭を撫でる
「な、何!?敵!?」
「敵か!」
「ご主人!やりますよ!」
白夜達は目を覚ます
「ちょっとアンタ達!空気読みなさいよね!」
ローズは白夜達に状況を説明する
「そんな事が...なんて声をかけたら」
白夜は悩む
「今はそっとしておこうぜ、別れの寂しさは時間でしか癒せない」
ラートは白夜の肩に手を乗せて止める
「そうね、こればっかりはアイツ自身にしかどうにか出来ない事だからね」
「難しい事ですな」
「さぁ帰るよ、いつまでも此処に居るわけにはいかないだろ?」
サラはジャンを背負う
「ごめんサラ姉、体が動かない」
「あんなデタラメな使い方をすればそうなるよ、またみっちり叩き込んでやろうか」
「師匠!ジャンの事も弟子にするのか?」
パンプはジャンのホルスターに魔銃をしまう
「コイツは昔から私の弟子だよ、弟子の中でも1番弱いけど」
「オレは何番目だ?」
「そりゃ2番目かな?パンプちゃんも頑張ればすぐにセバスに追いつくよ」
「本当か!オレ頑張る!」
パンプはサラの周りをくるくる回る
「私達も行きますか」
白夜も歩き始める
「リベラはいいのか?」
ラートは大木の方を見る
「大丈夫でしょ」
ローズは白夜について行く
「ご主人、行きますよ」
「お、おう」
ラート達も歩き始める
「お姉ちゃん!」
白夜は呼ばれて振り返る
「つーかまえた!」
カナメは白夜に抱きつく
「カナメちゃん!?」
白夜は驚く
「カナメちゃんがどうして此処に?」
「お嬢様!お待ちを!」
モニーもやって来る
「モニー先輩も」
「あっ!失礼しますスフールお嬢様、この度は私の不注意によりカナメお嬢様を危険に晒してしまいました」
モニーは土下座をする
「こらカナメちゃん、また先輩に迷惑をかけたのね」
白夜はカナメのほっぺをつねる
「痛い!痛い!お姉ちゃん!ごめんなさい!」
「ほら、先輩にもごめんなさいしなさい!」
「お嬢様、そこまでしなくても、カナメお嬢様も反省をしているので...」
モニーは白夜を止める
「そう言う問題ではありません!」
「::%€€€」
白夜の説教はしばらく続いた
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